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【5分でサクッと読書メモ】世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?

訪れてくださり、心からありがとうございます。

この記事では年間約288冊の本を読む現役美容師が、読書をしながらスマホでメモした、『下書き読書メモ』の内容をそのまま公開していきます。
独自の視点で大切なポイントだけをまとめたメモとなっているので、サクッと要点だけを知りたい!そんなあなたの参考になればと思います。

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★本日の1冊★

世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?〜経営における【アート】と【サイエンス】
山口周/光文社新書

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グローバル企業が世界的に著名なアートスクールに幹部候補を送り込んでいる。

なぜか?
【利己的な目的の為に美意識を鍛えている】
なぜなら
→分析・論理・理性に軸足をおいた
【サイエンス重視の意思決定】では複雑で不安定な世界においてビジネスの舵とりをすることはできないから。
具体的な理由は3つ
❶論理的・理性的な情報処理スキルの限界が露呈しつつある
1みんな身につけているので【正解のコモディティ化】が起きてる。
ようは他人と同じ正解を出すので自然と差別化が難しくなる。
2方法論としての限界
VUCAの時代に論理的・理性的な問題解決アプローチは機能しない。

★全体を直感的に捉える感性と『真・善・美』が感じられる打ち手を内省的に創出する構想力や想像力が求められることになる

❷世界中の市場が『自己実現的消費』へと向かいつつある

この市場で戦うにはマーケティングスキルを用いて論理的機能優位性や価格競争を形成する能力より

★人の承認欲求や自己実現欲求を刺激するような感性や美意識が重要になる

→全てのビジネスがファッション化しつつある
つまり、
★企業やリーダーの『美意識の水準』が企業の競争力を大きく左右することになる。

❸システムの変化にルールの制定が追いつかない状況が発生してる
変化の早い現代においてクオリティの高い意思決定を継続的にするためには
★内在的に『真・善・美』を判断するための『美意識』が求められることになる。

『経営の美意識』の適用範囲
・従業員や取引先の心を掴みワクワクさせるような
『ビジョンの美意識』
・道徳や倫理に基づき自分達の行動を律するような
『行動規範の美意識』
・自社の強みや弱みに整合する合理的で効果的な
『経営戦略の美意識』
・顧客を魅了するコミニュケーションやプロダクトなどの『表現の美意識』

★会社はアーティストとしての自分の作品

■第1章 論理的・理性的な情報処理スキルの限界

論理と直感
理性と感性
これまで日本では大きな意思決定は【論理・理性】を重視して行われてきた

ソニーは直感と感性を大事にしてる
『美しいか?楽しいか?』感情に訴えかける要素
直感を意思決定の方法として用いたのは
スティーブ・ジョブズ。

★経営の意思決定においては
【論理】も【直感】も高い次元で活用すべきモード

論理と理性に頼る問題点
❶時間
論理的にシロクロはっきりつかない問題について答え出さなければいけないときに最終的に頼れるのは個人の美意識。
❷差別化の損失
情報処理は『他の人と同じ答えが出る』
レッドーシャンを勝ち抜く為に努力している
物心ついた時から人は『正解を出す技術』は鍛えられてきたが、まもなく世界中に行き渡ると
【正解のコモディティ化】が起きる。
ここで勝つならポイントは2つ
1スピード
2コスト
でも今はそれも通用しなくなってきてる、別の意味で差別化が必要

★経営は【アート・サイエンス・クラフト】3つの要素のバランスと組み合わせ方によって大きく変わる

多くの企業がサイエンスとクラフトに寄っている
なぜか?
データや過去の実績などから推し量れるから。
その点アートは数字ではなくふわっとした感覚。

つまり★天才を否定するシステム。
→再現性があるかないか?につながる。

これまでの経営セオリーは役立たなくなる

★アートが主導し、サイエンスとクラフトが脇を固める
アート型のCEOが大きなビジョンや夢を描き
クラフト型のCOOが実行計画に落とし込み
サイエンス型のCFOが実行のリスクや成果を定量化し、チェックする
,ソフトバンクやアップル、ディズニー社など
★強烈なビジョンを掲げてアートで組織を牽引するトップをサイエンスやクラフトの面で強みを持つ側近達が支えてきた。

★千利休が最初のチーフクリエイティブオフィサー
ディレクションはするけどクラフトはしない人

自分では作品を作らずコンセプトを伝えて制作してもらう。ディレクターの立場に徹している。

織田信長や豊臣秀吉の美的側面を支えた

★デザインと経営には本質的な共通点がある
エッセンスをすくいとって後は切り捨てる
視覚的に表現すれば→デザイン
文章で表現すれば→コピー
経営の文脈で表現すれば→ビジョンや戦略

★エキスパートは美意識に頼る
ただ、頼るのではなく、山の片側から緻密な思考を積み重ねながら、山の反対側からは直感に導かれたアイデアの正しさを検証するという、トンネルの山の両側から掘り進めて一つの道筋にするような知的作業をしている。

★ビジョンと美意識
ビジネスパーソンにとって『美意識』はとても重要
なぜなら

『ビジョンが足りない』
世界をどのように変えたいか?
日本をどのような国にしたいのか?
世の中のどんな問題を解決したいか?

理性ではなく感性が大事。どんなに戦略的に合理的であってもそれを耳にした人がワクワクさせ、自分も参加したいと思わせるような『真・善・美』がなければビジョンではない。

■第2章 巨大な自己実現欲求市場の登場


★全てのビジネスはファッションビジネス化する。  

つまりアップルはたんなるIT企業ではなく
ファンション会社と捉えるのが現代では正しい

なぜならアップルが提供している最も大きな価値は
『アップル製品を使っている私。』という自己実現欲求の充足であり、『アップルを使っているあの人はそのような人だ』という記号がつく。

日本人にとっては大きなチャンス。
日本は世界最高水準の『美意識』を持っている国だから。
つまり『日本の美意識』が 武器になる。

★アップルの強みはストーリーと世界観になる
中核的な武器はイノベーション
決してコピーすることができない。

※デザインとテクノロジーはコピーができる。
サイエンスの力で徹底的にコピーが可能。
つまり
『言語化できるものは全てコピーできる』


★世界観とストーリーの形成に高い水準の美意識が求められる

■第3章 システムの変化が早すぎる世界。


★システムの変化にルールが追いついていない。

明文化されたルールの整備がシステムの進化に追いつかない世界においては自然法的な考え方が重要になってくる。
つまりここでも『真・善・美』の美意識が大事。


★ある会社の常識は他の会社の非常識
会社という狭い世界の常識が社会という『広い世間』の常識とはことなるということに気づけない

『狭い世間の掟』を見抜けるだけの異文化体験を持つ。
つまり自分なりのスタイルを持つことが大事。
目の前でまかり通っているルールや評価基準を『相対化できる知性』を持つ。ということが重要になる

■第4章 脳科学と美意識。

★ソマティックマーカー仮説。
感情は意思決定の効率を高める
→本来、意思決定は感情を排除して理性的に行うべきだ

とされてきたがその常識は誤りであり、意思決定において感情は積極的に取り入れるべき

意思決定の品質は人生の品質につながる
体が発する信号をどれだけ精密にキャッチできるか?

その方法は『マインドフルネス』
マインドフルネスとは
過去や未来に意識を奪われることなく、今の。ただあるがままの状態。自分の体にどんな反応が起きているか、どのような感情が湧き上がっているか?など、この瞬間に自分の内部で起きていることに深く注意を払うこと。

セルフウェアネス=自己認識の重要となってきている。
自分の状況認識・自分の強みや弱み・自分の価値観や志向性
自分の内側にあるものに気づく力。
→これを高めるトレーニングとして『マインドフルネス』に取り組んでいる企業が多い

自己対話であり内なる自分と対話することが大事。
その為には
一人で過ごす時間を作る。
孤独力がある人が強い
散歩や運動をする。

■第5章 受験エリートと美意識


★偏差値は高いが美意識は低いという人たち
その例が『オウム真理教』
日本のエリートが抱えやすい『闇』を分かりやすい形で示した例。
幹部は高学歴で平均偏差値は70。
彼らのほとんどが社会に出ても理不尽さや不条理に傷つき傾斜していった。
【極端なシステム志向』『美意識の欠如』がもたらした結果。

■第6章 美のモノサシ


基準は主観的な内部のモノサシに転換する必要がある
真→論理
善→法律
美→市場調査

真→直感
善→倫理・道徳
美→審美完成
この転換が必要。

■第7章 どう美意識を鍛えるのか?


❶絵画を見る
アートを見ると観察力が向上する。
観察眼を鍛える。『観る力』はどうやって鍛えることができるのか?

絵を見て感じて言葉にする
1何が描かれていますか?
2絵の中で何が起きていて、これから何が起きるでしょうか?
3どのような感情や感覚が自分の中に生まれているか?

❷哲学に親しむ
海外ではまず『哲学』が土台にあり、その上で功利的なテクニックを身につけさせる
日本では土台となる部分の『哲学教育』がすっぽり抜け落ちている。
哲学得られる学びは
1コンテンツからの学び→その哲学者が主張した内容
2プロセスからの学び→コンテンツを生み出すに至った気づきと思考の過程
3モードからの学び→哲学者自身の世界や社会への向き合い方や姿勢
その中でも
プロセスとモードを学ぶ

❸文学を読む
❹詩を読む
詩はリーダーシップと深く密接がある
→共通するのは『レトリックが命である』ということ。
レトリックとは
文章やスピーチなどに豊かな表現を与えるための一連の技法のこと。
人の心を動かす表現にはいつも優れたメタファーが含まれている。
(※メタファーとは比喩の引き出し)


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