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「少女記録」 小宮山莉渚・第一回作品/制作記録(編集後記)

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出演モデル紹介

第27回作品のモデルは23人目の登場となる小宮山莉渚さん。
(撮影日:2019年5月24日、撮影時学年:中学二年生)

撮影時点では所属事務所のプロフィールに仕事実績が掲載されていない新人でした。地方在住ということもあり、本格的な芸能活動はこれから。小宮山莉渚さん自身が主役の被写体となる初の本格的な写真作品となります。

喜ばしいことに、少女記録の作品発表後、みっつのCMに起用され、早くも活躍の兆しを見せています。モデルや女優として幅広い活躍を期待する注目の美少女です。

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特別な手がかりをもとにした指名の経緯

小宮山莉渚さんはブログもSNSもやっていません。出演依頼当時、検討材料となる手がかりは宣材写真しかありませんでした。そのような状況にも関わらず、少女記録が紹介する価値があると確信をもって指名しました。

どうして大抜擢を決断できたのでしょうか?知っている人もいると思いますが、少女記録と別の個人的な作品ですでに撮影したことがあったからです。つまり、本人と会ったことがありました。しかも、半年の間に二度撮影しており、容姿の魅力だけでなく人柄の魅力も十分に理解した上での指名が可能でした。僕にしかない特別な手がかりがあったわけです。

出演モデルを検討するにあたり、本人と直接会って撮影すること以上に魅力を確かめられる方法はありません。自分の目で直に確認することにより写真では気づかなかった魅力を発見することができます。一方、撮影した写真を見てはじめて気がつくこと(欠点を知ること)もあり、より厳しい判断が行えるとも言えます。

実際に会って自ら撮影し、高い将来性を感じたからこそ、小宮山莉渚さんを大抜擢しました。少女記録の人選に仕事実績は関係ありません。

まだ芸能界に染まっていないこと、中学二年生という学年もこのタイミングで指名した理由のひとつです。写真の被写体としての「少女」を考えた時、もっとも輝かしい時は限られています。その儚く尊い瞬間を丁寧に残すことが少女記録の存在意義だと信じています。

良好な家庭環境によるものか、住んでいる地方風土の影響なのか、純朴な人柄も指名の要因。不思議な愛嬌があり、作品の発表をとおして応援したいと心から思いました。

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宣材写真を撮影することになった経緯

宣材写真がなくプロフィールも掲載されていない状況(自分から撮影をお願いするのが不可能な状況)で、なぜ撮影する機会に恵まれたかというと、担当マネージャーさんから撮影依頼をいただいたことがきっかけでした。

少女記録の編集長である僕の本職はグラフィックデザイン。人物撮影は少女記録をきっかけとした新たな挑戦。写真家としての活動をはじめたばかりで実績が乏しい状況にも関わらず、最初の撮影を任せてくださったことを嬉しく思いました。

実は、少女記録の出演モデルであり宣材写真も撮影している滝澤エリカさんと同じ担当者。僕が提供した写真を認めてくださった上での撮影依頼だったわけです。いつも快く協力してくださるマネージャーさんには恩があり、頼られたらお役に立ちたいというのが人情。ありがたく光栄な依頼であったため喜んでお引き受けしました。

魅力的な新人の所属が決まった時、真っ先に連絡をもらえる存在になりたいと思っています。信頼関係を築けているマネージャーさんがいることは本当に幸せなこと。少女記録を誠実に続けてきた成果です。

宣材写真の紹介

所属事務所オフィシャルサイトのプロフィールに掲載されている現在の宣材写真は、僕が撮影した少女記録の作品の中から採用していただきました。(2019年5月撮影)

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下の写真は、小宮山莉渚さんと出会い、はじめて撮影した作品の中から選ばれた最初の宣材写真(2018年12月撮影)

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くっきりした二重、自然のままに上を向いた豊かな長い睫毛が特徴の愛らしい瞳に惹き込まれ、ファインダー越しに何度も息をのむ瞬間がありました。印象的な眼差しで見つめられるとクリエイター心を揺さぶられます。

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とても魅力を感じたため、今度はこちらから作品撮影をお願いしました。

下の写真は、二度目の作品撮影から(2019年3月撮影)

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出演依頼の決断

一度目の撮影で指名の優先順位が高い候補者になっていましたが、冬は少女記録の撮影を行いません。春まで検討期間があったため、出演モデルが未定だった新緑の森の撮影以降に向け魅力を再確認したいと考え(一度目の撮影は時間が短かった)、再び撮影をお願いしました。あとにつながる話ですが、髪型を変える提案を本人に直接伝える目的もありました。

二度目の撮影を経て、出演依頼することに決めました。

容姿以外の主な理由は、自分が求める表現と相性がよかったこと。具体的には、自然体でありながら指示を出さなくとも適度な変化をつけるさじ加減が素晴らしいと感じました。独特の間合いも魅力です。

一日撮影を共にし、人となりを深く知ることもできました。お話する時の照れのある受け答え、指示に対する返事やふとした仕草が可愛いのも好印象。応援したくなる純朴な人柄が決め手となり指名しました。

二度目の撮影は、同じ所属事務所の汐谷友希さんと一緒に撮影したこともあり、緊張していない本来の姿を見れたのもよかったです。気を許してからの自由な振る舞いも魅力的に映りました。

写真を見比べると顔立ちの変化が見て取れると思います。中学生の成長は目覚ましいです。

これまで、個人的に撮影した作品からは、いわゆるポートレート的な写真を選び発表してきました。モデルの素材の魅力を伝えることを第一に考えた結果です。クリエイターとしての自分の個性は二の次。
今後も個人的な作品撮影を続けていきます。芸歴や仕事実績に関係なく、高い将来性を感じる新人と出会ったら、少女記録の出演モデルに起用したいと考えています。オーディションのためのテスト撮影も歓迎しています。

髪型を変えた話

今回、少女記録の撮影にあたり、髪型を変える提案を行いました。そして、撮影数日前に髪を切らせていただきました。小宮山莉渚さんにとって、人生はじめてのショートボブ。

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出演依頼を決めたものの、すぐに打診することはなく、いつ撮影するか未定でした。ほかの候補者と比較検討を重ねるうち、大切にしている新緑の森の風景を小宮山莉渚さんで撮影したい気持ちがどんどん強まっていきました。

少女記録の作品は残るもの。可能な限り、僕が理想とする状態で残したいと考えています。作品の発表順を計画し一人ずつ出演依頼することも、季節・衣装・場所など撮影に関わるすべてを自分で決めているのもそのためです。

出演モデルを検討する際、髪型も重要な判断基準。小宮山莉渚さんに撮影をお願いするにあたり、どうしても実現したい希望がありました。もしも、僕の理想の髪型に変えていただけるのであれば、指名の優先順位が一番になることを伝え、新緑の森で撮影させていただきたいとお願いしました。(髪を切ることに応じてもらえなくてもいずれ撮影するつもりでした)

結果、ありがたいことに提案を受け入れてくださり、担当マネージャーさんと僕も立ち会いのもと、相談しながら大切な髪を切らせていただきました。新たな髪型は小顔で細く長い首との相性も素晴らしく、スタイルの良さが際立ったと思います。

実は、最初の撮影前や二度目の撮影で本人と会った時にも髪型を変えることをおすすめしていました。ショートボブにした方が個性と魅力が増し人気が出ると考えたからです。三度目の撮影にして念願が叶いました。

ショートボブになった姿を見て、担当マネージャーさんに喜んでいただきました。小宮山莉渚さん自身は、最初は慣れずに不思議な気持ちだったようですが、友人やまわりの人たちに似合うと褒められ自信がつき、今では一番好きな髪型になったという嬉しい感想をもらうことができました。

本人の勇気ある決断はもとより、髪を切ることを承諾してくださったご両親と所属事務所にも感謝の気持ちでいっぱいです。

改めて説明すると、本人も担当マネージャーさんも僕に会ったことがあり、いきなり提案したわけではありません。そもそも、僕のセンスを信用されていなかったら、髪型を変える提案など相手にされないはずです。今回の件は信頼関係の賜物だと思っています。

作品紹介

・トップページの解説

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今回も特別に制服篇/洋服篇ふたつのトップページを公開しました。新たなイメージを提案したく、両方共に引き絵を採用しました。洋服篇のトップページは、はじめて全身が映る写真を採用しています。新緑の森に佇む美少女の立ち姿が象徴的かつ新鮮なトップページとなりました。(公開期間終了)

少女記録の撮影は驚異的な晴天率を誇るのですが、今回の撮影も終日好天に恵まれ木々の緑が輝いていました。「太陽の下、自然光に照らされた美少女が一番美しい」という信念をもって作品を制作している少女記録にとって、晴れること以上の演出はありません。

・制服篇の解説

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制服篇の前半は新緑の森で撮影を行いました。人物に木漏れ日がかかる風景が好きなため、光と影の対比が美しい場所を探し立ってもらいました。

光と背景に変化が富むことも屋外撮影の醍醐味。少女記録は人物と背景の関わりを含めた構図にもこだわっています。

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いつもの演出と同様に、余計な身振り手振りをつけないよう、つくり笑顔をしないよう指示しています。指定した場所で自然に佇んでいるだけで十分に美しく魅力が伝わると考えているからです。

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撮影中に見せるふとした仕草も小宮山莉渚さんの魅力。気を抜いている瞬間にこそ自然体の美が隠されているため、一瞬の美を逃さないよう、集中して撮影しました。

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制服篇の前半は、主に森の中の道を歩いていましたが、後半は一転して風が抜ける開放的な川原で撮影を行いました。夕日に照らされ水面が輝く美しい風景に美少女がいるだけで絵になります。

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自然体の姿に惹かれるため、カメラを意識していない気ままな表現も魅力を感じる瞬間。緊張もすっかりほぐれた撮影終盤、小宮山莉渚さんの魅力である天真爛漫な姿を存分に見せてもらおうと思い「自由に動いていいよ」と指示を出し、即興で表現してもらいました。見事に本領を発揮し、素晴らしい演技を見せてくれました。

求める表現に対する直感的な反応も秀逸です。撮影が進み息が合うにつれ、次の指示(たとえば、立ち位置の移動や身体の向きの変更)を出す前に伝えようとしていた動作を先回りして実行するという、まるで以心伝心できているかのような驚きの体験を何度もしました。

小宮山莉渚さんの等身大の魅力が詰まった制服篇の作品本編をぜひご覧ください。

・洋服篇の解説

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洋服篇は光きらめく新緑の森で撮影を行いました。生命感あふれる瑞々しい風景が眩しく目に焼きついています。

森の中を動いている姿が印象的だったため、意識的に歩いている姿(特にうしろ姿)を多く撮影しました。髪が短く首まわりがすっきりしていることもうしろ姿が映えた理由のひとつだと思います。

二度と同じことを再現できない一回性の美に魅力を感じています。すべての場面で事細かく演出しないのもそのためです。演出ではどうにもならない偶然の美を取り入れるため、出演モデルの表現力や勘に左右される部分を許容しています。

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自分自身で撮影する時に顕著ですが、小宮山莉渚さんの作品も空を見上げる横顔の写真を多く撮影し発表しました。

横顔の写真を積極的に発表する理由のひとつは、広告制作関係者や映画監督をはじめとするクリエイターに向け、キャスティングに役立つ写真資料を提供すること。

歴代出演モデルが少女記録の作品発表後に起用されたCMを見る際、横顔が印象的な演出をされていることが多くあります。人選の参考にされ、起用の一助になっているとしたら本望です。

女性の美しい横顔が好きという僕の個人的な嗜好もあり、これからも横顔の写真を多く発表していくと思います。

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少女記録の作品は「美少女を主役とした美しき風景写真」と定義しています。屋外の撮影地にこだわり、美しい風景を活かした引き絵も効果的に組み込んでいます。引き絵の魅力を最大限に表現するため、いかなる閲覧環境においても全画面表示可能な設計です。スマホで見ても伝わらないことがあるため、大きな画面で見てもらえると嬉しいです。新たな発見があり、特に顔の寄りの迫力は感動すると思います。(PC閲覧推奨)

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毎回、衣装のスタイリングは僕自身で行っています。衣装が似合うかどうか着用感がいいかどうかは作品の見映えにおいて大切な要素。

今回、候補を多く用意できたこともあり、髪を切ったあとにフィッティングさせていただきました。撮影当日に何着も試着する時間の余裕はなく、また多くの衣装を現場に持って行く余力もないため、事前に衣装を決めることができて助かりました。多謝。

小宮山莉渚さんは身長165cm。手脚が細く長く綺麗で頭身バランスも優れています。ワンピースではない衣装を含め、どれも素晴らしい着こなしでしたが、もっとも似合っており本人の魅力を引き立てた黒のワンピースを採用しました。サンダルとの組み合わせもうまくいったと思います。

ヘアメイクも制服篇と変化をつけています。年齢相応の幼さが残る可憐な表情も魅力ですが、時折見せる大人びた美しい表情にも魅せられます。更なる成長が楽しみです。

今しか撮ることができない貴重な瞬間を記録しました。ぜひ洋服篇の作品本編もご覧ください。

・アザーカットの紹介

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小宮山莉渚さんは写真写りが本当に素晴らしいです。これまででもっとも撮れ高があったこともあり、僕自身が負担する時間と労力は顧みず、魅力を伝えたい一心で画像データを仕上げました。発表した点数は、本編未掲載のアザーカットを含めると100点近いです。

この記事で紹介している写真は初出のアザーカットも含まれています。noteやTwitterでも多数発表してきました。アザーカットでしか発表していない場面もあります。合わせてチェックしてください。

紹介動画

毎回、制服篇/洋服篇それぞれひとつずつ紹介動画を発表しています。

ブログもSNSもやっていない新人の多くは映像資料がありません。少女記録の紹介動画ではじめて出演モデルの話している姿を見たり声を聞いたりする人も多いと思います。

美しい表現を求める作品本編と異なる演出で撮影を行い、出演モデルのファンが増えること・ファンに喜んでもらうことを願い発表しています。

また、業界関係者の検討材料として役立ててもらうことも発表の目的です。貴重な動画を見てもらうことにより、写真と異なる個性や魅力を伝えています。ぜひキャスティングの参考に活用してください。

少女記録は、作品の発表をとおして推薦している美少女たちが活躍する未来を夢見て制作しています。紹介動画も作品の一部です。

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制作チーム紹介

ヘアメイクは田宮裕子さん。参加回数も多く、少女記録が求める美を理解してくださっています。今回もモデルの魅力を引き立てる自然で美しいヘアメイクを施してくれました。明るい現場の雰囲気づくりにいつも助けられています。素晴らしい仕事に多謝。

はじめて言及しますが、午後の制服篇を撮影する前に前髪を切りました。実は洋服篇と前髪の長さが異なります。変化を付けたことに気づいた人はいるでしょうか?

撮影は山田信男。編集長自ら撮影する三度目の作品。自分で撮影したことがあり、小宮山莉渚さんの魅力を理解した上での指名であったため、自分以外に依頼する選択肢はありませんでした。理想の美を追い求め、自分の美意識を色濃く反映した純度の高い作品になっています。

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一番の励みである手紙

毎回、思春期の多感な少女に一体何を与えられただろうかと真剣に考えています。一日主役となる少女記録の撮影体験は特別なはずです。一生の思い出に残る大切な贈り物になることを願い制作しています。

すべての作品発表後、小宮山莉渚さんからお手紙をいただきました。尽力が報われる御礼と感謝の言葉も嬉しいですが、それ以上に、一緒に作り上げた作品を見て感じた素直な感想を聞けたことが一番の喜びです。気持ちを知ることができて感激しました。どうもありがとう!応援しています!

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更なる活躍が期待される小宮山莉渚さんの今後の活動に注目してください。幅広い分野で活躍する未来が楽しみでなりません。

読んでくださりありがとうございました。

心に響くものがあったなら幸いです。
少女記録に共感したならぜひ広めてください。

志を高く。美を探求する旅は続きます。
美少女の輝きが届きますように。

「少女記録」編集長/運営人 山田信男

Instagram@shoujokiroku
Twitter@shoujokiroku


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