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乃木坂46結成12年 坂道グループ忖度なしレビュー

S「またまたあーたとこのテーマで対談するとは思いませんでしたよ全く!」
孫「いきなりご挨拶なことですね。前回から1年半ぶりですか。

まあいーやとりあえず始めましょう。2011年に「AKB48」の公式ライバルとして乃木坂46が結成されて今年は一回り、つまり12年になります。今年が終わろうとしているこの時期に、今や日本女性アイドル界の頂点に上り詰めた坂道グループについて、ひとつ総括をしてみようというのが今回の趣旨です。」
S「12年なんて長いようなあっという間のような。でも総括するにはいいタイミングですね。」
孫「某なんちゃらサウンドとかのヨイショ記事はさておき、忖度なしでいきましょう。」
S「相変わらず一言多い(苦笑)。」

孫「今じゃすっかり日本語として定着した「推し活」。これは最初は秋元康氏が始めたAKB48の「会いに行けるアイドル」商法でした。自分の「推し」をファンに決めさせ、握手会やらグッズに投資させそのアイドルが活躍できるように仕向ける商法ですね。コロナになってから握手会はなくなりミーグリ(ミート&グリート)が主流になりましたが、根本的なやり方は変わりません。」
S「ともかくね、CDに握手会やミーグリチケットをつけて大量に売りさばくやり方ね、とんでもない経済効果生んでますね。SDGs的にどうかという問題は残りますが、アイドルとわずか7,8秒ほど会話するのに1,100円のCD買うわけでしょ。」
孫「そこいらのキャバクラ行けばまあ大体、1時間1万円ほどが相場でしょうからね。それに比べればとんでもないぼったくりのような気がしますが、それでもファンらはこれに多額の投資をするわけですからねえ。僕はこの秋元氏ってのはプロデューサーやら作詞家やらはわかりますが、それ以上に「財界人」と捉えています。経団連から表彰されてもいいくらい。」
S「ほんとにそうですね。それとね、アイドルの推し活を見てると、今の日本て本当に不景気なの?と思ってしまいますね。おカネってあるところにあるんだな、、、、。って。」
孫「少し俺にくれればいいのに(笑)。生々しい話ですね。ただ今の日本経済を「推し活」が動かしてるのは紛れもない事実。宮本勝浩教授あたりの試算が見てみたい(笑)。」

孫「続きまして乃木坂46のことに移りましょうか。私はグループアイドルの役割は主に2つある、と思っています。
まず1つは無論アイドルとして成功すること。歌って踊ってバラエティやって、時にはいいオナペットとして性犯罪防止装置に、、、」
S「相変わらず私に対しても表現がアレですねあーたは。まあ事実だから否定できないけどね。」
孫「悪癖失礼しました(笑)。そしてもう1つが「育成」ですよね。いい音楽や映画、舞台、テレビ番組等を将来にわたって作れる人材を育てること。この2つが主にグループアイドルの役目でしょうか。乃木坂はどうでしょうかね。」
S「1つ目のアイドルとしての成果は大成功ですよね。今までのグループと違い、立ち上げメンバーが卒業した後も絶大な人気を誇っている。メンバー、スタッフの方の努力のたまものと思います。そして2つ目、「育成」というところでも素晴らしいですね。特に乃木坂は女優が多い。」
孫「西野七瀬、白石麻衣、深川麻衣、伊藤万理華、現役メンバーの山下美月、久保史緒里などいくらでも名前が出てくる。秋元氏は以前プロデュースした「おニャン子クラブ」にては両方の目的を果たせたとは言えませんでした。乃木坂ではしっかり成果を上げましたね。」
S「ただ一つだけケチをつけさせてください。私は乃木坂は「中堅女優育成所」みたいなイメージを持ってるんです。グループアイドルから女優としての大成功例というと、AKB出身の川栄李奈です。彼女は朝ドラ主演、この1月から地上波GPドラマの主演でしょ。」
孫「アイドル出身の女優というのは、どうしても結婚すると人気が下がり、それに応じて仕事のレベルも下がってしまうことが多いですよね。川栄はそんなのとは無縁です。凄いですよね。」
S「そう。乃木坂の女優たちは、まだこの域まで達した女優はいない。タレントもそうで、指原莉乃クラスは出てないですね。山崎怜奈や秋元真夏らいるのはわかりますけど。」
孫「スタークラス女優となると、欅坂出身の平手友梨奈の方がその域に近いかもしれませんね。まあ役を大いに選ぶでしょうが。」
S「乃木坂というグループの方針でしょうが、乃木坂のメンバーは基本バイプレーヤーとして機能できるタイプが多く、平手みたいな子は最初から採らない方針なんでしょうね。2年前入ったばかりの中西アルノを突然表題曲センターに抜擢し、アルノを「オンリー・ワン」的な扱いにしようとしていました。ところが諸事情で頓挫したと(笑)。」
孫「アルノに関してはね、最近でもコントやらドラムやら俳句やら色々やらせてます。どういう意図の育て方をしているのかはわかりませんが、それでも「朱に交われば何とやら」でやはり「乃木坂っぽく」なっている感じですね。あの歌唱力は魅力的だとは思うんですが。」
S「そうですね。少なくとも平手にはならないでしょうね。私はアルノも10年後は「歌手活動もしている中堅女優」になってる気がしますね。」
孫「オレは「たまにドラマに出てくる中堅シンガーソングライター」と予想してるんだけどね。」
S「似たようなもの(笑)。」


S「続いて今年紅白出場を逃した日向坂46はどうですかね。」
孫「紅白逃したのは今年上半期の意味不明な活動休止期間が影響してそうですね。意図的なものでしょ?こういうのって。」
S「そう。櫻坂に花を持たせる意図でもあったのかもしれない。日向坂にこのままスルスル行かれては困ったのかも。まあ日向坂は改名後「できすぎ」の感じもあったし、ここいらで一呼吸置いておくのもいいんじゃないですか。」
孫「ただね、相変わらず個人仕事は絶好調でしたよね。特に秋。齊藤京子のドラマ主演発表、松田好花のクイズ番組300万円獲得、富田鈴花のサーキット国歌独唱の「3連砲」は迫力ありましたよねー。」
S「あれはねえ、他の事務所が見たら恐怖を覚えるレベルだったんじゃないですか。こうやってね、少々グループ運営に制約が生じても、「個の力」で踏みつぶしていけるのが日向坂のいいところです。来年以降もサプライズ期待ですよね。ただね、日向坂の運営に関しては、4期の育成は流石と思いますね。ヒョイヒョイ選抜やらテレビやら出さない。自分たちで試行錯誤させなきゃね。」
孫「卒業生らはどうでしょうかね、影山優佳が今度深夜ドラマのヒロインですか。影山には影山独自の地平を切り開いていってもらいたいですね。卒業生がまだ少ないので、育成面での評価はこれからでしょう。」

S「んじゃ最後に今年紅白に返り咲いた櫻坂はどうでしょうかね。」
孫「今年の櫻坂はやっぱり「世界デビュー」でしょうかね。パリやらマレーシアやらフィリピンやら世界で人気があるところを見せた気がします。」
S「んー、、、世界で人気がある、は言いすぎだと思いますね。単に現地のイベントに参加しただけですし。櫻坂はBTSでもTWICEでもない。そもそもファンがミーグリに参加できないと成立しないビジネスモデルですもんね。日本語必須。やはり櫻坂だって「秋元氏のアイドル」ですよ。」
孫「基本櫻坂は個人の活動よりグループで売る方針なんですかね。今年加入した3期生を見ても、それほど個人で目立つようなタイプがいない。」
S「ただねえ、それにしても今年の櫻坂は主な個人の活動が「サクラミーツ」放送開始と小林由依の舞台くらいしか思いつかないのはね。ちょっと少なすぎるでしょ。コアファン以外には森田ひかるも藤吉夏鈴も田村保乃もさっぱりわからないんじゃないですか。本人らがへんな勘違いしなきゃいいけど。」
孫「特に山﨑天は心配ですね(笑)。余計なお世話か。」
S「あとねえ、育成面も非常に出遅れている印象ですが、出勤前に原田葵を拝めるのはいいね(笑)。彼女が色黒の小学生キャラだったって知ったら多くの人は驚くでしょうね。」


S「じゃ少し切り口を変えて、坂道グループ現役OG合わせ、今年のMVPは誰でしょうかね。」
孫「いや、、、それはもう一択でしょ。」
S「やっぱり。齊藤京子?」
孫「当然だよね。今年の齊藤はちょっとあり得なかったですね。あんなすごいアイドルになるとは思いませんでしたよ。」
S「日向坂の現役アイドルでありながら、ソロコンサート開催、映画「ミュータント・タートルズ」の声優、地上波ドラマ主演、ヤクルトのCM曲、「キョコロヒー」ももう2年半でしょ。一体どんな未来を築くんでしょうかね。」
孫「齊藤はエキセントリックなようで結構マトモなのもいいよね。将来はどうなるんでしょうかね。野球界に大谷選手が出現したように、芸能界にもユーミンと宮沢りえが合わさったような人が出てきてもおかしくない(笑)。」
S「まあそれは大きすぎる話かもしれないですが、いま日本中で一番その可能性が高いのは齊藤京子であることは間違いないでしょうね。そういえば日向坂は地方公演が埋まらずメンバーが嘆いてましたっけ。齊藤のソロステージがあれば埋まったりして(笑)。」
孫「(苦笑)、でもそのくらいの歌唱力ですよ。だからこそ今後歌手デビューしたら、是非「いい楽曲」に巡り合ってほしい。やはり歌手はそこが重要ですもんね。」

S「じゃ乃木坂限定だとどうでしょうかね、MVPは。私は生田絵梨花と思いますね。ミュージカル、ソロツアー、ディズニー映画の声優など大いに活躍していますし。」
孫「まあねえ、生田は乃木坂の出世頭ですが、正直生田のそもそもの能力からしてそのくらいは当然かなと。先ほど言った西野や深川にも言えることですけどね。僕は敢えて現役の佐藤楓を選びますね。」
S「なるほど。乃木坂には数少ないスポーツ担当ですね。」
孫「佐藤は選抜に入れてないですが、選抜はいくら歌やダンスがうまくても、ミーグリが売れなければ入れない世界です。アイドルは「疑似恋人」ですから、ミーグリが売れるにはルックス、スタイル、雰囲気、売りかた等も重要で、個人の努力だけではどうしようもならないところも多い。そんな中でも佐藤はできることを懸命にやってる。特にTBS「オールスター感謝祭」のマラソンの序盤の激走は印象的でしたよね。恐らく相当トレーニングしたはずです。」
S「もはや彼女を「神林勇太のいとこ」とは呼べませんね(笑)。神林は引退しちゃってるし。」
孫「日向坂の東村芽衣とともに年末はSASUKEにまた出るんですよね。是非痕跡を残してもらいたいね。この2人なら今頃必死でトレーニングしてるでしょうね。」


S「最後、櫻坂・欅坂はどうでしょ。平手友梨奈の事務所移籍による活動再開もありましたが、私は長濱ねるかと思いますね。今年はドラマのヒロインに抜擢され好評、エッセイの発刊やCM出演など、来年もGPドラマにレギュラー出演で、女優としての地位を固めたように思えます。」
孫「ねるに関しては前回のときに大分言及しましたが、本当に、非常に評価が難しい人ですね。僕はねるは「やらかさないでくれればそれで十分」と思っています。それよりも僕は現役メンバーの大沼晶保ですかね。」
S「先ほどの佐藤と同じですね。大沼も選抜メンバーでなく今後も難しいかもしれませんが、でもできることを必死にやって成果を上げてる。」
孫「そういうところがいいですよね。」


孫「最後のテーマです。今年卒業した人で気になる人はいましたか?今年も秋元真夏、影山優佳、潮紗理菜、土生瑞穂、など多くの各グループの主力メンバーがアイドルから去りました。ただやはり僕はまずは早川聖来ですね。」
S「演出家のハラスメントを告発して卒業という前代未聞の卒業の仕方ですね。ただこれは早川を称賛というよりも、むしろあの演出家を起用し続けていた乃木坂の運営が責められてしかるべきです。早川がやることではなかった。もっと前に解決すべき問題でした。ここらへんに芸能界の闇を見ることができますが、他にも現代社会からしてのコンプライアンス問題があるなら、早期に解決しなければダメ。いずれにしろスタッフの尻拭いまでした早川は、今後の人生も幸せになってほしいと思います。」
孫「本当にそうですよね。それとね、日向坂の岸帆夏の突然の活動辞退は驚きましたね。非常に残念でした。たった1年半しか在籍せず。」
S「残念ですよね。ファンからは井口眞緒2世なんて言われ、バラエティでの活躍も期待されていましたから。」
孫「いや正直ね、井口さんには極めて失礼な言い方で恐縮ですが、岸は井口と比較になるような器じゃないですよ。案外既にほかの事務所からオファーが来ているかもしれない。芸能界に残らず別の分野に手を出しても、支援者に必ず恵まれるはずです。ああ見えて地頭もいい。僕はアイドル辞退したことで、世の中に「発見」されるタイミングはむしろ早くなったかも?なんて思ってます。今後の岸の動向も楽しみですね。」


S「じゃそろそろお腹もすいてきたし、お開きにしましょうか。」
孫「次は一体いつになるんでしょうかね。あまりやりたくないけど(笑)。今日はお疲れさまでした。」
S「お疲れさまでした!」

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