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【アメリカ大陸縦断記 Day106🇨🇱】パイネWトラック1日目 山を登りながら人生について考える

1/14(土)

6時に起床。トレッキングに行っている間ホステルに荷物を預けておけるので、受付はバックパックで一杯。6時半にアメリカ人のジョン、タリアとバスターミナルへ向かった。

入場料、キャンプ場の滞在費、交通費、道具のレンタル料、食費など合算するとかなりの額になっていそうで、正直日帰りでも十分だったんじゃないかと思っている自分がいる。でもすでにお金は払ったのだから、充実した4日間にしてそれだけの価値があったと言えるようにしよう、とバスの中で自分に言い聞かせる。

朝のバスターミナル

入口には9時に着き早速今夜宿泊するCentralキャンプ場へ。テントを建てようとするが全くうまくいかず「やばくね…?」と焦る。近くのイギリス人男性2人組に助けを求めてなんとか建てることができた。1人用なので狭いが、1人でテント泊するのは初めてなので愛着が湧く。結局ごはんを食べたりしていて出発時間は12時前になった。

4日分の食糧

前回とは違って曇り空で、空気はひんやりしていて頭が少し痛い。時間が遅いからか誰も歩いておらず、ハイペースで歩いていく。最初は登りが多くこれがなかなかしんどい。こんなんで大丈夫かと思いつつも無心で足を前に動かす。きつい登りの道が終わって川を見下ろす平坦なゾーンに入ったときには思わずみ「よっしゃ」と呟いた。

Chilenoキャンプ場を越えて森の中を進む。ここまで何も考えず黙々と歩いてきたが、ここに来て頭の中でこの山登りと自分の人生の比較が始まった。

最初のきつい登りは部活と勉強で大変だった中高時代、見晴らしがいい下りの道は大学での楽しい日々、森の道は平穏な日常であるものの平凡でもあり何か刺激が足りないような、こんなんでいいのかという社会人なりたての頃、そして今の自分は森を抜けて岩がゴロゴロしている道に行こうとしている所なんじゃないかとふと考えた。もちろん険しい道であるが、そこを越えないと頂上には行けないのだ。

そうこうしているあっという間に頂上に到着。最初飛ばしていたこともあって前回よりも45分早く着いた。1週間前にも全く同じ景色を見たが、やはり壮大で美しい。風が強くて寒かったのでサンドイッチを食べて写真を撮ってもらってすぐに下山。

曇り空でも綺麗だった

帰りはゆっくり歩いてキャンプ場に戻って来たのは18時半。一昨日のバスで隣だったイタリア人のルークに会って「今夜ビール飲むならよかったら来てよ」と誘ってくれたが、疲れていたので行く気は起きなかった。

My テント

シャワーを浴びてサンドイッチを食べてテントで横になる。ネットが繋がらないとやることは限られていて、予めダウンロードしておいたミスチルの曲を聴きながら写真を見返す。数年前の家族旅行の写真を見て、家族に会いたくなったし色々感謝しないとなと思った。その後も温かい寝袋にくるまりながら音楽を聴いていて21時には眠りに落ちた。

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