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会議ファシリテーション

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会議を活性化させるファシリテーションの記事をまとめています。
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会議でみんなの意見をうまくまとめてアイデアを生み出す2つの視点

最近、会議でまとめ役がいるって大事だなーと改めて感じた機会がありました。 特に今の時期は来年度の活動計画など、アイデアをみんなで話し合う会議が増えています。 そういう時、例えば4〜5人の参加者がわーっとアイデアを出し合った後、「みなさんのアイデアをまとめると、大きくA方向とB方向がありますね」なんて言ってくれる人がいると助かりますよね。 あ、何を話してもこの人が受け止めてくれるんだ、という安心感があります。そういうまとめ役が会議にいる時といない時では、会議の質がすごく変

会議で「発言が出てこないな」と思ったら見直したい、2つの準備

「自由に発言してください」と言えば言うほど「シーン」としてしまう。そんな会議に参加した経験はありませんか? 実は、みんなが自由に発言できる会議を作るためには、2つの事前準備があります。 それは、「丁寧な情報共有」と「答えやすい質問」です。 今日は、私がファシリテーターとして大事にしている、2つの「事前準備」について書いてみたいと思います。 「自由に」発言してもらうのは難しい先日、ある大学でファシリテーションに関する講義を行いました。 その授業は3年生が多かったので、

おもいがけないアイデアは、会議前後の雑談から生まれる

リモートワークは便利で、コロナ禍が落ち着いた後も残って欲しい習慣です。 一方で、残念なのは、アイデアの源だった「雑談」が減ってしまったことです。 最近、対面での会議も増えてきましたが、いまだに多いオンライン会議は「雑談」の時間を持つのが難しいです。 そこで、今回は、私が実践している、雑談の時間を確保する方法について書いてみたいと思います。 「歯磨きする?」から始まる雑談下記の記事によると、コロナ禍で「雑談」が失われているそうです。 色々な雑談が失われている中で、私が

大企業の社長スピーチを考える初コンサル案件は、「怖さ」と「喜び」の両方を教えてくれた

新卒で広告会社に入社した私は、7年目に大きな異動を経験します。 異動先は、できたばかりのコンサルティング部門。 初めて担当した案件で、「もしかしたらコンサルタントとしてやっていけるかもしれない」という、小さな成功体験を味わいます。 その後十数年続くコンサル人生の起点となった「あの会議」について、今日は書いてみたいと思います。 仕事の重大さに気づいた日自分の仕事は、結構ヤバい。 そう感じた日のことを、いまでもはっきり覚えています。 場所は、都内の有名ホテル。そのホテ

急に、誰かに教えなければならなくなった時の3つの対処法

もし上司から、「今度、○○についてレクチャーして」と言われたらどうしますか? 急に、誰かに何かを教えなければならなくなった場合でも、次の3つをおさえればなんとかなります。 それは、①本の力に頼る ②身近な題材を選ぶ ③相手に話してもらう、の3つです。 この3つの重要性を感じたのは、先日、私自身が、小学生向けに「お金の授業」をしなければならなくなったからです。 今日は、金融の専門家でもない私が、どうやって授業を組み立てたのかについて書いてみたいと思います。 「お金の授

シーンとなる「質疑応答」タイムを熱気ある時間に変える、「究極の質問」とは

研修や講演会で、最後の質疑応答タイムが「シーン」となると、残念ですよね。 実は、ちょっとした工夫で、質疑応答を盛り上げる方法があります。それが、「究極の質問」セッションです。 やり方は簡単。いつもの研修や講義を少し短めにして、参加者同士で講師に投げかける「究極の質問」を考えるワークを行う。たったこれだけで、質疑応答が熱気ある時間に変わり、参加者の満足度が高まります。 今日は、私が実際に様々な場で活用している「究極の質問」セッションのやり方や効果について書いてみたいと思い

1on1で気づきを得るために、最後に必ず聞いている「ある質問」

年度末ということで、部の所属メンバー全員と、1年間を振り返る1on1ミーティングを行なっています。 年度末の1on1では、期初に立てた目標の達成度を確認するだけでなく、もうすぐ始まる新年度のヒントになる気づきがあればいいな、と思っています。 そのために、1on1の最後に欠かさず聞いていることがあります。それは、「今日話をして、気づいたことはありますか」という質問です。 この質問によって内省する時間持てるので、本人も私も多くの気づきを得ることができます。 今日は、私が気

「アイスブレイクなんてする余裕がない」という人にこそ、アイスブレイクをオススメしたい

みなさんは、普段の会議で「アイスブレイク」をやりますか? 「アイスブレイク」とは、会議が始まった直後に行う、参加者が話しやすくする工夫のことです。 対面の会議では、名刺交換などで自然とできていたアイスブレイクも、オンライン会議では難しいと言われています。 では、日々のオンライン会議で上手にアイスブレイクを取り入れるにはどうしたら良いのでしょうか。 今日は、簡単にできるアイスブレイクについて書いてみたいと思います。 アイスブレイクの2つの目的 アイスブレイクのやり方に

相手の質問にパッと答えられなかった私が見つけた、4つの解決策

先日、ある若手から「岡田さんはなんでクライアントからの問いかけにパッと答えられるんですか」と聞かれました。 言われてみれば確かに、私の仕事のほとんどは誰かとの「会話」です。例えば、クライアントとのディスカッション、ワークショップの司会進行、部下との1on1などなど。 そのような場面では、何かを質問された時に「うーん・・・」と黙り込んでしまうと、相手に不安を与えてしまいます。 もちろん、私もすべての質問に即答できるわけではありませんが、ある程度反射神経よくパッと答えられる

他部署とのオンライン会議でおさえるべき6つのポイント

なんと、私のnoteの読者さんから質問を頂きました。 そこで今回は、質問者の方に許可を頂いた上で、質問に回答していきたいと思います。 頂いた質問は、こちらです。 おおもりさん、いつもnote読んでくれているとのこと、ありがとうございます。 参考にして頂いた、アジェンダの作り方のnoteはこちらですね。 まず、ご自身で進行役に立候補する積極性が素晴らしい! さらにアジェンダまで準備していらっしゃる、そんな前向きなおおもりさんですから、きっと他部署の先輩方も味方になっ

相手をハッとさせる一流の質問

みなさんは「質問」は得意ですか? と、こんなふうに、「質問」から始まる文章やスピーチによく出会うと思います。 質問は、効果的に使えば、相手の注意を引いたり、話を盛り上げることができます。話し上手より聞き上手になろう、そんな本や記事もたくさんあります。それくらい、「質問」が持つ力は大きいのだと思います。 私自身も、仕事で経営者にインタビューする機会も多く、「質問」については昔から色々と考えてきました。と、ちょっとかっこつけてしまいましたが、正直に言えば、昔は「質問」が苦手で

グダグダ会議を変えるには、一枚の「アジェンダ(目次)」があればいい

オンライン・オフラインに限らずですが、会議の進行って本当に難しいですよね。 クリエイティブディレクターである佐藤可士和さんも「会議をデザインせよ」とおっしゃっていますが、なかなか思い通りにはいかないものです。 で、私が後輩に「会議をうまく進めるにはどうしたらいいですか?」ともし聞かれたら、ファシリテーションとかなんとか言う前に、まず「アジェンダ(目次)を1枚作りなさい」と言うだろうなー、と思います。 会議にアジェンダを用意することぐらい知っているよ! という方も多いと思

初めて、Zoomで100人規模の部門会議をやってみた。

この記事を書いている2020年4月3日時点では、まだ強制在宅にはなっていません(緊急事態宣言はまだ出ていません)。 しかし、リモートワークをしている人はかなり増えている印象です。 4月といえば、入社式に始まり、部門方針を発表したり、新任管理職の研修をしたりと、大人数の会議が多い季節です。 しかし、多くの人が集まる機会を減らすため、大幅に縮小したり、オンラインに切り替える企業が増えています。 そこで、私が3月末に行った、100人規模の社内会議の経験を共有したいと思います。

多様なメンバーをまとめるリーダーには「感情のファシリテーション」が必要だ

今日は、マネージャー(管理職)向けに「異なる部門の多様なメンバーを上手にまとめるには?」について書いてみたいと思います。 マネージャーの役割が大きく変わる新型コロナによる働き方の変化は、特にマネージャーの役割を変えると言われています。 これまでは、自らもプレイヤーとして稼ぐ「プレイングマネージャー」が多かったですが、これからは組織に変革をもたらす役割を期待されるのではないでしょうか。 例えば、現場の仕事は部下になるべく任せ、新規の顧客を開拓するプロジェクトを立ち上げたり