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就労支援フォーラムを参加し終えて思う、あったらいい助成金とは?

皆さん、こんにちは伊藤です。

本日は「 こんな助成金あったらいいな 」をお届けします。

実は昨日と本日の2日間、オンラインにて日本財団主催の「 就労支援フォーラムNIPPON 2020 THE ANSWER ~この声、思いにどう答えるのか~ 」に参加して参りました。

毎年テーマごとに複数回開催されるイベントで、日本の就労支援の今後のあり方や具体的な対策などについて、障害者福祉の団体の代表者や障害者雇用をしている企業の経営者、教授などの有識者が登壇し、熱い議論や意見交換などを交わす一大イベントです。

今回のテーマは「 THE ANSWER ~この声、思いにどう答えるのか~ 」ということで、就労支援の問題点についてそれぞれについての答えを導きだそうということが大きな議題であったようです。

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私は1日目は別件の予定がありほとんど参加できておらず、実質2日目のみの参加となりました。

2日目の本日は特に、午後の最初のセッションにて、報道関係者などを中心に、某企業で農園を大手企業へ貸して障害者もアテンドして人材派遣のような形式で農園を契約した企業の障害者雇用としてカウントさせ、「 障害者雇用をお金で解決しようとしている 」ことに対して、何らかの形で是正を促すべきだという議論が多くあがっていてたことが印象的でした。

ここでは特に該当の企業名は伏せておきますし、こういったことにはデメリットもあるかとは思いますが、少なからずメリットもあるかとも思ってはいるので、この記事でも批判という立ち位置で論じることは避けさせていただきます。

逆にこの問題についてあまりお聞きになったことがない方は少しイメージがわきにくいかもしれませんが、今回の問題の争点となったのは、

① 農園で雇用されている障害者の方の仕事は水やりや草むしりなどとても簡単な作業が多く、1日のスケジュールのうちのほとんどが休憩時間であり、給与の対価に対して労働とは言いがたい印象があること。

② 大手企業が自社で障害者の方の為の業務の切り出しを工夫することなく、お金で法定雇用率の問題を解決しようとする印象があること。

の2点に集約されるのではないでしょうか。

今回の件は管轄である厚生労働省の見解では特に法に触れるものではなく、何らかの形で是正することは難しいとの見解とのことです。

個人的な意見としては、こういった法律に抵触しない形での障害者雇用関連のビジネスは今後も数々生まれてくる可能性はあるかと思っています。

そして、性善説的な考え方かもしれませんが、是正するという考え方よりもやはり、積極的に障害者の方を雇用し、かつ高い定着率を誇る企業に対して、もっと助成金や減税などの優遇措置を手厚くすべきだと考えます。

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本日のフォーラムの午前中のセッションに登壇されていた特例子会社の方々は、中には300名以上の雇用で13.78%の雇用率と、95%の定着率を達成している企業もありましたが、まさにこのような企業がそれに該当するかと思います。

そして「 もにす認定 」など、障害者雇用の優良企業を表彰する制度もスタートしていますが、自治体での講演会や学校教育などでもどんどんこういった企業のPRをしてほしいですね。

そういった活動が広がり障害者の雇用や支援に携わっている方々だけでなく、日本中のすべての人々の障害者雇用への理解や意欲が高まっていけば、おのずと、

「 真摯に障害者雇用に取り組む企業はカッコいい! 」という風潮が生まれていき、社会の仕組みを変えるきっかけとして大切なのではないでしょうか。

そうすることで、「 お金で解決する 」よりも、「 自社の力で障害者雇用を生み出す 」という企業も増えていくかと思います。

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今回は少し助成金の話から脱線してしまいましたが、本日の「 こんな助成金あったらいいな 」のANSWERは、

「 障害者雇用に真摯に取り組んでいる企業が受け取れる助成金が増えたらいいな! 」

でした。

ここまでご拝読いただき誠にありがとうございました。

明日からは再び本編の障害者関連の助成金の解説に戻ります。

明日もお楽しみに~♪


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