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海外飲食店開業譚vol.3「物件契約」

皆様、ご機嫌麗しゅう。

どうも山川翔太です。

今回はどうしてもvol.3を先に書きたかったのでスターウォーズ式に先出しします。

2024年もあっという間に1ヶ月が過ぎましたね。
2/1は私たちにとって、ついにアレが始まる日なのです。


そう


"あれ"とは


新規物件の契約開始日です。


やっと言えるぜ。
お会いした方や関係者様にはもうお伝えしておりますが、私たちシャングリラグループの新店舗の場所は

・・・・・・

なんと


あのイタリアンの老舗


テラッツァさん跡地です!


ブヒーー

初の大箱物件です。
日本でも大箱のオペレーションを経験していませんが、まぁ何とかなるでしょう。みんながいるし。

僕たちの新プロジェクトは2023年の9月から始動しました。
そこから3ヶ月かけてマーケティングをし、12月から物件調査を始める予定でした。

物件契約の条件は
・BKK1(一等地)
・駐車場がある
・縦通りではなく横通り
・雨季に浸水などが起きないエリア


もうこうなると、たくさん該当する物件が空いている訳ではありません。
というか、ほとんど空いてませんし、for rentなんて落ちてない笑

ビジネスにも天・地・人があって、物件契約はタイミングと運が必要だと思います。

だからこういうのは巡り合わせだ。


確かにそうだと思います。

やめる人、やりたい人、貸したい人のそれぞれのタイミングがマッチしないといけませんね。


じゃあ気長に空くまで待ちますか。



とはならんやろ!

こちとら9月から準備しとんじゃい。

2024年5月にオープンするには12月か1月に契約せんといかんのじゃい。
おおん。

物件が空いてないなら直接やってるお店に聞きに行こうじゃないか。
「やめるご予定ありませんか?もしそうなら貸していただきたいのですが、、」



なんて失礼なやつだ私!!
お聞きした皆様、申し訳ありません!!
他意はありません。

私には、あなた様の物件がとても魅力的に見えたのでつい・・


でも私は人生を賭けて作るお店なので0.0001%でも可能性があるなら、聞いてみたいのです。

みんなの生活を背負った物件調査なので、わたしの評価がどうなっても。


ネットの不動産情報って二次情報だと思っています。
それが悪いという意味ではなく、でもやはり最高の物件はネット上ではなく現場に落ちていると私は考えます。


一次情報を取りに行く。
それには突撃しかないのです。


テラッツァさんに行ったのは12月1週目。

当然営業中です笑

誰も借りれるなんて思ってません。

というか閉店の情報さえどこにも出ていませんでした。

山川「あのー私こういうものですが、、もしかしてお店閉める予定とかありません?(モジモジ)借りたいんですけど、、」

テラッツァ「お?あるで?なんで知ってるん??」


山川「!?!?(お、落ち着け取り乱すな)アーソウナンデスネ、その後どうするんデスカ?」

テラッツァ「物件オーナーは土地ごと売りに出すらしいよ」

山川「あ、そうなんですね、(土地込みか、、)ちなみにおいくらで?」

テラ「◯億円」

山川「あー◯億円ですねーへぇー(買えるわけないだろおい!!)、ちょっと興味あるので、オーナーさん紹介してくれませんか?(大嘘)」
※この時は富裕層に見られるように精一杯のおしゃれして行ってます。

その数時間後にオーナーに会えることに。

山川「Hello あの物件最高ですね。お店が閉まったあとは丸ごと売っちゃうんですか?」
オーナー「そうよ、あなたは購入希望?」
山川「はい、とても興味があります。、、んで、ちなみにまだリースなんてのも考えていますか?」

オーナー「ええ、そうね。新しい入居者を探すのが面倒だから売ろうと思ってたところだったの。」

(奇跡キターーーーうほーーーイケそうーーーーーー)

山川「、、本当ですか、実は私、新しくレストランをあそこで開業したいと考えています(以下お店や自分たちのビジネスの説明)」

オーナー「素敵ね、私も日本食は好きよ。おまかせのウニが1番好きなの。あなたのお店ではウニを出すの」

山川「・・・・は、はい!(出す予定はない笑)」

オーナー「楽しみだわ、じゃあ条件の話をしましょう。」
            数分後

山川「ありがとうございます。この条件でOkです。では今ここでデポジット払ってサインします」

オーナー「え?今?w w早過ぎでしょw w契約書を作らないと」

山川「あ、そうですかwじゃあ準備できたらすぐ飛んできます。あと、それであればホールドのお金も払います。おいくら払えばいいですか?」

オーナー「じゃあ〇〇でいいわ、1週間後くらいにまた連絡するわね」

山川「ありがとうございます!あ、ウニいりますか?うちで使ってる仕入れ先からいいの探しますよ」

オーナー「えーいいの?じゃあお願いするわ」

山川「任せてください!ではまた後日」


こうして私はウニ業者に扮することで?見事最高の物件契約をすることができました。
あれは興奮したなぁ。。

動けば奇跡は起きるものです。

2013年に初めてカンボジアに来た時に見たテラッツァさんは、BKK1のど真ん中にお店を構え、外資系飲食店の代表格といえる老舗イタリアンのお店でした。

由緒正しき本格派

まさか10年後にその血統を私たちが引き継げることになるなんて

非常に感慨深い1日でした。
しばらく興奮がおさまらなかったし、本契約期間までホールドしているとはいえ気が気じゃなかった。


これからの10年、私たちがテラッツァさんの遺伝子を受け継ぎ、あの場所に恥じないお店作りをします。

さて頑張りますか。


今日から工事開始!!


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