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「7つの習慣」実践してみた。

世界で3000万部、日本国内でも200万部以上を売り上げているビジネス書「7つの習慣」を読み、自分なりに実践してみました。ビジネス書は読んで満足してしまうこともありますが、アウトプットをゴールとすることで、より学びある読書になると思います。

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完訳 7つの習慣
著:スティーブン・R・コヴィー


習慣を形成するために

私は好奇心旺盛なので三日坊主になることも多く、まずどのようにしたら習慣を形成できるかを、本書に倣って考えてみます。

コヴィー氏は、
・習慣は、知識とスキルとやる気という三要素からなる
・生活のなかで習慣を形成するにはこの三つの要素がいずれも必要である
と考えています。

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①知識は「何をするか、なぜするか」
②スキルは「どうやってするか」
③やる気は「実行したい気持ち」

自分の経験を振り返ると、「(体の柔軟性を上げるために)ストレッチの習慣を形成」に挑戦した際に、ストレッチの種類(知識)とストレッチやり方(スキル)を知っていても、気持ち(やる気)がなくて実行できなかった経験があります。

そもそもやること(知識)とやり方(スキル)がなければ実行しようがないですし、モチベーション(やる気)がなければ習慣を形成するほど継続てきません。なので、この3要素に関しては非常に納得感がありました。

まずは自分なりに、なぜ7つの習慣を実践する必要があるのか、この3要素にまとめて考えてみます。

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これから実践する各習慣でもこの3要素を意識して整理することで、しっかりと習慣形成していきたいと思います。


〔頭と率先力を使いなさい〕

「7つの習慣」における、頭と率先力とは、自分から進んで状況を改善する行動を起こすことと定義されています。

私の感覚でいえば「主体性」というもの近いです。

「7つの習慣」では、自分自身が主体性を発揮するのではなく、どのように周囲の人の主体性を発揮させるかについても書かれていたことが、特に学びになったと感じています。

コヴィー氏によると、相手の習熟度にもよるが「きちんと責任を取らすこと」がとても重要とのことです。責任を取らすことは、暗に相手の主体性を認め、それを尊重しているというメッセージを送っているため、主体性の発揮に貢献するのだと述べていました。

たしかに、同様のタスクを任せるという行為でも、
・逐一必ず報告して毎回フィードバックする
・基本的には責任を持って遂行してほしい
と頼むでは受け手が持つ信頼されている感覚は違うと思います。

そこで、自分の言動が相手にとってどんなメッセージを与えているかということを意識して行動してみました。

支部長を務めているキャリア支援団体で、他のリーダーに対しては責任を持って役割を任せることで、信頼している旨をしっかりと伝えました。また、メンバーとのコミュニケーションにおいても、信頼しているメッセージが伝わるように仕事を任せ、必要なタイミングで言葉で伝えるようにしました。

その結果、良い意味で自分の役割が縮小してきていると感じています。他のリーダー陣は組織への貢献意識を強く感じていると話していましたし、より主体的な行動を促すことができたのではないかと思います。

自分が主体的に行うことも大事ですが、いかに主体性を引き出すかということも意識しながら、今後も責任を持ってもらうことを実施していきます。

〔リーダーシップとマネジメント〕

コヴィー氏によると、目的をもって始めるという習慣は、「すべてのものは二度つくられる」という原則に基づいており、万物には、知的な第一の創造があり、それから物的な第二の創造があるとのことです。

要は目的思考をするのであれば、目的達成のためのプロセスをイメージする(第一の創造)と、そのプロセスを確実に実行していく(第二の創造)があるという考え方だと私は解釈しました。

そしてこの原則を、組織に当てはめて考える場合のコヴィー氏の考え方は非常に勉強になりました。コヴィー氏は、リーダーシップは第一の創造、マネジメントは第二の創造だと考えています。要は、リーダーシップは何をするのかを適切に判断し決定することであり、マネジメントは決定したタスクを能率よく行うことということだと思います。

「7つの習慣」を読むことで、組織のリーダーが担う最も重要な役割とは、「何をするか、適切に判断し決定すること」であることに気づくことができた。以前は、リーダーシップとマネジメントを混同して捉えていたため、自分が何をしたら良いのかしっかりと理解できていませんでした。

自分が専念すべきはリーダーシップであると気づき、所属するキャリア支援団体においても、マネジメントの部分は基本的に他のリーダーに信頼して任せ、自分は組織にとって何が必要で、今何をすべきかを考えることに集中するようにしました。

また、上記に加えて、自分自身が意識できていなかったのが、「人は他人の決めたことに対しては決意しない、心から受け入れることはない」という点です。

コヴィー氏によると、初期段階(組織に入った段階)では、相手から与えられた目標を素直に受け入れることができるが、成長し成熟しにつれて深い動機付けがないと、与えられた目標を受け入れにくくなる(プロセスの結果を受け入れない)そうです。

組織において、目標は自ら定められない部分はあると思いますが、なんのためにやるのか?といった意義の部分は主体的に考え自ら意義づけすることができます。プロセスに関与することで、結果(目標)への納得感が持てますし、当事者意識をもって活動できるからです。

そうした考える機会の提供するのがリーダーの役割であるので、キャリア支援団体においてもグループワークの実施などを行うことで、目標への納得感を高め、各メンバーのパフォーマンスが高くなるように努めていきたいと思います。

〔時間管理と自由意志の力〕

周りの環境に左右されず、自分の描いたビジョンを主体的に実行するには、自己管理することが必要です。継続的な成功をも足らずのは、劇的で単発な行動ではなく日々の小さな選択であり自由意志の力だとコヴィー氏は述べています。

着実に日々の小さな選択を繰り返し、コツコツと成長していくために、「7つの習慣」に倣って、自分自身の時間管理の見直しを行ってみました。具体的には、1週間のスケジュールを、緊急度×重要度の4象限に分類し、どの領域に時間を使っているのが分析してみました。

まず、先週のスケジュールをこのように分類し、時間の使い方を可視化しました。

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その結果、第二領域に圧倒的大部分の時間を費やしていることが分かりました。あと、思ったより第四領域(だらだらしている時間)多いなと思いましたね(笑)

コヴィー氏によると第二領域に注力できているのは効果的な自己管理がなされており、GOODとのことでした。第二領域は緊急じゃない×重要な事柄の為、いつまで経っても手を付けられないという問題が生じやすいとのことでしたが、私の場合はカレンダーにやることを記載して予定をブロックすることで手をつけなかったり、後伸ばしにしないように工夫していましたので、時間管理の部分はうまくできているのかなと思います。


〔相手を理解すること〕

コヴィー氏は、ある関係において築かれた信頼のレベル表した信頼残高を溜めることが、長期的に好ましい結果を残すのに重要だと考えています。そのために6つのステップが必要なのですが、今回は第一ステップである「相手を理解する」ということにフォーカスして考えてみることにしました。そのために6つのステップが必要なのですが、今回は第一ステップである「相手を理解する」ということにフォーカスして考えてみることにしました。

「7つの習慣」を読むなかで、今まで自分が行っていた理解するということが、真に理解することではないと気付きました。コヴィー氏は、相手を理解することは、相手にとって大切なことを自分も大切に思うことだと考えています。

私が行っていたコミュニケーションは、相手を理解するコミュニケーションでなく、答えるためのコミュニケーションでした。具体的には、聞いている話を全て、自分の主観を通じて受け取って、理解しようとしているフリになっていました。

コヴィー氏によると、以下の4つのどれかに当てはまる場合は、自分の主観を通じて受け取るコミュ二ケーションであるとのことです。

①無視状態|話を実際に聞いていない
②聞くふり状態|「うんうん」等、適当な相槌
③選択的聞き状態|会話の部分的に聞いている状態
④注意聞き状態|相手の話を注意深く聞く状態

この4パターンを見て自分の日常のコミュニケーションを振り返ってみると、リラックスしている状態では②・③の状態が多く、集中している場面で④の状態だと思いました。すべての場面で集中して聞く必要はないとは思いますが、理想の姿として目指すべきは、①~④ではなく、⑤の感情移入して聞く状態とされています。

感情移入して聞くというのは、積極的傾聴などといったテクニック的なものではありません。感情移入とは、相手の見地に立ち、相手の立場から物事を眺め、相手が見えている世界を見ることであり、相手の視点から相手の気持ちを理解することとされています。

これは相手の視点で相手の気持ちを理解する点で、自分の主観を通じて相手を理解する①~④とは異なっています。

振り返ってみると、やはり自分の主観を通じて理解するコミュニケーションでは、「理解しているつもり」になっていることが多く、コミュニケーション齟齬や意思疎通が図れていないことがあったと思います。自分では相手のことを考えて行動しているつもりでも、それが求められていなかったり、意図に反してしまうケースが生じてしまうからだと思います。

いきなり感情移入のコミュニケーションを取れるかというと、なかなか難しいと感じたので、まずは相手視点で(相手のパラダイムを通じて)考えることの練習を実践してみた。

考えるときは、相手がなぜそれをしているのか?といった前提条件から、なにを考えて言動しているのか、相手になった気持ちで考えるようにした。また併せて、その後どうしたらよいか?と未来の話も想像して考えてみました。

まだ実践して時間がたっていないため、明確な成果は出ていませんが、周囲が自分に期待していることの理解や相手の気持ちを理解したうえでのヒアリングなど、キャリア支援団体での活動やインターン業務にも少しづつ生きてきてると感じます。

まとめ

「7つの習慣」を読んでいくつかの項目を実践してみました。どれも実践することで、プラスの影響があったと感じています。またしっかりと実践できたのは、最初に習慣形成に必要なことを整理できていらからなのかなとも思います。

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皆さんもぜひ、「7つの習慣」を読んで、実践してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

【画像引用元】
[アイキャッチ]:https://domani.shogakukan.co.jp/258576
[画像1]:https://selfcoaching.3x3career.com/advisor/syukanka-make-7habit/




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