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【メンタルやられることもあったけど接客業を選んで良かった】 吃音持ちでコミュ障の僕が授かったギフト。

こないだ、「ショータさんってどんな話でも受け入れてくれるから何でも話しちゃいます」

って後輩に言われて飛び跳ねるくらい嬉しかったショータです。

いきなり何の話や?

と思われたかもしれませんが、今日は「コミュニケーション」の話をしたいと思ってるんです。

僕、大学卒業してからずっと接客業やってて、もう5年以上たつんですよ。

って言ったら「コミュニケーションが得意なんですね」と思われるんだけど、実は全然そんなことなくて。

むしろ、「自分は対人恐怖症なんじゃないか?」ってくらい、コミュニケーションは苦手でした。

吃音で電話に出れない毎日

まず、物心ついた頃から吃音(きつおん)があったんです。

吃音は「言いたい言葉はわかっているのに声が出せない」言語障害の一種で、これによって会社の電話に出ることができませんでした。

・なんで電話に出てくれないの?
・電話のとき、何かおかしくない?

そう言われる度に僕はめちゃくちゃ傷ついてました。

職場にいるのも気まずくなって、電話のことを言われるのが怖くって、僕は自分の殻に閉じこもってなるべく人と関わらないようにしてきたんです。

同期にコミュ障だと思われてました

僕、自分のことを喋るのも苦手なんです。

頑張って傾聴力を磨いたので、今だったら徹底的に相手の話を聞いて仲良くなれるけど、悩んでいた当時はそれもできませんでした。

”自分のことを喋らない、相手の話も興味を持って聞けない”

今思えば、コミュニケーションが破綻するのも当然っすね(苦笑)

そんな態度だったから、会社の同期には「ショータはコミュ障だ」って思われてたんですよ。

いや実際にそう言われたわけじゃないから真実はわからないけど、僕と接している時のみんなの反応を見てるとそんな感じでした。

そういうのって、表情とか仕草とかで何となく伝わってきますよね?

…吃音とコミュ障があったから、毎日けっこうつらかったんですよ。

これはほとんど誰にも言ってないことなんだけど、10万円払って心理セラピーにも通ってました。

そのくらい追い詰められてた時期もあったんです。

接客業で授かったギフト

ちょっと話が飛躍するけど、

今の僕は、”僕史上”最高のコミュニケーションを取れている自信があります。

僕史上ってところが肝で、「誰かと比べたときの結果」の話をしてるわけじゃないところに注目して聞いてください。

いいですか。

何で吃音コミュ障の僕が「自分史上最高のコミュニケーション」が取れるようになったのかというと、

”傾聴力”

を磨いたからなんです。

傾聴力をネットで調べると、

傾聴力とは、相手の話に耳を傾けること。 ただ話を聞くだけではなく、相手をより深く理解するために聞くこと

と出てきたんですけど、まさにその通りで「相手を理解するために聞く」ことが人間関係において何よりも重要だと僕は気づきました。

悩んでいた頃の僕は真逆のことを考えてて、

・なんで俺は吃音なんだ
・なんで俺は会話が下手なんだ
・どうやったら面白いことが言えるようになるのか

…全部、自分に矢印が向いてたんですよね。

相手に興味を持つとか、相手に質問するとか、そんなことは微塵も考えてなかったです。

これを痛いほど思い知らされたんです。

(何で思い知らされたかというと、接客で全然売れなくて原因を考えていったら、「相手に興味を持ってない」ことに気づいたんです。これに気づけたことは本当にラッキーでした)

それに気づいてからコミュニケーションの取り方を0ベースで見直しました。

幸いにも「接客業」に身をおいていたので、毎日を訓練の場にすることができたんです。

もちろん思い立ったからといってすぐに変えれるはずもなく、2,3ヶ月は「ああやっぱりダメだ」「俺は接客業に向いてない」という思考に打ちのめされてました。

それでも意識的に練習すれば段々と自分が変わっていくのを感じることができました。

今では、

「それってどういうこと?」
「何でそれやろうと思ったの?」
「その時どんなこと考えてた?」

など、相手に話してもらうための質問がいくらでも出てくるようになったんです。

僕は接客業を通して、”傾聴力”という大きな武器を手に入れることができた、ということです。

コミュニケーションは確かに難しい、でも努力する価値は絶対にある

少し長くなってしまいましたが、最後まで読んでくれてありがとうございます。

結局、僕が今回の話で伝えたかったのはこれです。

コミュニケーションに悩んだ経験も、そこから這い上がる努力も、その全てに大きな価値があったな、ということです。

もしかしたらこれを読んでくれてる人の中にもコミュニケーションや人間関係に悩んでいる人がいるかもしれない。

そんな人にこそ僕は伝えたいです。

大丈夫っすよ、僕も変われたし、あなたもきっと変われます。

コミュニケーションを楽しめる人が一人でも増えるといいなという気持ちで書きました。

読んでくれてありがとうございます。

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