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ミライのつくり方 2020-2045 を読んだら、VRにハマっていた話

GOROman著の『ミライのつくり方 2020-2045 僕がVRに賭けるわけ」を読みました。

あらすじ

今からわずか27年後の2045年、VRは僕らの常識のはるか先にあるー本書ではVRをいち早く日本に伝道し、ITがもたらした数多の変化を予測・的中し続けてきた著者が、仕事や教育、エンターテインメントから国のあり方まで、僕らの日常にVRがもたらす革命を予言する

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VRが一般化した世界に訪れる生活の変化

著者が予言する、「VRが一般化した世界に訪れる生活の変化」に心がトキめきました。

■移動そのものの再定義
■コラボラティブ・コンピューティング
・全く違う場所でもコラボしながら仕事ができる
■タレントのデジタル化・バーチャル化

など、一部抜粋ですが、VRがひとつのツールから、世の中のインフラになることが前提とされた未来予想にワクワクしました。


キモズム

本書からの一番の学びは、間違いなくこの「キモズム」という概念だと思います。

著者によると、どんなに便利なテクノロジーやサービスでも、実際に普及し始めるのは5、6年後。なぜか。簡単に言えばキモいからキャズムとはキモいと感じる溝・谷のことであり、すなわちキモズムだった。

キャズムについてものすごく腹落ちする説明でした。これは僕がマーケティングしているライブ配信アプリについても全く同じことが言えます。

「便利」が「キモい」を上回れていないと、キャズムを超えるのは難しい。一方でザイオンス効果のように、接触回数=好意度という側面もあるので、一定の認知やフリークエンシーが高まればキモズムを超えられる可能性があると考えています。ヒット曲=よく耳にする機会がある、と同じ法則かと。もちろん、それだけではダメで、ユーザーに刺さる独自性の高いベネフィットを伝えないといけないのですが、この話はこのへんで。


受動的メディアと能動的メディア

これまでのテレビ番組や映画は、きちんと意図があって、最終的に同じ経路を通って同じ結論に至ります。僕はそういうものを「受動的メディア」と呼んでいます。インターネットが生まれて以降、あらゆるメディアはどんどんインタラクティブで能動的になっていきました。受動的メディアにはもちろん価値があるんですけれど…それに耐えられない世代、自分で情報を取りに行ったりして、能動的に行動する世代が増えていくと思うんですよね。そういう能動的に行動する世代には、シンプルな受動的メディアでは物足りなくなってくる。だからこそ、アイドルと一緒にどこかへ行って、彼にコメントを送ったり、次にどうするかを一緒に考えたりする方が面白いように思える。

これも本当に納得感があります。「一緒につくりあげていく」体験が価値を生む今の時代。例えば本を「つくる」段階から巻き込んでコミュニティを形成し、「読書」を超えた体験価値によって本を売る事例も多数目にします。

また、受動的メディアの代表格は「ジャニーズ」ではないでしょうか。日常を打ち消し、ファンタジーを守るのが彼らの仕事ですから。

一方、インタラクティブメディアの現在の代表格がYouTuber。視聴者と近い存在で、一緒に世界を作り上げていく。ちなみにその延長線上にいるのがライブ配信者の「ライバー」だと勝手に考えています。


VRのある生活

著者はVRのある生活を以下のように定義しています。

VRのある生活は、最終的に人同士の付き合い方を変え、「人の個性とはなにか」を問い直す結果につながります。そうした変化が津波のように社会全体を飲み込み、VRがなかった時代が思い出せないような世界へと、世の中を変えていくでしょう。

僕自身も新卒でSNSの会社に入り、テクノロジーがコミュニケーションの在り方を変える様子を目の前で見てきました。

VRによってコミュニケーションや、人同士の在り方が変わることは必然だと思いますし、その変化を作る側にいたいと思っています。


読み終わって

年末にストレングスファインダーを受けて、自分の資質に「未来志向」があることを知りました。

本書にもありますが、パーソナル・コンピュータの父としても知られるアラン・ケイの言葉に「未来を予測する最善の方法は、それを発明する
ことだ」というものがあります。

とにかく、行動を起こさなければ未来はつくれないと思うので、自分もなにかVRコンテンツを作れるようにします。

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