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【ESのポイント3選】企業に踊らされない方法

就活生から企業への最初の接点がエントリーシート(以下ES)。これまでの人生でこれほどまで自分に向き合い、自分の意見を書き連ねる経験はしてこなかったはずです。なので急に就活のタイミングで「さあ、あなたならでは強み・意見・考えを書いてみなさい」と言われて怖気付くのも無理はないですよね。今回は、そんな悩める就活初心者の方に向けて、ESの基本的な書き方とポイントをお伝えしていきます。

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ESのポイント3選

結論、最低限ESで抑えておきたいポイントは下記3点だと考えています。

☑︎初見の読者に配慮された文章になっているか
☑︎企業の設問意図を理解できているか

☑︎1枚のESを通して印象付けたい人物像を表現できているか

では、それぞれ見ていきましょう。

読者に配慮された文章になっているか

一瞥で拒絶されるな
人気企業には、数千、数万ものESが届きます。全てを丁寧に読むかどうかは企業によるかと思いますが、ざっと見たときに読みたくないと思われるとそこで終了になってしまいます。例えば、冒頭から解読不能な日本語になっていたり、一文目から長々と抽象的なことが書かれていたり、論点が散らかっていたりする文章は避けたいところです。このESを見た時にパッと頭に文章が入ってくるのかという視点で自分の文章を反芻し、まずは読んでもらえる文章を作りましょう。いずれの設問にも、聞かれていることを結論から書き、次に結論を補足・根拠付けする文章を続ける、そして強調したいセンテンスには【】付けたり、1点目、2点目のように数字を用いて段落分けをする等、この程度の配慮をするだけでも読みやすい文章になるはずです。

相手は異世界の人間だと思え
正しい日本語を使い、初見の相手にも伝わる文章を書くことは当然ですが、ワードチョイスも慎重にする必要があります。例えば、バイト先で使っている用語やサークル・学生団体の企画内容など、そのコミュニティーでは当然の如く使われている言葉であったとしても、一歩外に出ると意味が通じないことは往々にしてあります。私は学生時代に焼肉屋でバイトをしていましたが、そこで「バッシング」という言葉を使っていました。これは飲食業界用語で「空になったグラスや皿を下げること」を指すのですが、飲食店で働いたことのない方には馴染みがない言葉だと思います。また、マーケティング業界で使用される「CPC」「LTV」といった言葉も業界内では自然に使い、意思疎通が取れますが、何をいってるのかわからない人の方が大多数でしょう。自分の普段使っている言葉は、”会ったこともない企業のおじさん”にも理解できる言葉なのかを入念にチェックし、少しでも悩んだ際は別の言い回しに置き換えるべきです。当時の私もそうでしたが、特に大学生は身内言葉を使いがちなので、気をつけましょう。ちなみにガクチカという言葉も私たちが就活をしている時には存在しておらず、初めて聞いたときは理解不能でした・・・。

企業の設問意図を理解できているか

その企業は何を見ようとしているか捉えよ
ESの設問は、ざっくり分けると以下の4種類の設問に大別されます。

①どこの企業でも聞いてくるような汎用的な設問
②その業界で働く中で必要な素養の有無を問う設問
③個社の求める人材像に一致しているか確かめる設問
④業界への意見、新たな企画の提案等の個社独自の設問

①〜③については、例えば1.「困難な経験とそれをどのように乗り越えたか説明して下さい(300字以内)」や2.「当社でやりたいことは何ですか(400字以内)」といったような内容です。これは意図も明確ですが、1.過去の経験を聞くことで所謂ビジネスシーンにおける再現性の確認や2.その企業でできること・方針に合っているか、そして志望意欲の確認も担っています。注意点としては、「当社でやりたいこと」を聞かれているにも拘らず、”同業他社でもできそうなこと”や”やりたい理由”、”その企業への共感”に話題をスライドさせ、そこに指定文字数の大半を割いてはいけないということです。勿論、理由や共感の思いを書くことでやりたいことの背景を伝える分には問題ありませんが、本来の設問主旨から外し過ぎている=聞かれていることを理解できていない、もしくはその企業の業務詳細を自分の中で明確にイメージできないから別の話題で埋めているんだろうと判断せざるを得ません。あくまで聞かれていることにストレートに回答することを心掛けましょう。

評論家になるな
前述の④については、例えば、「最近気になるニュースとそれに対する意見を述べて下さい」「あなたの考える●●業界の●年後の未来」などです。この設問は一見、自分のオリジナルな見解を求められていそうに見えますが、トラップに嵌ってはいけません。ESの目的はあくまで「自分を採用するメリットを企業に伝える為の手段」であり、1枚のES全てが自己PRになっていないといけません。今の時代、Google、Twitterでの検索、Newspicks等、ニュースや業界に関する意見は探せばいくらでも出てくるので、どこかで聞いてきたような他人の意見をつらつらと並べても何の意味も持ちません。また、商品やその業界の未来はその企業で働いている人はその道のプロな訳ですから相手の庭で真っ向から戦おうとすると、「何いってんだこいつ!」「そんなこと分かってるわ!」と一蹴されてしまうでしょう。そのため、重要なことは”意見を通して自分を表現すること”です。その他の設問で自己PRやガクチカの中で培ったスキルや学びを書いていると思いますが、こういった設問でもあくまで自分を主役に仕立てた意見や考え方、商品提案をしていくべきなのです。ESの中には何を意図している設問何だろうと理解できないものも出てくると思いますが、そんな時は元々ESって何を目的にしているものなのか、このESで私は何を伝えたいのかという原点に立ち返って考えてみると良いでしょう。

印象付けたい人物像を表現できているか

全体像を俯瞰して捉えよ
ESは寄りの画と引きの画、双方から見る必要があり、寄りの絵とは設問1つ1つを指し、引きの画とはES全設問の一連の流れを指しています。繰り返しになりますが、ESは「自分を採用するメリットを企業に伝える為の手段」なので、まずは表現したい自分像を決めること、そしてその自分像を”ガクチカ”や”自己PR”の設問を通して証明することが必要なのです。そこで、まず1つ1つの設問を見ていくと多いのが、表現したい自分像は理にかなっているが、それを補強する証拠が足らない/論理飛躍しているケースがあります。例えば、「他人を巻き込み、成果を上げる」ことを強みで言っているにもかかわらず、巻き込む為に工夫した具体的な描写が書かれていない文章とかですね。そのため、書き終えた文章を客観的に読んでみて、自分が表現したい人物像が浮かび上がってくるか確認するべきです。本来、順序としては、先に表現したい人物像を決めるべきですが、それが難しい人はエピソードを先行して作ってみて、そこから浮かび上がる人物像を想像してみるといいでしょう。その人物像こそがあなたが売り込むべき素質なのかもしれません。また、1つ1つの設問には根拠立てされており、納得感のある文章になっていたとしても、ES通して見てみると、伝えたいメッセージがバラバラになっており、自分をどう思わせたいのか不明瞭な構成になっている人も多いです。理想的なESは、A.「具体的にやりたいこと」を中心に、B.「それをできる力を携えています=自己PR」、C.「こんな経験をしてきた私ならできそうでしょ=ガクチカ」、D「それは貴社でこそ、やる意味があるんです。=志望動機」のA〜Dの流れに論理性があり、読者に伝えたいメッセージが明確になっているESです。①1つ1つの設問が理にかなっているか、②全体を通して、表現したい人物像を明確に打ち立てられているか、この寄りの画と引きの画、それぞれを意識して書き進めることをおすすめします。

文字埋めのために不要なことは書くな
趣味・特技・海外経験等、メインの設問ではないが、補足的に聞かれる項目があります。この項目に聞かれて困ることや掘って欲しくないことは書くべきではありません。ESは通過して終了ではなく、面接で振る話題を選ぶための材料だからです。例えば、特技の欄に中学生の時に金賞を獲ったからといって、取り敢えず書道と書いてみるなど、本当に止めた方がいいです。ESに無駄な項目はなく、補足的な設問に対しても、全て自分を表現したい人物像ややりたいこと、志望動機などの伏線になるようなものを書くべきです。もし、特段、伏線になるようなものが見つからない場合は、面接冒頭のアイスブレイクになるようなものであれば書いてみるといいでしょう。

最後に

今回は、ES初心者向けに抑えるべきポイントを広く・浅く書いてみました。ESをこれから本格的に書き始める人や書き進める上で何を書けばいいかわからなくなった人は参考にしてみて下さい。今後は1つ1つの設問にスポットライトを当てた記事も書いていこうと思います。最後まで記事をお読み頂き、有難うございました。
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