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ニュートンもペスト流行期に引力を発見した。「コロナで大発見あるかもね」

コロナで大発見があるかも

「やっと学校行けるな」


緊急事態宣言が解除され、6月から小学校が再開される。


「うーん」


あまり、うれしそうにない。


「どうした?友達と会えるやん」


「そうだけど…」


春休みが、長すぎた。

子どもにとって、コロナは悪いことばかりではなかった。
コロナがなかったら、新しいクラスで6年生になって、通学して、去年と同じパターンの学校生活をしていただろう。


しかし、急に


「明日から休校です」


そう言われて、中途半端に5年生が終わり、4月になったから、とりあえず6年1組になった。

担任の先生の名前はわかるが、まだ直接会ってない。クラスメイトも名簿だけで会ってない。


「実質5.8年生みたいやな」


「5.8年生?」


「まだ5年ちょっと6年生ってこと」


「?」


「6年生になって学校行ってないやろ?」


「うん」

息子はうつむいた



「でもな、ニュートンもペストって言う疫病が流行った時期に、引力を発見したんや」


「本当に?」


「ニュートンが研究室で考えてばかりいたら、リンゴが落ちるのを見なかったかもな」


リラックスして、考える時間が必要だった。

ペストがなかったら引力の発見に、もっと時間がかかったかもしれない。


「コロナで大発見あるかもね」


休み中、息子は自転車に乗れた。

自分で動画撮影できた。


この貴重な時間を、楽しく過ごしたい。



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