柴田昌平

ドキュメンタリー映像作家。 新作『百姓の百の声』2022年11月5日(土)~公開。 🍓…

柴田昌平

ドキュメンタリー映像作家。 新作『百姓の百の声』2022年11月5日(土)~公開。 🍓 『ひめゆり』『千年の一滴 だし しょうゆ』NHKスペシャル『クニ子おばばと不思議の森』📷人間と自然の関わりの記録がライフワーク🎥https://www.asia-documentary.com

マガジン

  • 映画『百姓の百の声』上映&交流note

    映画『百姓の百の声』の上映と、映画を通した交流にまつわることをつづります。 映画公式サイトは https://www.100sho.info 公式Twitterは https://twitter.com/100_shou 公式Facebook https://www.facebook.com/100sho.info 柴田個人のFacebook https://www.facebook.com/shohei.shibata.399/

最近の記事

  • 固定された記事

はじめまして

 ドキュメンタリー映画監督の柴田昌平です。  20歳、大学3年生のとき、記録映画『イヨマンテ』(姫田忠義監督・民族文化映像研究所作品)を観たことが、ドキュメンタリー映像制作を志すきっかけとなりました。  NHKで4年間ディレクターとして勤務(沖縄放送局→東京報道局特報部)の後、原点である民族文化映像研究所で3年間、日本全国の山村・漁村をまわって記録映画を作りました。  31歳のとき独立。  現在は、映画館で公開する長編ドキュメンタリー映画のほか、NHKの特集番組、そして国際共

    • NHK「フィンランド 森とともに生きる」 今夜再放送

      直前のご案内となりましたが、今夜遅く、再放送があります。 15年以上前に、1年間、フィンランドで仲間たちと長期取材した90分のドキュメンタリー。人と自然との関係を見つめました。 NHK BS 世界里山紀行 「フィンランド 森とともに生きる」 5/14(火)深夜(正確には5月15日(水)) 午前0:45~2:17 初回放送は2007年。とても好評で、1年に1度は再放送されています。 ※ドイツ・World Media Festival 銀賞 ※米・ロサンジェルス国際ビデオ映

      • 『越後奥三面』 劇場公開を観て

        ポレポレ東中野で公開中の『越後奥三面』(姫田忠義監督・民族文化映像研究所作品)、ようやく観に行けた。  (少し体調を崩していたので、なかなか行けなかった。) 何十回と暗記するほど見ているが、デジタルリマスターの鮮やかな色と音で、新鮮な見え方がした。 「20世紀最高の日本映画だ!」と改めて思った。    僕がこの作品に出会ったのは20歳のとき。友人から「新宿御苑の近くで毎週金曜日に面白い映画をやっている」と誘われ、民映研に通い始めたのだった。学生時代に、民族文化映像研究所(通称

        • 国際共同制作の新たな可能性

          嬉しいこと。国際共同制作のドキュメンタリーがひとつ完成し、アメリカのディスカバリー・チャンネルで放送された。 テーマは、中国残留孤児。 フランス人プロデューサーから「とても信頼できる中国人プロデューサーがいる」と紹介してもらった人から、「日本でのロケをして欲しい」と連絡があったのは一年半ほど前のことだった。元々は日本大好きという中国人のディレクターが企画し、日本にロケに来るはずだった。しかしコロナが長引き、来日できなくなった。そこで僕に相談が来たのだ。 日本の若い映像作

        • 固定された記事

        はじめまして

        マガジン

        • 映画『百姓の百の声』上映&交流note
          7本

        記事

          背泳ぎ、少しコツをつかめた

          コツをつかめた気がする。 背泳ぎのコツ! 半年前から取り組んだ背泳ぎだったが、ずっと沈みっぱなしで、25メートル泳ぐと息がゼイゼイ上がり、時には水をたっぷり飲んでむせ返る状態が続いていた。先週もそうだった。25メートルの間に何度も頭が水中に沈んでしまうのだった。 でも今日、力を抜いて、水を水面ギリギリに掴んで真後ろにだけ掻く(上下しないようにする、推進力だけにする)ことが、ようやくできた。水面に眠るように身を預けることの感覚が少しわかった。苦しさから解放された!   たぶん、

          背泳ぎ、少しコツをつかめた

          東北公開を前に(2)山形編

          山形は、僕にとっては、映画制作上は挫折の連続の地。  たとえば、旧中津川村(現飯豊町)で、たった2軒だけが藁ぶき屋根のもとで暮らす集落があった。広大な共有林をもち、森に暮らす知恵や、身の回りの草木を利用する叡智に満ちていた。昭和初期から平成までの雪国の歴史の記憶も明快だった。しかし、しかし、取材については何となくの同意のまま撮影を始め、そんなに長期間の取材と思っていらっしゃらなかったこともあり、生活にご負担を与えることになってしまった。1か月ぐらいたったところで、「もう、これ

          東北公開を前に(2)山形編

          『百姓』東北公開を前に

          【東北公開を前に】 明日から東北3館(フォーラム山形、仙台チネ・ラヴィータ、フォーラム福島)での『百姓の百の声』の上映が、1週間行われる。  各館でトークショーを行うが、そのゲストを少しずつ紹介したい。 【福島・大河原伸&多津子さん】  僕がNHKを退職する直前の1992年 —— もう30年前のこと ―— 28歳のとき、NHK『新日本探訪』という番組で取材させてもらった家族だ。当時、僕自身がどう生きるか迷いに迷っていた時期で、大河原一家を取材して腹が決まり、NHKに退

          『百姓』東北公開を前に

          募集! 就農体験 手記 どのようにして百姓になったのか教えてください

          映画『百姓の百の声』を上映していると、お客さまからよく聞かれる質問のひとつは 「農業に興味はあるのですが、どうしたら百姓(農家)になれるのですか?」 というものです。 また新規就農された方からは 「自分がたどってきたこと、日々感じていることを、映画を通してふりかえって涙が出た。心くじけそうになることもあるが、またがんばっていきたい」 百姓になる、「百姓国へ行く」、その道筋は、ひとそれぞれ個性があるように、すべて違う道筋であり、違う風景だと思います。 『百姓の百の声』にも3

          募集! 就農体験 手記 どのようにして百姓になったのか教えてください

          東京での交流会レポート 2022年11月

           2022年11月5日(土)から始まった『百姓の百の声』、東京・ポレポレ東中野でのロードショー公開。週末に4回にわたって上映後のゲストトークと、交流会を行いました。  そのレポートです。 ☆初回、11月5日(土)のゲストは上野長一さん(在来イネ、ムギ類) 上野長一さんは、僕がいちばん最初に取材させていただいた農家です。2018年2月が最初の出会いでした。  笑顔に白い歯が見えていますが、実は、上野さんは歯を食いしばって生きてきたからでしょうか、ご自分の歯はすべて磨り減って

          東京での交流会レポート 2022年11月

          『百姓』ポレポレ東中野のゲスト・交流会について

          映画『百姓の百の声』 ポレポレ東中野、11月5日(土)からロードショー公開が始まります。 上映時間 11月5日(土)〜11(金)   (1回目)10:00~   (2回目)16:10~ 11月12日(土)〜12月2日(金)   毎朝10:00~ ※12/3以降未定 皆さま、映画をぜひ観にきてくださいね! 回数は限られてしまうのですが、 上映後、場所を移して、 監督・農家・消費者の皆さんとの交流会を行います。 ※事前予約の方法も下記に記しています 【ゲスト紹介】◆

          『百姓』ポレポレ東中野のゲスト・交流会について

          『百姓』京都・大阪でのゲストと交流会

           『百姓の百の声』2022年11月18日(金)から、いよいよ関西でのロードショー公開が始まります。 京都シネマ 11月18日(金)~(3週間)    11月18日(金)~12月1日(木)10時~    12月2日(金)~12月8日(木)17時05分~    ※上映開始後は途中入場できませんのでご注意ください 大阪・第七藝術劇場 11月19日(土)~ (終映日は未定)     11月19(土)13:55〜       20(日) 13:55〜       21(月)~

          『百姓』京都・大阪でのゲストと交流会

          岩手・宮古 【シネマ・デ・アエル】での『百姓の百の声』上映会

          映画『百姓の百の声』にとって初めての、お客様から鑑賞料金をいただいての上映会―――その舞台は三陸・宮古で、200年前に建てられた商家「東屋」の蔵の中。【シネマ・デ・アエル】(シネマで出逢える)という独創的な上映の場だった。 2022年10月1日(土)~2日(日)の2日間。 優秀ドキュメンタリー特集として、4作品上映の中の1本としてプログラムされた。 僕と宮古との出会いは『ひめゆり』の時から。 質の高い上映プログラムと、日本で唯一の市民出資の映画館として、全国的にも知られた「

          岩手・宮古 【シネマ・デ・アエル】での『百姓の百の声』上映会