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最後のお別れすらできないなんて、切ない

毎日新聞の記事を思い出した。

新型コロナウイルス感染症の影響が、葬儀にも及んでいる。
告別式を断念して火葬する「直葬」に変更したりするケースが相次いでいる。中国製が多い棺の確保も課題になり、葬儀会社が対応に追われている。


「お棺も中国製になってきたんやなぁ」


こんなところにまで、中国の影響があるとは。

「葬儀は最小限。親戚すら呼ばなくなりました。会食はほぼキャンセルです」


横浜市港北区の葬儀会社「和光葬儀社」の渡辺智史社長は、社内のホワイトボードに書いてある予定表を見て話す。


「葬儀の予約の時点で参列者30人としていても、1~2日すると、参列者が5人に減り、料理はキャンセルするという電話をもらう」

私は学生時代、ボクシング部の監督の家に下宿させてもらっていた。監督のお兄さんが、葬儀社を経営していて、下宿している学生はアルバイトをさせてもらう。

当時はバブル期で葬儀も派手だった。大きな葬儀のときはアルバイトをする学生にも、バイト代以外にチップがでるほど羽振りがよかった。


「昼食のとんかつも最高やった」

葬儀のアルバイトがある日は、ランチが楽しみだった。昼からヒレカツ定食、天重、ときにはうな重が食べられた。学生にとっては、超のつくご馳走だ。


「懐かしいなぁ。いまも長寿庵やってるかなあ?」


たくさんの方を見送りながら、記憶に残っているのは食べ物のことか?


「まあ、人間こんなもんやろ」

食欲には勝てなかった。


しかし、

いま、コロナで亡くなった方のご家族は辛い思いをされている。


最後のお別れができていない。

ガラス越しにサヨナラ

葬儀もできず

焼き場から

お骨になって帰ってくる。


考えるだけで辛い

こんな悲しい別れを終わらせたい

心から願う



読んでくれた

あなたに

感謝します。

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