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在外公館派遣員について

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在外公館派遣員について聞かれることが増えたので、私の経験をまとめています。
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#試験

在外公館派遣員:紙がふやけて、芸術的センスが発揮された筆記試験(後編)

在外公館派遣員:紙がふやけて、芸術的センスが発揮された筆記試験(後編)

在外公館派遣員の筆記試験を受けたときのお話です。
前編はこちら👇

出題内容はあやふやな記憶をたどりながらなので、細かい部分は多少相違や抜けがあるかもしれませんが、ご了承ください。

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ドキドキしながら、試験会場の部屋のドアを開けると、ちょうど試験が始まったところだった。
みんなちゃんと時間内に辿り着けている(当たり前)。完全にスタートラインから負けた気分である。

試験官の人に平謝りし

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在外公館派遣員:紙がふやけて、芸術的センスが発揮された筆記試験(前編)

在外公館派遣員:紙がふやけて、芸術的センスが発揮された筆記試験(前編)

4年前の秋の日、会社帰りの京王線に揺られながら、携帯の画面の在外公館派遣員の募集要項を眺めていた。

募集は年に2回。
派遣員の任期が2年なので、入れ替わりのタイミングで各公館が一斉に募集をかける。

募集は言語ごとに分かれていて、公館(国・都市)の希望は一応出せるが、最終的にどこに派遣されるかは、内定が出るまでわからない。

英語で受験すれば英語圏の国の中のどれか。アメリカ行くぜ!と意気込んで受

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