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【食券のサッカー観戦記特別編】EURO2024・超ざっくり総評


観た試合

*日付は現地時間。特記ない試合はリアタイ視聴。

グループステージ第1節

【6/14(金)開催分】
グループA・ドイツ 5-1 スコットランド (ミュンヘン)

【6/15(土)開催分】
グループA・ハンガリー 1-3 スイス (ケルン)
グループB・スペイン 3-0 クロアチア (ベルリン)
グループB・イタリア 2-1 アルバニア (ドルトムント)

【6/16(日)開催分】
グループD・ポーランド 1-2 オランダ (ハンブルク)
グループC・スロベニア 1-1 デンマーク (シュツットガルト)
グループC・セルビア 0-1 イングランド (ゲルゼンキルヘン)

【6/17(月)開催分】
グループE・ルーマニア 3-0 ウクライナ (ミュンヘン)
グループE・ベルギー 0-1 スロバキア (フランクフルト)
グループD・オーストリア 0-1 フランス (デュッセルドルフ)

【6/18(火)開催分】
グループF・トルコ 3-1 ジョージア (ドルトムント)
グループF・ポルトガル 2-1 チェコ (ライプツィヒ)


グループステージ第2節

【6/20(木)開催分】
グループC・デンマーク 1-1 イングランド (フランクフルト)

【6/21(金)開催分】
グループD・ポーランド 1-3 オーストリア (ベルリン)
グループD・オランダ 0-0 フランス (ライプツィヒ)


グループステージ第3節

【6/23(日)開催分】
グループA・スイス 1-1 ドイツ (フランクフルト)
*後半途中からリアタイ視聴

【6/25(火)開催分】
グループD・オランダ 2-3 オーストリア (ベルリン)
*見逃し配信で視聴


決勝トーナメント1回戦

【6/29(金)開催分】
ドイツ 2-0 デンマーク (ドルトムント)
*見逃し配信で視聴

準々決勝

【7/5(金)開催分】
スペイン 2-1 ドイツ (シュツットガルト)
ポルトガル 0-0 [PK 3-5] フランス (ハンブルク)
*見逃し配信で視聴

準決勝

【7/10(水)開催分】
オランダ 1-2 イングランド (ドルトムント)
*見逃し配信で視聴

決勝

【7/14(日)開催】
スペイン 2-1 イングランド (ベルリン)

視聴試合数:計 22試合 (全 51試合中)


総評

グループステージ(GS)について

グループDでフランスやオランダと同組だったオーストリアがまさか首位通過するとは思ってなかったし、グループEではルーマニア、ベルギー、スロバキア、ウクライナが勝ち点で並び、得失点差でルーマニアが首位通過。3位でグループFを通過したジョージアといいサプライズが多かった気もする。そんな大混戦のGSはスペインのみが全勝、今思えばそういう伏線があったのか……。

決勝トーナメント(決勝T)について

決勝Tに進んだ国の中で私が特に応援していたのは個人的に馴染み深い開催国のドイツに加え、ポルトガル、フランス、オランダ、オーストリア、そして現状最も国内リーグをチェックしていると言えるイングランドだった。

そうして迎えた1回戦ではベルギーやイタリアに加え、GSで話題を集めたジョージア、ルーマニア、オーストリアなどが大会を去った。
準々決勝では開催国ドイツがスペイン相手に敗退。また、なるべくしてなったPK戦の末ポルトガルはフランスに敗れて大会を去り、今大会で注目されていたトルコやスイスもここで旅路を終えることになった。
準決勝ではここまで優勝候補筆頭とも言われていたフランスがスペインに敗れ、オランダもどういうわけか終盤イングランドに逆転され敗退した。

決勝について・まとめ

私自身としては応援していた国が最後に1つ残ったことだけが不幸中の幸いで、正直なところ「どうして勝てるのかよくわからない」国同士が決勝で相見えることになってしまったことについて何となくモヤモヤせずにはいられなかった。フランスとかポルトガルとか、オランダ辺りが勝ち進んでくれたらもう少し面白かったんだけど(それこそ開催国のドイツに関してもそう思う)。

「よくわからないけど何かのチカラで勝ててしまう」という意味では似通った国同士の決勝だったが、イングランドは前半と後半で試合内容があまりにも違いすぎた。やはり戦術面やメンタル面については(当然といえばそうなんだが)、スペインの方に分があったと思う。
普段は決勝の相手であるスペインのレアル・マドリーでプレーしており「全知全能」「現代の異能」という異名をつけたくなるほど素晴らしい実力を持つベリンガム、そしてイングランド王者マンチェスター・シティの中心選手としてゴールとアシストでチームを引っ張るフォーデン、さらにシティの下部組織出身であり決勝では途中出場から同点弾をマークしたチェルシーのパーマーといった、イングランドが誇る若き才能をもってしてもベテランと若手がうまく融合したスペインには勝てなかった。結局のところサッカーは一瞬の隙や僅かな差が勝負を決めてしまう残酷なスポーツだということは痛いほどわかるし、また改めてそれを「わからされた」ような試合だった。

スペインは監督含めて本当に頭が良いというか、みんなが頭脳的というか……とにかくサッカーIQが高いという印象を受けた。そんなチームに勢いをつけたのが右のヤマル・左のニコという若いドリブラーで、特にヤマルは大会期間中に17歳を迎えたばかりというから本当に末恐ろしい。今大会の遠征に宿題を持ち込んでいた話は大きく話題になったし、ストリート仕込みの実力も半端じゃないなと。そもそも16歳でバルセロナの主力だし、次のEUROでもまだ21歳だからすごい(普段ラ・リーガをちゃんと観ていないのがバレる)。
そして何より「ここぞというところでの理不尽な勝負強さ」がいかにもあの国らしいというか、2013-14シーズンの欧州CL決勝でマドリーが見せた鮮やかな逆転劇を思わせるようなものがあった。

……とまで書いたけど、やはり悔しいものは悔しい。まぁ監督含めそこまでやれるまでの実力というものがなかった、に尽きるのだろうか。
試合を観てから寝ることなく数時間過ごしているが、今でも決勝の試合内容を思い出すたびに呆然としてしまう。決勝でも3バックでやって欲しかったという部分が個人的には大きいのかもしれないが、例えばパーマーを出すのはもっと早くても良かっただろうし、カードをもらっていたにしろ主将兼エースはもう少し引っ張っても良かったのではないだろうか?など、采配への疑問は絶えない(おそらく本国の人間が一番思っているはずだが)。

最後に、今大会について個人的な印象をまとめる。
まず1つ目は開催国。子供の頃よく観ていたブンデスリーガの試合で馴染み深いドイツでの開催だったことで、試合会場が以前からよく知るスタジアムばかりだったことが本当に大きかった。それは私がドイツで最も応援しているクラブ、シャルケの本拠地であるゲルゼンキルヘンの「アレナ・アウフシャルケ(通常時、フェルティンス・アレーナ)」が試合会場のひとつになっていたことと、シャルケのライバルであるドルトムントの本拠地「BVBシュタディオン・ドルトムント(同、ジグナル・イドゥナ・パルク)」でも準決勝をはじめ多くの試合が行われたことが大きく関係している。
なお余談ながら、個人的にカメラ位置が観やすいと感じたのはゲルゼンキルヘンとフランクフルトの「ヴァルトシュタディオン(同、ドイチェ・バンク・パルク)」。おそらく戦術的に観ようとすればするほど、高さがないと嫌なんだと思う。

2つ目は所属クラブが同じ選手同士の対決をかなり多く観られたこと。決勝でも普段マドリーでチームメイトのカルバハルとベリンガムがマッチアップしていたし、強豪国同士ともなると直接的なマッチアップを除けば相当な数の同クラブ対決があったのではないかと思う。

最後に3つ目、これは単純に徹夜が多かった為に生活リズムや間食についてなんとなく勉強にもなったというところ。私はXにて「EURO徹夜時の最優秀夜食はファミマ・ザ・クリームパンで決まりだと思う」とポストしたけど、その結論が変わることなくこの大会を終えることができた。あのクリームパン、安くて美味しいからオススメです。

色々書きましたがすごく勉強になる大会でした。
もう後にも先にもこんなにサッカーを観る1ヶ月はないと思います。観ていて半分以上は眠くなるか負けるかのどちらかで身も心も辛かったので!
ただ、個人的にはW杯より楽しめました。

また実はこの執筆を始める直前、コパ・アメリカの決勝戦を(キックオフが遅れに遅れてまだやっていたので)延長後半の途中から観ることができました。視聴開始から数分後にラウタロ・マルティネスが先制点を決めそのまま逃げ切ったアルゼンチンが大会連覇となりましたが、10分程度しか観ていないにも関わらず球際のバトルが格闘技っぽいと思うほど「熱さ」を感じましたし、同じサッカーという競技だけどやっているサッカーとしてはEUROと大違いでその差が面白かったです。

まだまだ世界には知らないサッカーがたくさんあるんだな、と改めて考えるきっかけになるような1ヶ月でした。
楽しかったけど、もうやらないと思いますよ!

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