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【800字エッセイ】いびきは治るのか?

あたくし、オジおばさんはデブである。
故にいびきも酷い、らしい。寝ている間は録音でもしないとわからないから、周囲に聞いた結果である。

ひとつ目。
20年前、一緒に旅行に行った友達に「百年の恋も冷める」と言われた。

ふたつ目。
当時お付き合いをしていたパートナーに「いびきがうるさすぎる」という理由でパートナーの家に泊まることを禁じられた。

みっつ目。
一時期、ルームシェアをしていた友達に「ドラゴンでも飼ってるの?」とホグワーツ的なことを言われた。

それからは、誰かと旅行に行くたびに、同行者に耳栓を配り、翌朝には「ごめんね」と謝ることを心がけている。

よっつ目。
旅行の帰りにロマンスカーで寝落ちしたら、自分のいびきで3回起きた。

やたらめったら「いびき治療」の広告が表示されるのは、もしかするとSiriがいびきを聞きつけて、勝手に表示させてるのかもしれない。

いびき治療は本格的に実施すると入院が必要だったり、なんかよくわからない機械を装着して寝たりとしんどそうだ。
手軽にできます的なものは、要するに寝ている間の呼吸軌道を確保するために、喉をレーザーで焼くらしい。痛くもなく、後遺症もそれほどなく、短時間で帰れます!が売り文句だか、実際に体験した友達の話だと、口の中で焼肉を焼いてる感じがして不快だったと…

治療をすれば治るのかもしれないが、今はパートナーもおらず、1人でのびのび寝ているし、考えるのはやめようと思う。

ある友達にどうしたらいいか聞いたら、「痩せれば?」と。ごもっともである。

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