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映画 ルックバックから感じる製作陣の愛

映画 ルックバックを観てきた

もともとあんまり期待していなく
この漫画をアニメ化できると思ってんの?」と言っていた

だが、観てみたら評価が一変
製作陣の愛が感じるのだ

原作は正直言うと難しい
なん十回と読まないと分からないシーンが
よくある
なので分からなかったという人も多いだろう
しかし、この映画はめちゃくちゃ分かりやすく描かれている

ここまで分かりやすく描くには「何百回」
と読まないといけないだろう

製作陣の方々は何回読んだのだろうか?

この記事ではその「愛」について書いていく


1つめの愛 作画

シンプルだが、かなり重要
予告を見たとき、作画が綺麗すぎて心配になった

藤本先生っぽくないのだ

そのせいで、この映画を観るか迷ったほどだ

しかし、これも観てみると評価が一変
冒頭3分ほどで分かった

藤本先生の絵だ

あの線が太い絵
あの絵なのだ!
あの絵は藤本先生の昔の読み切りでよく見る!

もうこれで安心だ

そう思い、集中して観るようにした

2つ目の愛 声

漫画というコンテンツは声がない

まあ、それが良いところでもあるのだが

そのせいで分かりづらくなってしまい、原作を楽しめなかった人もいるだろう

だが、この映画では安心してもらって構わない

ものすごく分かりやすく作ってくださっている

「藤野の絵ってフツーだな」 
これはクラスの男の子が言った言葉だ

しかし、注目して欲しいのはここではない
この後の、藤野が思い出すシーン

ここを原作では

「藤野の絵ってフツーだなぁ!」

となっている(これに気付くのに何回も読んだ)

このシーンを映画でも取り入れており、嫌味にも聞こえるし、笑ってるようにも聞こえるようになってる

ちゃんと映画でも別の音声を使っている

これを聞いたとき、驚愕した

「この映画ちゃんと分かってる…」

三つ目の愛 藤本先生への愛

これは番外編かもしれないが、これも忘れてはならない

藤野たちが観ていた映画はさよなら絵梨
シャークキックはすごくチェンソーマンだ

たぶんもっとあるのではないだろうか

ぜひ、探してみてもらいたい

藤本先生へのリスペクトが伝わった

ネタバレ注意

4つ目の愛 原作の答え

まだまだ話したいことはたくさんあるが、最後にしよう(また話すかもしれない)

「もう一つの世界線は存在しているのか」

これが原作に残っていた謎だった

「背中を見て」という四コマがあったが、
あの四コマ漫画は白紙だったのではないか
ということだ

確かに、あの絵柄は藤野だし、京本の部屋に四コマが剥がれていた跡があった。さらに、あの漫画が描かれてたというのはどこにも描かかれていない(藤野が描いた説もある)

これは本当なのだろうか?


その答えが映画で明かされた



本当だった

つまり、あの世界線は存在しなかったのだ


映画では白紙ですよー
と分かりやすく描いてくれていた

これで、藤本先生のメッセージが明らかになる

「もし~だったらということはない」

これは、この作品のもとになった京アニ放火事件にも繋がるし、誰にでも言えることだろう

最後に

この事ようなことについてちゃんと読み取り、描いてくれた製作陣の方々に感謝しかない

そして、ルックバックへの愛というのが伝わった素晴らしい作品だった

映画を見ていない人はぜひ観ていただきたい

最高のアニメ化だった


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