見出し画像

「少女記録」 制服篇・洋服篇/衣装について考えていること

画像1

制服篇の衣装について考えていること

少女記録では、毎回、制服姿も撮影していますが青春の想起や少女性を表現したいわけではありません。フェティシズムの記号としての制服でもありません。そもそも、少女記録を性的な視点で見られることを望んでいません。

制服衣装の作品を撮影する主な理由は、現役の女子中高生である出演モデルの年代に相応しい格好という素直な発想です。

各回、スカート丈と色は、モデルとの相性、洋服衣装との兼ね合い、前後作品との変化、撮影地との関係などを複合的に考慮して決めています。

スカート丈の短い回がある理由は、肌の露出が目的ではありません。単純に希望するちょうどよい丈がない場合もあります。出演モデルの身長・体型が様々であるため着こなしも様々です。少なくとも、健康的で綺麗な脚を出すこと自体は素晴らしいことだと考えています。

スカートの長い丈を採用しない理由は、野暮ったく見え、僕の美意識にそぐわないためです。

少女記録は、制服衣装に大きな変化を加えていません。理由は、僕が好きなドイツ写真のベッヒャー派における類型学の考え方を取り入れているためです。規定を設けて記録し続け、並べて提示するからこそ、より際立つ個性があると考えています。

類型学の考え方は、コツコツ撮り続けて作品を蓄積するほどに面白味が増し価値が上がる表現だと思っています。冒頭に掲載している集合写真(制服篇サムネイル一覧)を見ていただくと僕がやろうとしていることの一端が垣間見られるはずです。

類型学の考え方を取り入れている理由は、もちろん、個人的な趣味嗜好が影響している部分もありますが、一番の要因は、発表する写真を各モデル個別の作品であると同時に、少女記録のサイト全体をひとつの作品ととらえて制作しているためです。表現する世界観に一貫性をもたせています。

とはいえ、少女記録は、美少女の輝きを届けるために制作しています。定点観測のような冷静な視点による低体温で無機質な作品をつくるつもりはないため、最低限の変化はつけています。

類型学について簡単に補足すると、実際の規定は、一貫した主題のもと対象と向き合う構図や光の統一などもっと厳格です。
代表的な作品として、ベルント&ヒラ・ベッヒャーによる給水塔のシリーズが有名です。

そういうわけで、制服衣装は、最善と判断した装飾のない限られた組み合わせを応用しています。各出演モデルが本来持ち合わせる、素の魅力が映えることを第一に考えたスタイリングです。

襟のリボンは華やいで素敵なのですが、無用な装飾(目が行くポイント)になると考え付けていません。

通学鞄は仕草を制限します。美的観点からも作品の邪魔になると考え持たせていません。通学時や放課後の場面設定でもないため、持たせる必要がないという判断です。

セーラー服、ブレザー、チェックのスカートを取り入れない理由は、モデル本人の魅力や写真のクオリティと関係なく、セーラー服だから人気がある回、ブレザー姿が可愛いと評判になる回など、作品の本質と異なる要素で評価されることが不本意だからです。

少女記録が冬に撮影を行わない理由は、制服衣装を類型学の考え方により規定しているため、寒くてもセーターや上着を着せたくないためです。また、冬の屋外撮影は、背景の木々が枯れて殺風景になってしまうため、寂しく絵にならないという事情もあります。

少女記録は、太陽の下、自然光に照らされた美少女が一番美しいという信念をもっており、屋外撮影を大切にしています。

今後、作品に多様性を持たせるため、上記のルールを破り例外をつくるかもしれません。ルールを作っているのは僕自身なわけですから、ルールを変えることができるのも僕自身です。(雪景色で撮影したい想いもあります)


画像2

洋服篇の衣装について考えていること

ファッションフォトではありませんが洋服衣装にも注力しています。

自分にしか見えていない未来を含む前後作品、引いては全体の流れまで考慮できるようファッション好きな自分自身でスタイリングしています。

それぞれの回で選んだ衣装が各出演モデルに似合い本人が映えることを第一としつつ、毎回、前後作品で適度な変化をつけることも心がけています。当然、洋服自体が目立つ奇抜な格好はさせません。

洋服衣装は作品イメージに大きく影響します。サイト全体の世界観を計画的にコントロールできる方が安心という考えも自分でスタイリングをし続ける理由です。

そのほか都合の良い事情としては、撮影日より前に自分の目で実物を確かめて衣装を決めることができます。所属事務所への確認も事前に済み、双方が安心して撮影日を迎えられることも自分自身でスタイリングする利点です。

驚かれるかもしれませんが、少女記録の衣装提案は基本的に一種類のみ。撮影当日、現場で本人が着てみて似合うかどうかの一発勝負です。

追記:最近は複数衣装を用意して、もっとも似合う洋服を採用しています。事前に衣装合わせを行う場合もあります。光が重要な屋外撮影において、撮影当日に衣装合わせで失う時間が惜しいこと、また、大荷物を持って移動することを避けたいという理由からご協力いただいています。多謝

本職でないため、現場で至らないところや撮影した写真を見て細部の処置に反省する時もありますが、自分が指名したモデルに用意した衣装を着てもらい、似合っている姿を見た時の喜びは格別です。毎回、スタイリングを楽しんでいます。

衣装を決める上でクリエイティブの観点から考えていることは、アイドルグラビアとの差別化です。商業写真ゆえの諸事情もあると思いますが、業界の慣習にとらわれ画一的になっている印象があります。

少女記録は編集長の本職がアートディレクター。クリエイター主導で制作しているからにはセンスのある洒落た作品に見せたいという想いがあります。

少女記録が発表する作品は男性向けグラビアではありません。証明する結果として、サイト公開二周年を迎えた現在の男女閲覧比率は6:4です。

追記:サイト公開4年弱の2019年12月現在の男女閲覧比率は6.5:3.5。比率が半々に近い状況になることもあります。

美少女の写真作品のみを発表するメディアとして、稀有な男女閲覧比率ではないでしょうか。写真に込めた想いが伝わり性別を超え受け入れられている事実を嬉しく思います。

余談ですが、もしも、作品を見た人が、洋服篇の衣装を各出演モデルの私服だと勘違いしているとしたら、着こなしが自然に見えている証拠なのでそれもまた良しです。

制服篇・洋服篇 二種類の作品を発表する理由と目的

毎回、二種類の衣装で撮影し、ふたつの作品を発表する理由は、貴重な作品撮りの機会をいただくにあたり、ワンスタイルだけではもったいないという想いからです。大切な一日をいただくため、少しでも多くの輝かしい瞬間を記録し発表したいと考えています。

そもそも、少女記録は撮影回数が少なく更新頻度の低いメディアです。一度の撮影で二種類の作品を制作・発表することは、理にかなっている上、新作を楽しみにしている人たちの期待に応える意味でも重要だと考えています。

少女記録は、紹介する少女たちの魅力を広く正しく伝え、大きく飛躍するきっかけ作りを目的とした応援プロジェクトです。業界関係者に対し、キャスティングの検討材料として資料価値の高い写真を提供する狙いもあります。二種類の衣装で撮影した作品を制作し、多くの写真を発表することに大きな価値があると考えています。

追記:少女記録の作品発表後に活躍する出演モデルが増えています。理由のひとつに業界関係者から注目されていることがあげられます。特に制服衣装を着用する仕事は、少女記録の作品が有益なキャスティング資料になっていると推測しています。裏付けとして、少女記録がオーディションに活用されているという情報が耳に入っています。歴代出演モデルの芸能活動の一助になっているなら本望です。


読んでくださりありがとうございました。

少女記録に共感したならぜひ広めてください。

志を高く。美を探求する旅は続きます。
美少女の輝きが届きますように。

「少女記録」編集長/運営人 山田信男

Instagram@shoujokiroku
Twitter@shoujokiroku

【写真は歴代作品の一部】
2016年2月の公開からこれまでに出演したモデルは以下の17名(注:オリジナル記事公開時点)
大谷凜香、平蓮奈、熊澤風花、川津明日香、歩乃圭、石橋宇輪、坂井仁香、其原有沙、横田真悠、田鍋梨々花、桜田ひより、黒川心、白石南帆、中尾百合音、大峰ユリホ、小貫莉奈、松澤可苑(撮影順・敬称略)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?