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ベトナムが親日国から親韓国へ移行か?

この記事は、『日本人の知らないベトナムの真実』(扶桑社新書)を書いた川島博之さんは殻のものです。

その書籍では「日本に好意を寄せるベトナム人は多いが、経済面では『終わった国』と見なされるようになった。と書かれているそうです。

「韓国・サムスン電子の携帯工場ができて状況が一変した」という。

親日の理由

日本はベトナムの最大のODA供与国であったことから、その記憶の方が強い。

※ODAは、先進国の政府や政府機関が、開発途上国 の社会・経済開発のために行う援助の事。

日本はハノイのノイバイ空港や空港に通じる橋や道路を建設しており、ほかにもラックフェン国際港や高速道路の建設、ホーチミンの水道インフラの改善など、それに対する感謝が大きく、それが親日につながっているそうだ。

労働研修などで日本に来て働いたことのある人も、その多くは日本に良い印象を持っている。

日本との負の関係。ベトナム人が日本で犯罪に走る原因。

日本には多くのベトナム人が日本に労働研修に来ている。
その労働研修に行くためには、100万円ほどの費用がかかるそうだ。

出稼ぎに行きたいと考えている農村の若者の多くは借金を抱えて日本にやってくるそうだ。借金苦となって犯罪に走る。こういう仕組みらしい。

とても悲しい結果です。

まずいのは「送り出し機関」というもの

労働研修に行くためには「送り出し機関」というところに世話にならなければならない。だが、この送り出し機関は地方の警察と癒着があり、暴利を得ている機関になってしまっており、中央もこれをコントロールを失っているそうです。

AICというグループ

ベトナムにAICというグループがあり、ここに女性のニャン会長という人物がいる。AICは送り出し機関もやっており、彼女はベトナム人の怨嗟の的になっていたのだが、日本政府は旭日小綬章を与えてしまっていたそうだ。

韓国の存在が高まるわけはサムスンの工場

韓国の国家戦略に関係しているそうで「チャイナ・プラス・ワン」という戦略を取っている。その戦略の中で15年ほど前にハノイに巨大工場が建設された。

21世紀にはいって、韓国が国力が伸長した際、まず中国に進出した。
だが、ただ中国人は朝鮮半島の人々を下に見る傾向があり、韓国の技術水準が中国を大きく上回っている時でさえ、韓国企業は中国各所からいじめをうけていたそうです。

朝鮮半島に住む人々は、日本人とは違い、中国人の本質をよく知っている層だ。中国人は、弱い時は下手に出るが、強くなると傲慢になるそうだ。

今後、中国の技術水準が韓国に追い付いてくると、もっと傲慢がひどくなる。中国に見限りをつけ、新しい活路を求めたのがベトナムだったようです。

15年前の当時は、日本は中国に軸足をおいていたため、ベトナムに進出するなど馬鹿げた事に見えたそうだ。

ベトナムには華僑がいない

韓国がベトナムを選んだ理由は華僑がいない事。

インドネシア、マレーシア、ミャンマー、フィリピンは、華僑が経済の実権を握っているそうで、そこに韓国人が入り込むことは容易ではない。

タイは華僑の影響力はそれらの国に比べて弱いが、既に日本が進出していた。

ライダイハン。韓国人にいい印象をもっているわけではない

ベトナム戦争時に韓国は、米国の要請に応じてベトナムに派兵したが、韓国兵は南ベトナムの村で何度か「虐殺事件」を引き起こしていたり、

また、韓国兵とベトナム女性の間にできた子供を韓国軍が撤兵する際に置き去りにしてしまい、面倒を見なかったとも言われる。

その子供たちはライダイハンと呼ばれて、差別と貧困に苦しんだそうです。

このベトナム戦争時における韓国人の振る舞いは、ベトナム人の心の中に残っている。

だが、ベトナムはこの問題に対して韓国を非難したり賠償を請求したりもしていない。

ベトナムの歴史は戦争の歴史だったそうで、それはフランスや米国との戦いだけではない。中国となんども戦ってきたそうだ。

そういう事もあり、ベトナム人は戦争に虐殺は付きものだという感覚を持っているらしい。

ライダハンの問題も、悲劇ではあるものの、それに対していちいち補償を要求すべきものでもないと考えているそうです。

実際、ベトナム政府は韓国政府に謝罪も賠償も求めていないそうだ。

サムスンの巨大工場で貿易黒字

コレによって貿易黒字となった。
携帯電話が売れたからだ。

これまで日本政府も支援をしてきたわけだが、縫製業や靴製造が主だったため、貿易赤字が続いており、ベトナム政府は苦慮していたそうだ。

ところがサムスンの工場ができたことによって黒字に転換し、政策に幅を持つ事ができる様になった。

これがベトナムが韓国に感謝している理由なのだそうだ。

捉え違いをしては行けないのは、一般庶民ではなく、ベトナムの政府筋の関係者がそう思っている事。

日本を小馬鹿にするベトナム人も

近年、投資額において韓国に遥かに及ばない日本を小馬鹿にする向きがあるそうだ。

「日本は終わった国だ」などと言うらしい。

個人的にもそう言う動画解説を見た事がある。

ある国から尊敬を受け続けるには、その国から経済面で感謝され続けなければならない

これは国際関係における永遠の真理なのだそうだ。

親日国かどうかなど、あまり意味がないらしい。

落ちぶれていく

サムスンが台頭したとき、日本から専門職の人間が多く引き抜かれていったと当時はよく聞いた。

当時はシャープからの引き抜かれてサムスンに転職した人が多かったと聞いた。

国はなにもしなかった。
※少なくとも私は聞いたことはない。

日本は販売力が課題では?

漏れた人が別の国で活躍して日本のライバルとして立ちそびえた形だ。

政府がよく海外で金をばら撒く様に、他国へ資金援助しているが、もし、これがなかったとしたら、もっと苦境に立たされているのかもしれない。

ただ、サムスンの様に日本企業がもっと海外で活躍していたらば、支援金という形ではなく、日本企業が雇用を生み出し、政府の援助に入る様な形を取れていれば、金銭的な支援は発生しない。

それどころか、その企業は利益が出る。

なにか形がおかしいのではないだろうか?

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