アローン・トゥゲザー

「アローン・トゥゲザー  ロックの扉を通って」北中正和 (1976)

いつまでも手元に置いておきたい本というがあります。そしていつでもパラパラと拾い読みしたくなる本。僕にとって、この本がそう。昨日もまた読んでしまいました。70年代に書かれた本格的なロック批評本のひとつ。当時の生々しい音楽体験が、とても素直な文章で綴られています。いつ読んでも新鮮だし、読みたびにいつも新たな発見があります。

取り上げられているアーティストは、ドノヴァン、インクレディブル・ストリング・バンド、フェアポート・コンヴェンション、スティーライ・スパン、リンディスファーン、ローリング・ストーンズ、ジョニ・ミッチェル、ボブ・ディラン、タイガース、はっぴいえんど、小坂忠、四人囃子、久保田麻琴と夕焼け楽団、村八分、荒井由実、細野晴臣、などなど。狭山の自宅でレコーディングされた細野さんのファースト・アルバムのレコーディングを見学したことなども、かなり詳細にレポートされています。

そういえば北中さんとは僕が学生の頃、とあるきっかけで電話で長くお話ししたことがあります。ただの学生だった僕の当時のつまらない悩みにも、親身になって色々とアドバイスしていただいたのを今でもよく覚えてます。

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