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4、5月の振り返り


お久しぶりの投稿になってしまいました。5月に入って早々教育実習があり、ようやく落ち着いたということで4月と5月の読んだ本を6月のこのタイミングで書きました。
では4月5月に読んだ本を列挙していきます。

1 読んだ本

ステレオタイプ的な考え方をどのように脱却し、多面的なものの見方をした考えをするためにはどのようにすればいいのかを教えてくれる。物事の見方から自分の考えで書くことの仕方、問いの立て方まで学ぶことができる。なにが大事なのかポイントでまとめてあるのもありがたい。事例を用いてどのように考えると「複眼的思考法」に身につくのか実際にやりながら学ぶことができるのもこの本の魅力。「複眼的思考法」がまだ身についたとは言えないが、定期的にこの本で確認していこうと思う。

岩波ジュニア新書で一番有名と言ってもいいぐらい有名な1冊。中学校の教科書にも読書案内に載っているため、目にしたことある人も少なくはないだろう。ただ有名だからという単純な理由だけで古本屋で安く売られていたこともあり手にした。ジュニア新書であるため、世界史が全く分からない自分でも読みやすかった。(カタカナが嫌いという人にも少しきついかもしれない)今では当たり前に食用として使われている「砂糖」。しかし砂糖の歴史をみると今とは違った用途で使われており、砂糖の収獲がその国の政治にも大きく影響していた。語句の暗記だけになってしまっている世界史を学んでいる高校生にはもちろん読んでほしい一冊だが、大学生、社会人にも歴史の学び直しとしてもよいと思う。英語長文にもでてきそうな内容だった。

前著の「国語教育の危機」は読んでないのにもかかわらず、先にこっちを読んでしまった。平成30年に告示された新学習指導要領と記述式の導入が検討された時期の共通テストをテーマに文科省や解説書に書かれている国語をどんな風に教えていけばいいのかについて警鐘をならしている1冊。記述式の導入は見送りになったものの、複数の資料が使われている共通テストは本当にその資料は意味あるのか、資料と問題がどのように関連しているのかは特に学びとなった。また高校1年生の必修科目の「現代の国語」「言語文化」から高校2年生の選択科目の「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探求」の年間指導計画をみていかに高校生の実態から離れているか、文学と論理と分けたことで問題点が書かれている。

教育実習中この本をバイブルにしていた。初めて学校現場で授業をしてみて、でてきた問題をどうすればいいのかヒントをもらっていた。塾業界でのアルバイト経験があるため、授業に対してうまくやれる自負があったが、学校の中での授業の難しさを痛感し、日々この本を読んで自分の授業の振り返りを行っていた。この本に書いてあることが絶対的な正解とは限らないが、この本に助けられた場面をいくつもあった。生徒への呼び名から板書、授業時の発問、授業前と授業後について具体的に書かれている。また授業づくりに関して考えなければいけない様々な問題についても触れている。教育実習ででた課題を本に掲載されている文献ガイドブックから必要となる本を参考にできるのも魅力的なところ。
ちなみにこの本を買ってのはだいぶ前であるが、こんなにも値段をすることに驚き。(笑)

教育実習で枕草子を扱うことになったため、参考にした1冊。今日、古文嫌いが多い中で、自分が行った実習校でも例外ではなかった。枕草子の魅力は何なのか、それをどう伝えればいいのかのヒントを得ることができた。授業であつかったのは第一段の「春はあけぼの」。多くの中学生が年代とわず、扱ってきた章段である。この本には「鑑賞のポイント」がかかれており、学習者にどこに着目させ、どのようなことを考えてほしいのかが書かれている。この本を参考に問いを作ることができた。今回は授業であつかう章段のみを読んだが、枕草子を扱う際にはこの本から多くのヒントを得ることができるだろう。

2 参考書

読解入門編の姉妹本。MARCH以上のレベルを目指す人対象という印象。元ヤクザの予備校講師がまるで本当に授業をうけているかのような語り口調で読みやすい。吉野の本は主語、目的語把握が徹底してあるため、ここで意識化してこれからの演習のときにもこの本でやっていたことを無意識でできるようになるとよい。他の古文常識系の参考書とは異なり、作品ごとの解説が多いのも魅力的だと思う。

現代文の解き方に焦点をあてているような印象。解き方については中野芳樹の「現代文読解の基礎講義」を共通するような教え方だった。どのように読んでいけばいいのかの説明は少しあったが、あまり多くは教えてくれない。違う参考書で読み方を学んでからこの参考書をつかうといいかもしてない。学習自分が購入したのは、改訂前のもの。現在は改訂版がでていて2025年から共通テスト国語で出題される「実用的文章」の解法も解説されているそう。

さいごに

4月は教育実習の準備、5月は実習もあり、あまり本は読めず。(ただの言い訳)
教育実習が一段落したため、個人が特定されない程度にその振り返りも書こうかな。おそらくいつもの通り、ゆっくりの投稿になると思います(笑)
今回も読んでいただき、ありがとうございました。

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