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【アメリカ大陸縦断記 Day103🇦🇷】日帰りでフィッツロイ登山 天国のような空間

1/11(水)

6時に起きて昨日と同様お昼ごはん用のサンドイッチを作る。朝ごはんを食べてバスターミナルへ。バスの中で昨日を振り返りながら日記を書いていたが、お金がヤバいという現実を未だに受け止められず胸がズキズキしている。

とりあえず目を閉じるが、「今抱えている混沌とした感情を今のうちに整理しておくべきだ」ともう1人の自分に言われているような気がしたので、何に対して不安を感じているのかをiPhoneのメモに思うままに書いていった。現状を整理すると今やらなければいけないことが見えてきて、さらにそこからどういう未来を目指したいかを考える。

そんなときに自分が尊敬している先輩が以前くれた言葉を思い出した。「大学卒業した後に大学生活がもう2周あるイメージ、この2周を大学時代よりも充実したものにしていい形で30歳を迎えることができるか」

そこで大学入学から30歳まで、1年1年がどうだったか・どうしていきたいかをメモした。次の仕事が決まっていなくてこれから自分はどうなるのか…という不安が強い一方、自分のチャレンジ次第で「いい20代後半だったな」と言えるという期待もあって心拍数が上がった。

内容は恥ずかしいから伏せる笑

メモを書き終えるとエル・チャルテンにだいぶ近づいていて、やがて左側にフィッツロイが見えると乗客が写真を撮り始めた。

バスターミナルに着いたのは11時15分で、昨日一足早く到着していたきょうかが待っていると言っていたが見当たらない。何かメッセージがあると思いフリーWifiに繋ぐがメッセージは来ていない。1時間ほど待った後、「ごめん、1人で先行くね」とメッセージを残して出発した。

フィッツロイの写真を撮る乗客

13時までに登山開始。最初は思ったより登りが多いと感じたが、途中からは平坦な道が多くて歩きやすかった。緑の中を歩いているとふと日本みたいだと感じて心が和らぐ。日の出を見るために深夜に登る人が多いからか、他の登山客はあまりいなくて静かな中黙々と歩いていた。

小学生の夏休み思い出した

ビュースポットのMirador del Fitz Royは、前評判通り目の前に美しいフィッツロイが見えて迫力があった。

Mirador del Fitz Roy

2つのルートの合流点で折り返してもう一つのビュースポットのカプリ湖に着いたのは15時ごろ。湖畔でリュックを下ろして石に座ってサンドイッチを食べた。水は透き通っていて足をつけるとひんやりと冷たい。青空に映えるフィッツロイ、透明な水、暖かい日差し、優しいそよ風、小鳥のさえすり…全ての要素が完璧に調和していて天国のような空間だった。同時にこの素敵な時間・空間を誰かと共有したいなという気持ちが湧いた。

カプリ湖

日記とペンを取り出して、今日ここまでを振り返るがペンがスラスラと進む。結局1時間ほどゆっくりした後、下山を開始した。

入口に戻って来たのは17時すぎ。Wifiに繋ぐがきょうかからの連絡は未だにない。さすがに心配だがどうにもできないので、ただ無事であることを祈る。

絶景を見ながらのハイキング

19時のバスはガラガラで、隣がいなかったので椅子を広々使えた。カラファテのバスターミナルに着いたのは22時前。ホステルの部屋に入ると自分のベッドに他の人がいて、レセプションに確認するとなぜか今夜だけ別の部屋に移る必要があると言われた。新しい寝室は別の建物でレセプションやキッチンは遠くなってしまうが、まぁ1泊だけだし問題ない。夜ごはんでサンドイッチの具材を全て使い切り、シャワーを浴びた後荷物をまとめて寝た。

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