見出し画像

「少女記録」 公開五周年を迎えて

高い将来性を感じる魅力的な美少女を撮り下ろしの写真作品をとおして推薦するウェブメディア「少女記録」は、サイト公開5周年を迎えました。

今、もっとも指名されるのが難しい新人紹介企画であると自負しています。裏付けとして、大手芸能事務所が売り出し中の新人や人気ファッション誌の専属モデルからの出演応募、そして、お世話になっている歴代出演モデルの所属事務所からの売り込みもお断りした上で、現在の人選になっていることがその理由です。

年間の紹介人数が少ないにも関わらず、再登場を果たす出演モデルもおり、狭き門になっています(芸歴や実績を問わないため、広く開かれているとも言えます)。年間の撮影回数を減らした近年は、厳選度を更に高めました。個人的な作品撮影やオーディションのためのテスト撮影など、自分の目で直に魅力を確かめることができた新人を優先的に指名しています。

2020年の少女記録は、これまでで最少の3人しか撮影しませんでした。そのうち、再登場が2名。いかに出演することが難しいか証明しているはず。簡単に出演できないからこそ、少女記録の推薦には価値があります(業界関係者が注目する理由のひとつ)

・・・・・

2020年に撮影したのは、写真上から撮影順に南琴奈さん・小宮山莉渚さん・滝澤エリカさん(全員中学生)。自信をもって推薦する3人です。

画像1

画像2

画像3

本来、多くの人に見てもらうことを考えたら、たくさん紹介するべきです。そもそも、年間に3人しか紹介しない企画では、商業的に成立させることが難しいです。

少女記録は、お金儲けのためではなく、純粋にやりたいことをやっているだけだからこそ実現しています。何かを売るわけでもなく、敢えて収益化するための一切を放棄してきました。

少女記録は、僕の美意識の結晶。誰かの指図を受けることはありませんし、締切がないため妥協もしません。

知らない人のために改めて説明すると、出演モデルの人選はもとより、撮影計画の決定も衣装のスタイリングも作品の写真構成もサイトのデザインも、編集長である僕自身が行っています。更に近年では、撮影も自ら行うようになりました。

これまで、全32作品の撮影すべての現場を指揮してきました。食事の世話はもちろんのこと、準備中や休憩中のおもてなしも僕の仕事。低予算ながら、参加してくださるみなさんに気持ちよく仕事していただけるよう配慮しています。喜んでもらうことが好きなので、僕自身は当たり前のことをしているだけですが、撮影を担当しながらの心遣いに驚かれることもあります。

作品をまとめた写真集を出したいと常々考えていますが、今のところ予定はありません。編集長である僕の専門は印刷物のデザイン。美術系の作品集も手がけてきました。仕様や体裁にもこだわりたいため、費用を考えると簡単には着手できません(作品が溜まりすぎて、総ページ数がすごいことになりそう)。いつか必ず完成させます。「記録」という企画主旨から、実体ある本にしてこそ完結します。

・・・・・

2020年に撮影した3人には共通点があります。僕が撮影した作品を宣材写真として使用してくださっています(本記事公開時)

少女記録の編集長として、日々様々な芸能事務所のオフィシャルサイトを巡回し、魅力的な新人を探し選ぶことをしているため、新人における宣材写真の重要性は熟知しています。

少女記録の主目的は、紹介する少女たちの魅力を広く正しく伝え、大きく飛躍するきっかけ作り。大切な宣材写真の代表1点として、自ら撮影した写真を使用してもらえること以上に光栄なことはありません。

写真上から撮影順に滝澤エリカさん・小宮山莉渚さん・南琴奈さん(採用されている宣材写真)

画像13

画像14

画像4

自分が提供する宣材写真は、選ぶ側の観点とクリエイターの視点を加味し、選ばれることに特化させています。だからこそ、自信をもって提供している宣材写真が書類審査で見劣りするわけがありません。所属事務所のオフィシャルサイトに並ぶタレント一覧を見ても目に留まるはずです。

写真2点は汐谷友希さん(個人作品より)

画像5

画像6

派生した話として、少女記録の出演モデルではないですが、新人女優の登竜門と言われているポカリスエットの広告のニューヒロインに起用されている汐谷友希さんの宣材写真も、デビュー時から僕が撮影させていただいています。抜擢されたのは本人の魅力によるところが大きいですが、宣材写真がよくなければ書類審査に通りません。

もしも、汐谷友希さんが滝澤エリカさんや小宮山莉渚さんと同じ所属事務所でなかったら指名していたと思います。しかし、年間に数名しか撮影しない少女記録において、全員が同じ事務所というわけにはいきません。贔屓しているわけでなくともそのように見えてしまうはずだから。

いずれにせよ、自ら撮影したからこそ、汐谷友希さんの本当の魅力を知っているわけです。ほかの事務所に所属していたり、ほかの写真家が宣材写真を撮影していたなら、今の活躍はなかったかもしれませんし、僕自身、注目していなかったかもしれません。

紹介した以外にも複数名の宣材写真を提供してきましたが、特におすすめした写真の中から採用していただいている新人の方が、その後の芸能活動がうまくいっています。僕が撮影した宣材写真に変えてから、オーディションの書類審査で落ちることがなくなったという嬉しい報告も受けています。

少女記録で紹介する人数には限りがありますが、これからも、魅力的な新人を個人的な作品撮影から提供する宣材写真をとおして推薦していきたいと考えています(有償の仕事として撮影をお引き受けすることも可能です)

・・・・・

本題に戻り、制作開始から5年半が経ちました。その間、自分の自由な時間はほとんどありませんでした(望んでとりませんでした)

本業であるデザインの仕事をしている以外の時間すべて、少女記録に捧げてきたと言っても過言ではありません。締切に追われていない限り、少女記録のことを何もせずに過ごした日は記憶にないぐらい没頭しています。休日も少女記録の制作に充てているため、出かけることがすっかりなくなってしまいました。

自分が本当にやりたい好きなことでなければ続けられなかったと思います。誰にも頼まれていないにも関わらず、ひたすら他人を応援することに大切な時間と労力とお金を費やすのはどうかしています。

もっと楽しいことがあるかもしれないけれど、自分にとって一番楽しい時間は、少女記録の制作をしている時。なにしろ、自分にしかできない特別なことだから。振り返ると、本当に充実した5年半でした。少女記録がきっかけとなり活躍している出演モデルも多く、やりがいも大きいです。

サイト本体の更新頻度は低くなりましたが、簡単にやめたりしません。作品の制作に関わってくれた一人ひとりの尽力を無駄にしたら失礼です。

・・・・・

2020年は(現在も)コロナ禍で大変な世の中になりました。少女記録も理想の計画で撮影できず、もどかしい年でした。

人物の背景となる風景や光に密接な影響をもたらす季節も重視する少女記録において、希望期間内に撮影できない作品もありました。

また、例年と同じ場所で撮影しているものの、いつも準備拠点として利用していた施設が閉鎖され、別の手段を探す手間や新たな計画を実現するためのロケハン、最終的に、撮影地と離れた準備拠点からの往復移動を強いられるなど、事前の準備と当日の現場において、本来であれば必要ない時間を多く奪われる問題もありました。

なかなか経験できないことが起きたため、2020年に撮影した作品について、ひとつずつ、もう少し詳しく解説します。

第30回作品(正式には未発表)
モデル:南琴奈(初登場)
撮影日:2020年3月31日
撮影時学年:中学一年生
天気:くもり一時雨

画像7

南琴奈さんを起用した桜の作品は、残念ながら、天候不順により撮影を途中で中止し、正式な作品として発表することはありませんでした。サイト公開以降、はじめてのことです。例年であれば、撮影日を変更することで中止を回避できたはですが、最初の緊急事態宣言が噂され緊迫していた頃のこと。判断を誤り、うまく日程調整できませんでした。

実は、無理をすれば、最後まで撮影することも可能でしたが、寒さに凍えていましたし、曇天で暗かったこともあり、理想の作品を発表できないと判断しました。節目の第30回作品を不本意なものにするわけにはいかず、自分のわがままによる決断でした。

当時の僕自身は、本業のデザインの締切に追われ、少女記録の撮影をしている場合ではなくなっていたのですが、そんな折、準備拠点として利用してきた施設の予約が急にできなくなったり再びできるようになったりを繰り返す状況に何度も振り回されました。

それでも、桜の作品を大切にしているため、新たな計画に切り替え急遽ロケハンをしたり(場所により開花状況は異なった)、別の準備拠点を探したりと、許された時間がないなかで奔走しました。だからこそ、正式な作品として発表できなかったことを不可抗力とはいえ悔やまれます(天気予報も本番の2日前まで晴れでした)

第30回作品
モデル:南琴奈(初登場)
撮影日:2020年6月7日
撮影時学年:中学二年生
天気:晴れ

画像14

続く、新緑の作品の出演モデルも南琴奈さん。改めて撮影する約束をし、桜の作品を中止した経緯があります。

桜の作品を発表できなくなった分、早く撮影したかったのですが、緊急事態宣言が延長され、希望する5月に撮影することは叶いませんでした。

準備拠点の問題から、いつもの森で撮影することを断念し、人の多い公園で撮影したため、構図の制限を受け、難しい撮影となりました。というのも、少女記録の作品は、背景となる風景も重視しているため、自分の美意識から意図しない人の映り込みはありえないのです。背景に人が映り込まないよう工夫して撮影しました。

幸い、晴天に恵まれ、6月上旬の新緑も光も、5月に撮影するのと大きな変化はなく、結果として満足のいく作品を撮影することができました。

再撮影になったこともあり、桜の作品の撮影で感じた諸々を演出に反映し、改めて指示できたこともよかったです。初撮影ではない関係性も好影響したと考えています。

デビュー間もなく、出演依頼当時は仕事実績がほとんどなかった南琴奈さんを起用した経緯については、いつか公開する制作記録(編集後記)で詳しく解説したいと思います。

新緑のきらめきと木漏れ日が印象的な作品をぜひご覧ください。

第31回作品
モデル:小宮山莉渚(二度目の出演)
撮影日:2020年9月18日
撮影時学年:中学三年生
天気:くもりのち晴れ

画像14

毎年恒例、夏の作品の出演モデルは、再登場となる小宮山莉渚さん。第一回作品の撮影後から自分のなかで決めていました。前作から間隔が短いなかで再起用した理由は、未来の明るい逸材だと思っているからこそ。

ところが、コロナ禍により、作品撮影のためだけに上京することが難しくなったこと、準備拠点の問題から計画を予定より遅らせたことも影響し、希望期間内に撮影することなく夏が終わってしまいました。季節が移ろい、風景も光も気候も理想の状況から変わってしまい、当初の予定とおり、真夏の晴れた日に撮影できていたなら、もっと美しい作品を発表することができたという無念があります。

発表した作品(特に洋服篇)を見て、我ながら感動しました。しかし、理想はもっと高かったため、本心は大満足とまでいきません。とはいえ、歴代出演モデルのなかでも特に強い魅力を感じている小宮山莉渚さんの二度目の撮影を実現することが出来て本当によかったと安堵しています。雨で延期になるようなら、撮影しないまま中止することも考えていました。

小宮山莉渚さんは、求める演出に対する勘が優れており、自由な表現力も素晴らしいです。サービス精神旺盛で惹き込まれる不思議な愛嬌があり、撮影していて一番楽しく、相性のよさも感じています。

少女記録の作品制作には、膨大な時間と労力を費やします。だからこそ、人となりも含め、心から応援したいと思える子を推薦したいです。小宮山莉渚さんは僕のお気に入り。きっと、第三回作品の出演依頼をします(受けてくれるといいな)

個人的な挑戦としては、小宮山莉渚さんの第二回作品からカメラとレンズのメーカーおよび現像ソフトを変えました。よりよくするために試行錯誤を繰り返し、常に進化していきます。

輝かしく成長した姿を記録した第二回作品をぜひご覧ください。(前作とも見比べてみてください)

第32回作品
モデル:滝澤エリカ(初となる三度目の出演)
撮影日:2020年11月10日
撮影時学年:中学三年生
天気:晴れ

画像14

秋の作品の出演モデルは、三度目の出演となる滝澤エリカさん。

(現時点ではという前置きをすると)二度登場した出演モデルの中でもっとも反響が少ない一人。それにも関わらず、少女記録ではじめてとなる三度目の撮影を行いました。なぜなら、少女記録のミューズだから。

最初に起用した時は、所属事務所のオフィシャルサイトにプロフィールさえ掲載されていない状況でした。もちろん、少女記録がどこよりも早く紹介したメディアです。

滝澤エリカさんには類稀な魅力を感じています。大活躍を確信している逸材であり、近い将来、自身の価値を証明してくれると信じています。期待とおりの大活躍を遂げてくれたなら、新人の応援プロジェクトである少女記録をはじめた意味が深まります。

さて、秋の撮影は陽が短く時間との勝負。新たな計画で撮影を行いました。北風が強く肌寒い日でしたが、晴天に恵まれました。太陽の光に照らされた美少女ほど美しいものはありません。

前回の撮影から1年以上経ちましたが、滝澤エリカさんとは個人的な作品撮影を合わせ10回近く会っています。勝手知ったる間柄であるため、特別な演出は必要ありません。作品本編の発表をどうぞお楽しみに。

新緑の森と夏の川原で撮影した過去2作品をぜひご覧ください。

以上、2020年に撮影した作品個別の制作にまつわる簡単な解説でした。

目先の反響を優先するなら、人気・知名度のある新人(特にアイドル)を起用するのが得策なことは分かっていますし、もっと活躍している売り込みを受けた新人を採用する方が得策なことも分かっています。

しかしながら、少女記録は営利目的でないため、目先の反響を得るための人選をする必要がありません。未来を見据え、確固たる信念のもと制作しています。

近い将来、2020年に撮影した3人が少女記録の先見性ある審美眼を証明してくれるはず。着実に活動の幅を広げ、すでに証明しつつあると活躍を嬉しく見守っています。

ちなみに、2021年の出演モデルはまだ決めていません。オーディションを兼ねた顔合わせをお願いしたい新人もいるのですが、緊急事態宣言中につき、打診を控えている状況(地方在住だと尚更)。引き続き、理想の撮影が難しい年になりそうですが、最善を尽くします。

・・・・・

毎年恒例となりますが、この場を借りて、これまでお世話になった出演モデル本人とそのご家族および所属事務所(特に担当マネージャー)、素晴らしい協力をしてくれた制作チームの一人ひとりに心からの感謝を重ねてお伝えします。ただひたすら自分が見たいものを真剣につくり続けている少女記録は、みなさんの多大なる協力あってこそ実現しています。支えなしに続けることはできていません。本当にどうもありがとうございます!

作品に関わってくれたすべての人に恩返しするため、もっともっと魅力的なメディアに成長させ、少女記録の存在価値を示していきます。

撮影以来、一度も会っていない出演モデルもいますが、再会できる日を楽しみにしています。一人ひとりとの出会いが人生の宝物。作品発表後、成長し活躍する姿を見ることは嬉しく制作の励みです。これからも、みんなを応援しています!

・・・・・

先見性と厳選度に自信がある歴代出演モデル25名を紹介。今後の活動にぜひ注目してください。

【歴代出演モデル(登場順・敬称略)】
大谷凜香、平蓮奈、熊澤風花、川津明日香、歩乃圭、石橋宇輪、坂井仁香、其原有沙、横田真悠、田鍋梨々花、桜田ひより、黒川心、白石南帆、中尾百合音、大峰ユリホ、小貫莉奈、松澤可苑、吉田美月喜、滝澤エリカ、長澤樹、武野汐那、田中杏奈、小宮山莉渚、瀬戸琴楓、南琴奈

これまでに、全31作品 (制服篇・洋服篇を合わせて計62作品)を発表しています。心血を注いで制作したすべての作品を見てもらえると喜びます。

そして、自分好みの美少女を見つけて応援してもらえると嬉しいです。

・・・・・

現在、サイト公開5周年を記念した期間限定の特別企画として、歴代トップページを一挙公開中。甦った輝かしい記録をぜひご覧ください。(リロードするたび、公開順に切り替わります)

画像13

◎特別企画は終了しました。

・・・・・

いつも思うのですが、蓄積された作品を見返すたび惚れ惚れし、自分で自分を褒めたい気持ちになります。どれだけの時間と労力を費やし、どれほどの想いをもって制作されているかは、僕しか知り得ません。次から次へとやるべきことは尽きませんが、飽きたり辛くなったりするどころか情熱は深まるばかり。

少女記録は、作品の性質上、続ければ続けるほど価値が増していきます。更に、デビュー間もなく抜擢した出演モデルが人気者になればなるほど貴重な記録となります。なぜなら、時間を戻すことはできません。

これからも、消費されて終わる写真ではなく、未来に残す価値ある写真を記録していきます。それが少女記録の存在意義だから。そして、ただひたすらに自分がやる意味を追求し続け、唯一無二の美しい作品を発表し続けていきます。

最後にお礼を。
いつも少女記録を見てくれるあなた、ありがとうございます。
心に響くものがあったなら幸いです。

志を高く。美を探求する旅は続きます。
美少女の輝きが届きますように。

「少女記録」編集長/運営人 山田信男

Instagram@shoujokiroku
Twitter@shoujokiroku


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?