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バブルを知らない子どもたちと、 コロナ以前を知らない大学生

「上手く遊べない世代」というものがあります。理由は、遊び方が変わる時代の狭間にハマってしまって、翻弄されるからです。

3本仕立てです。バブルを知らない子どもたち、
夜に遊べない若者たち、コロナ以前を知らない大学生、で語ります。
上手く遊べない世代を振り返りましょう。

❶ バブルを知らない子どもたち

幅広い人たちが当てはまる可哀想な世代の代表です。遊び方がどうして変わってしまったのかは、そのままバブル崩壊になります。今から思うと、どうと言うことのないのですが、当時は違ったはずです。その後、不況が続くこと、暗いニュースが続いたことがあって、「将来に夢が持てない」「華やかな時代を過ごさない」「若い時期に派手に遊ぶことができない」そんなイメージがあてられていたと思います。
氷河期世代、プレッシャー世代、ゆとり世代、さとり世代、これは幅広いです。


❷ 夜に遊べない若者たち

これはおそらく馴染みのない言葉だと思います。しかし、世間で言われていないだけで確実に存在しているのがこの世代です。年代で言えば、1994、1995、1996年生まれの三年間ぐらいが当てはまります。上手く遊べない理由は、ネットやスマホ、SNSによって、遊び方が変わるちょうど狭間に生きたからです。この世代より上になると、先輩を真似するかたちで夜に遊ぶことにギリギリついて行くようになり、世代が下になるとSNS中心の生きた方に変わって昼に遊ぶことに切り替わるようになります。スマホ普及以前のオシャレさ、スマホ普及以後のオシャレさは意味が変わっているというのがポイントです。
言語化が難しいですが、リアルの価値観を重視して仲間たちと朝まで遊んで、攻めたファッションになることもなければ、ネット上の価値観を重視してSNS上のステータスとリアルのステータスが一致することもなく、どうしてもダサくなってしまうというのがあるあるかもしれません。


❸ コロナ以前を知らない大学生

本題です。今まさに「かわいそう」という視線を集めている大学生なのに、いわゆる大学生らしい楽しみのほとんどが制限されているコロナと共に大学生になった世代です。
まず、前提として「Fラン大学生」という言葉が十分有名になっていたことは触れたほうがいいかもしれません。Fランク大学であれば、高卒で働き始めたほうが生涯収入が多く、少子化に対して大学が増えすぎたことが問題になっています。学生の半数以上が外国人留学生の大学も多くなりました。自称進学校にとっての大学は、モラトリアム期間の延長という意味合いが年々強くなっている気もします。つまり、学歴競争が壮絶でない日本なりに、お酒は20歳からということもあって、「遊ぶなら大学で」という価値観はあったのです。
そんな中のコロナでした。もちろん失業や倒産、飲食店の問題が大きいですが、一年以上経った今、これからの大学生の絶望感も考えたいのです。
単にリモート授業になったわけではないでしょう。 居酒屋、お酒、オール、密集したライブ、
カラオケ、旅行、海外旅行、部活、サークル、バンド練習、海、ナイトプール、文化祭、歓迎会、忘年会、等制限されたことはたくさんあります。「遊び方を知らない世代」というのは、なんとなく相手にされなかったり、接しづらいと思われたりするのはあるあるです。しかし、かといって、「勉強している」や「能力が高い」とは、決して思われない辛さがあります。コミュニケーション能力を磨ける場所が極端にすくないのです。遊ぶことと勉強することは、表裏一体だったのかもしません。


まとめ

今回は、3つの「上手く遊べない世代」を追ってきました。❶と❷を振り返っても、特に解決策が浮かばない「コロナ以前を知らない世代」に抱えているものの大きさを個人的には考えています。解決策は分からないなりに、「オンライン後のコミュニケーション能力をどれくらい上げられるのか?」は、どの世代も注目しているポイントではないのでしょうか。
「友達作り」の意味がコロナ以後、日々変わり続けていて、そこで悩む人が増えているように思います。匿名のグループ通話アプリや、配信アプリを駆使して、幅広い世代の人と活発にコミュニケーションを取り続けた先に答えがあるのか? 気になるところですね。

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