見出し画像

好きですTOHOシネマズ『エスター ファースト・キル』

ネタバレします。
嫌な人は即退散を!





加齢、および、そもそも記憶力が奇跡的に悪いタイプなので、パート1の翌月にはパート2、くらいのテンポ感やってもらわないと全然無理なんですね、私。

2009年公開の『エスター』も、ホラー好きとしては絶対に観ているはずなんですが、どんなに気張っても踏ん張っても「なんか…ツリーハウスが火事に…なってたっけ?」くらいの記憶しか捻り出せませんでした。

こんな場合はネットでネタバレのあらすじを検索するんですけど、中にはそれを完読しても「????」で…映画館行く前に脳外科じゃない?と不安になることもしばしばです。

『エスター』に関しては記憶が蘇ってきたので、安心して第二作を鑑賞することができましたけど。

というわけで『エスター ファースト・キル』です。
第二作とはいっても、時系列的には一作目以前の話、エスターというサイコパス少女の過去が語られる、いわば『エピソード0』になります。


ところで、ポイントを集めている関係で、映画はできるだけ『TOHOシネマズ』で鑑賞します。

数年前までTOHOシネマズには、フレーバーポップコーンとチートスみたいなスナック菓子がひとつになった『シネマイクミックス』というメニューがあったんですね。

私をポップコーンだけでは満足できないカラダにしてしまったのは、あなたよ…

普段は、体重増加を気にしてスナック菓子を避けている私も、映画館では食べてもいい自分ルールにしていたので、映画館に行く楽しみとしては、映画自体もさることながら、このシネマイクミックスをビールやダイエットコークでワシワシやる、というのもあったわけです。

だけど数年前にこれが販売終了になってしまいました。

以降、これは本当にいけないことなので最初に謝っておきますが(TOHOシネマズは飲食物の持込禁止です)、私はこっそり『チートス』や『スコーン』を一袋カバンに忍ばせ、映画館で買ったポップコーンLサイズに混入しています。

小心者の私はトイレの個室で密やかに、まるでそういう妖怪であるかのように、ポップコーンにチートスを混ぜこむ作業を行っています。
もしも、男性トイレの一番奥からシャカシャカと不思議な音が聴こえてきたら、そこに私がいると思っていただいてほぼほぼ間違いないです。

しかもTOHOシネマズが本当に素晴らしいと想うのは、塩味のポップコーンに『溶かしバター』をかけてくれるんですよね。「ちょっと多めにかけてください」くらいのお願いも聞いてくれます。
時々「あ、いらないっす」なんて溶かしバターを余裕で断る若者カップルが隣のレジにいたりして目が点になりますけどね。この世にそんな選択があるんだー、って。
一生に一度くらい溶かしバターを平然と断ってみたいものですけど、たぶん、私には無理です。

ホラー映画の良い点は爆音シーンが多めなので、このお手製スナックをサクサク楽しめる点です。
これが先日観た『生きる-LIVING』のように静かな映画だとちょっと気を使います。チートスにじっとり唾液を染み込ませながらひとつひとつゆっくりと味わう必要があります。まあ、それはそれでまたオツなものなのですが。

『エスター ファースト・キル』は、なんなら『溶かしバターのかかった塩味ポップコーン+チートス+生ビール』の組み合わせに最もマッチすると言っても過言ではないほど、非常にジャンクでB級感漂うタイプの楽しい映画でした。

エスターというサイコパス少女の恐怖を描いた映画かと思いきや、後半はもう一人サイコパスな大人が出てきて、まさかのサイコパス少女 vs サイコパス大人の戦いみたいになります。

少女の容姿をして実はサイコパス、というのがこの映画の一番の恐怖ポイントだったはずですが、大人のサイコパスと戦わせちゃうと、どうしたって身体的ハンデを負うことになります。

どれだけ極悪非道でIQがぶっ飛んでいても、腕っぷし勝負の接近戦に持ち込まれてしまうと、ちっちゃい子がすっごい格好で吹っ飛ばされたりたりして、思わず「がんばって!エスターちゃん!」という気持ちにすらなってしまいました。なので、ホラー映画としての恐怖はあんまりないんですけどね。

ポップコーンはTOHOシネマズが一番おいしいと思います。
みなさんも、ぜひ。

この記事が参加している募集

映画館の思い出

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?