人は人、自分は自分と考えるためのマインドセット-HSS型HSPが特に意識したいアドラー心理学「課題の分離」ー
1. あらすじ
はじめまして。
HSS型HSPの気質を持ち、大手SIer勤務、現在30代中盤でプロジェクトマネージャをしているShotaと申します。
今回は人は人、自分は自分と割り切るための方法をアドラー心理学の考え方を元に考えてみました。
本記事が生きずらさを抱えるHSS型HSPの方のヒントになれば幸いです。
少しでも参考になった、ためになったという方は「スキ」やコメント、フォローをよろしくお願いします。記事作成の励みになります。
(コメントには必ず返信いたします!)
2. アドラー心理学「課題の分離」とは?
アドラー心理学「課題の分離」とは、発生している事象について他人が解決すべき課題と自分が解決すべき課題に分けて考え、他人の課題に首を突っ込んでも無駄だから自分の課題に集中しよう、という考え方を指します。
少し抽象的な考え方なので具体例で説明します。
例えば、駅のホームで顔をしかめた男とすれ違い、あなたは「敵意を感じてイライラした」とします。
このケースでは、「どんな顔や態度で日々生活するか?」は他人の課題であり、「しかめ面を見てどう思うか?」はあなたの課題となります。
なぜなら、他人がどんな顔や態度で生活するか、についてあなたが変えられるものではないですし、逆にあなたがどう思うかは他人が変えられるものではないからです。
課題の分離のポイントはその事象が自分がコントロール可能か?ということと、その結果責任を追うのは誰か?(他人なら他人の課題、自分なら自分の課題)ということです。
3. 「課題の分離」の具体的方法
では具体的に「課題の分離」はどのように行えばよいのでしょうか。
先ほどの例で説明します。
<課題の分離の具体的ステップ>
●自分の解釈と感情に気付く
①日々沸き起こる感情をメモする :(例)しかめ面の男とすれ違い敵意を感じてイライラした
②事実と解釈と感情に分ける :(例)事実:男がしかめ面だった 解釈:敵意を感じて 感情:イライラした
③事実と解釈と感情に分けることで課題を分離する:(例)他人の課題=事実:男がしかめ面だった 自分の課題=解釈・感情:敵意を感じてイライラした
また、課題の分離を行った結果、人は人、自分は自分と考え他人に流されないためにできることは自分の解釈を変えることだと思います。
すぐにできるようになるものではありませんが、解釈を変えるための具体的ステップは以下の通りです。
<解釈を変えるための具体的ステップ>
●自分の解釈の傾向に気付き別の解釈を考える
①解釈の傾向に気付く :(例)しかめ面の人を見ると敵意を感じやすくいたずらにイライラしやすい
②別の解釈の仕方がないか考える :(例)男は朝急いでいて電車に乗り遅れそうだからしかめ面だった、腹痛でしかめ面だった(=自分に対する敵意であるとは限らないことに気付く)
③同じ事象に対する解釈の仕方を変えてみる:(例)しかめ面の男を見たら敵意ではなく腹痛の可能性が高いので「敵意を感じてイライラ」ではなく「腹痛でかわいそう」と考える
4. HSS型HSPが自分の人生を生きるために
日々実践するのは難しいことではありますが、「課題の分離」の具体的方法をトレーニングすることで、他人に流されない自分に近付いていけるのではないかと思います。
本記事が他人に流されたくないと考える方に少しでもお役に立てれば幸いです。
最後まで本記事をご覧いただき、ありがとうございました。
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