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「地球が唯一の株主」パタゴニアが素晴らしい!

先週、アウトドアブランドで有名なパタゴニアのニュースがわたしの耳に飛び込んできた。

パタゴニアは、もともとSDG`sには拘りがあるのは有名で、2007年には「企業が100年後も存在するためには、地球が健全でなければいけない」と言っていた会社。

そして、1985年から収益に関わらず売上高の1%を自然環境の保護のために環境団体に直接寄付するとも。

今ではその寄付額が、2億7千万ドル(約380億円)以上に達するという。

その寄付金について、パタゴニアの創業者兼オーナーであるイヴォン・シュイナード氏曰く、「この寄付は、自身が課した地球に対する税金」からなのだという。


そして今回、先週の9月14日、


そのイヴォン・シュイナード氏は、「環境危機と戦い自然を守る」ために、

「本人と家族が保有する30億ドル規模(約4300億円)の事業の全株式を環境保護団体など(98%を非営利団体、2%をSPC)に譲渡した」

という。


その行動に至った理由も素晴らしい

もし、自身と家族の欲のためならば、
事業を売却することも、株式公開することも可能で、さらに大金持ちになることもできる。
また、このまま保有しておくこともできる。

だけど、事業を他人に渡すと、その後の短期的な収益を求める可能性がでてくるという事業の行方が心配。
ならば、確実に環境保護に使われる方策として環境保護団体に寄付をして、年間の全収益を配当することが得策と。

毎年の利益約1億ドル(約143億円)を、より環境負荷の少ない素材に投資するなどしていくという。

オーナーは、パタゴニアの経営哲学を守りたいと考えたのでしょう。

「今や、地球が唯一の株主です」

「自然から価値あるものを収奪して投資家の富に変えるのではなく、パタゴニアが生み出す富を、すべての富の源を護るために使います」


穿った見方をすれば、

実際には、83歳で連邦キャピタルゲイン税を逃れる等の相続税対策とも考えられるようだけど、
本当の理由がどうであれ譲渡先の非営利団体の活動目的が明確ならば素晴らしいことですよね。

億万長者となっているからこそ成せる業なのでしょうけど、
日本でもこのような哲学を持った方が増えて欲しいと望みます🤗


加えて

今年1月、パタゴニアについてMonkey Gardenerさんが、興味深い記事を投稿されてましたのでご紹介します。

動画を是非見て頂きたいと思います(各約3分と短いです)。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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