松村秋伸(正太郎)

Instagramでは日常発信と短歌詠んでます。 こちらでは、もう少し長文のエッセイ的…

松村秋伸(正太郎)

Instagramでは日常発信と短歌詠んでます。 こちらでは、もう少し長文のエッセイ的なものを書こうと思います。 短歌 https://instagram.com/akinobu_tanka?igshid=MzRlODBiNWFlZA%253D%253D

最近の記事

木の香り

あたくし、オジおばさんは木の香りを愛している。 東京の郊外と北海道で育ったこともあり、自然の中で過ごすことで落ち着きを取り戻すことができる。 そよ風が運んでくる木や緑の香り、花の香り、雨が降りそうな時の独特な香り、そして土の香りに包まれていると日常のストレスから解放されて力をチャージできる。 なんだかスピリチュアル系の話になってきたが、そう言う話をしたいわけではない。 今、近所で一戸建ての建築が進んでいる。ちょうど骨組みが完成したところだ。もちろん木造である。この木の香

    • 「スキ」と言われるのは…

      あたくし、オジおばさんは告白された経験がほぼ無い。 今までお付き合いしてきた方は、全部自分から告白した。振られた方にも全部自分から告白した…ん?当たり前か。 そのため、告白される場面に出会った数えるくらいの経験では、どのようにお断りをすれば良いか悩み、困ったことを覚えている。 これもまたオジおばさんの悪いところ、自分本位なところが出てしまうのだが、「どうしたら相手が傷つかないだろう?」と考えるよりも先に、「どうしたら相手に嫌われないだろう?」と考えてしまう。全くもって悟

      • バカに騙されるタイプ

        あたくし、オジおばさんは恋愛下手である。 若い頃は蝶よ花よと持て囃され天狗になっていたこともあり、お付き合いすると本性がバレてすぐに別れるということを繰り返していた。 30代を迎え若さという特権を失い、体重も増加傾向を辿り、気がつけば30kgも太った。こうなるとモテるどころか、自信をも失ってしまった。オジおばさんの失われた10年である。 40代を迎えると、なぜかモテ始めた。 「ゲイに捨てる者なし」という名言があるが、おじさん好き、デブ専の若い人や同年代の人からお声掛けを

        • 早朝のウォーキング

          あたくしオジおばさんは、朝が早い。 5時には起き出して、血圧の薬と一緒に水を一杯、その日のゴミ出しの準備をし、Tシャツは寝てたそのまま、ズボンのみを履き替え靴下を履く。そしてゴミを持って家を出て、ダストボックスに投げ入れ…いいえ、そっと入れる。 スマートフォンを取り出し「体重減少のためのウォーキング」というなんとも禍々しいアプリを立ち上げ、早朝ウォーキングをスタートする。 このアプリはかなり優秀で、45分間で設定するとラップを知らせてくれたり、歩いた距離、速さ、消費した

          ウォーターサーバーがやってきた

          あたくし、オジおばさんは流行りものとか便利なものにとことん疎いアナログ人間である。 そんな我が家にウォーターサーバーがやってきてしまった。賛否両論あると思うので、そういう話はお避けいただきたいw ことの成り行きは、あるショッピングサイトであるマットレスを買ったことから始まる。 10年前、そのマットレスを購入し、自分の身体にはとてもあったので、今年の4月に3度目の購入をした。 6月某日。一本の電話が入る。 「当店をご使用いただいてから10年目のお客様にプレゼント企画をしてお

          ウォーターサーバーがやってきた

          いびきは治るのか?

          あたくし、オジおばさんはデブである。 故にいびきも酷い、らしい。寝ている間は録音でもしないとわからないから、周囲に聞いた結果である。 ひとつ目。 20年前、一緒に旅行に行った友達に「百年の恋も冷める」と言われた。 ふたつ目。 当時お付き合いをしていたパートナーに「いびきがうるさすぎる」という理由でパートナーの家に泊まることを禁じられた。 みっつ目。 一時期、ルームシェアをしていた友達に「ドラゴンでも飼ってるの?」とホグワーツ的なことを言われた。 それからは、誰かと旅行

          いびきは治るのか?

          31音の世界

          あたくし、オジおばさんは自分の感情をなんらかの形で表現したがりである。 1年前には詠み貯めた短歌のInstagramへの投稿を始めた。お陰様でフォロワー様は300名を超える。ありがたい。 短歌は言わずもがな、5 7 5 の上の句と 7 7 の下の句、計31音で構成される。 「なぜ短歌を詠むのですか?」と聞かれることが多い。俳句だと 5 7 5 の17音に世界を凝縮させ、良い意味で無駄を省き、おまけに季語を入れなくてはならないルールがある。これはこれで洗練された美しさがある

          前世はフランス人?

          あたくし、オジおばさんの前世はフランス人である。根拠は何もない。でも全くないわけでもない。 ラヴェルが好き、ラウル デュフィが好き、サガンが好き、アメリが好き、マカロンが好き。 部屋の片隅はパリのアパルトマンみたいに装飾している。 こんなミーハーなことだけで、前世云々を言っているわけではない。 25年程前、イギリスを1ヶ月間バックパッカーとして旅行した。その際、どうしてもユーロトンネルを通ってみたくて、ユーロスターに乗ってドーバー海峡を超え、4泊パリに滞在した。 ロンドンの

          前世はフランス人?

          高円寺の道端で

          あたくし、オジおばさんは道でよく話しかけられる。 まあ、奇抜な格好をしているからかもしれないが、某番組のインタビュー申込みを3回受け3回断った。 すれ違いざまのお婆様に「いいお色のシャツね」、酔っ払ったおじ様に「犬のアロハなんて珍しい。どこで買ったの?」、風俗店の客引きに「お疲れ様です」。 失礼だったのは、「デブめ」。 まあ、事実ではあるが… 今日の早朝ウォーキングも終盤に差し掛かったころ、若い男の子からこう叫ばれた。 「内藤哲也 第3号!!」 ??? 全く意味がわから

          マッサージ「極」

          あたくし、オジおばさんは旅好きである。 先日、温泉旅館に行った。 久しぶりの温泉、宿も素敵であった。 泉質も自分に合い、夢心地で浴場を出ると、目に飛び込んできたのはマッサージチェアである。 しかも無料。 ふむふむ、最近のマッサージチェアはどの程度進化したのか試させていただこうと腰を掛けた。 リモコンを手に何やらごちゃごちゃ書いてあるのが面倒臭く、取り敢えず「全身」を選択。下に目をやると「極」と言う文字が。 「極」とは?マッサージチェアの「極」とは?? 当然「極」を選択してや

          マッサージ「極」