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連続企画「オープンエアな空間デザイン」掲載!商店建築9月号発売中です!

8月28日に発売された月刊「商店建築」9月号、お手に取っていただましたでしょうか。
9月号では新作プロジェクトを多くご紹介している他、
7月号からお届けしている連続企画「ウィズコロナ/ポストコロナを考える」の第三弾を掲載しております。
テーマは「オープンエアな空間デザイン〜空気が流れる開放的なテラス、軒先、植物〜」。

新型コロナウイルスは感染者数を増やし続け、「三密を避けよう」が合言葉のように唱えられています。
今後、店舗空間において心理的に「安心」が感じられるハードの在り方が重視されるのではないでしょうか。
そんな中求められてくるのが、「オープンエアな空間」だと考えました。

VERVE COFFEE ROASTERS 鎌倉雪ノ下店

VERVE COFFEE ROASTERS 鎌倉雪ノ下店(設計/F.H.C. 撮影/佐藤振一)

掲載ラインアップ

・PARK in CAFE bird tree(カフェ、設計/ルームス)
・VERVE COFFEE ROASTERS 鎌倉雪ノ下店(カフェ、設計/F.H.C.)
・HOT SUNS 今泉店(ツードスタンド、設計/スタジオモブ)
・ドライブスルー査定 ガリバー 高松中央通り店(自動車ディーラー、設計/スタジオモブ)
・アオキ/フルーツピークス 仙台(フルーツパーラー、設計/sinato)
・FLORIST nakamura(フローリスト、設計/FATHOM)
・台湾料理 班比(レストラン、設計/FATHOM)
・いとの森の歯科室(デンタルクリニック、設計/ノットイコール一級建築士事務所)
・茶室 ryokan asakusa(旅館、設計/UID)
・hotel Siro(ホテル、設計/MOUNT FUJI ARCHITECTS STUDIO)
・HANA・BIYORI(庭園+カフェ、設計/パーカーズ)

PARK in CAFE bird tree

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大阪・千里南公園にある「PARK in CAFE bird tree」は、極力壁をなくしたガラス張りの箱のような建物。
正面の大きなガラス窓は、開放することで外部のデッキテラスが店内奥まで連続する。
公園の自然に包まれ、空気が通り抜ける環境でゆったりとした時間を過ごすことができるカフェです。

HANA・BIYORI

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よみうりランド内にオープンしたフラワーパーク「HANA・BIYORI」内部にも、
シンボルツリーがそびえるカフェ空間が広がっています。

茶室ryokan asakusa

茶室ryokan asakusa

自然と同居させることで開放感を増幅させている事例もあれば、
オープンな空間にグリーンを配し、外部からの視線の抜けを調整している事例もある。

浅草の裏路地にたたずむ「茶室ryokan asakusa」は、
アプローチに造園家の荻野寿也さんが手掛けた庭がつくられています
ラウンジや最上階の露天風呂にも植栽が配され、都心部とは思えない開放感。

付帯記事:オープンエアな空間のつくり方

オープンエア記事

ただ窓や扉、テラスを大きくして内外をつなげるのではなく、オープンエアな要素をどのように組み合わせていくかが重要。
本特集の最後には、これまで魅力的なテラスや軒先を持つ店を設計してきた4組の設計者に、
彼らが考える“オープンエアな空間の設計論”をつづってもらっいました。

話を伺ったのは、次の4組の設計者。
SUPPOSE DESIGN OFFICE/谷尻誠さん、吉田愛さん
ROOMS/橋崎祐一郎さん
FATHOM/中本尋之さん
STUDIO MOVE/中尾彰宏さん 齋藤慶和さん

谷尻さんは「外」と感じられる要素は何かを考え、
それらを緻密にひも解いて空間に落とし込んでいっているそう。
外のような中をつくろうとする原点には、自身の幼少期に体験した豊かな原風景があるようです。
橋崎さんは、海外の屋外テラスで体験した素晴らしさを落とし込んでいるそう。
しかし、海外と日本の違いは湿度と温度環境。
ネックとなる部分をいかに解決するか、心地良いテラス周りの設計のポイントを語っていただきました。

コロナ禍を受けて、空間の在り方や店舗での過ごし方は、少しずつアップデートされていくでしょう。
オープンエアな空間をどのように実現させるか。
実務におけるヒントも詰まった誌面となっています。
ぜひお手に取ってご一読ください。


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