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意識的な「思い出補正」の補正が懐古主義の老害化を防ぎ、人生を楽しむ秘訣かもしれない

「思い出補正」という言葉があります。

思い出補正(おもいでほせい)とは、昔経験した内容が美化されることを意味する2ちゃんねる用語である。主にアニメや映画、テレビゲームなど昔の作品が思い出により補正され面白く感じている現象のことを指す。

ニコニコ大百科(仮)

過去流行ったコンテンツが、その当時の思い出とともに評価をするため、年を取った人ほど昔のものを過大評価するという現象です。

昔のアイドルは歌が上手かった

Twitterを見ていると、以下のツイートを見かけました。

松田聖子さんと河合奈保子さんのデュエットで、お二人とも非常に歌が上手いのがわかる動画です。

こうした感想だけならば特に何も感じないのですが、このツイートには案の定のようなリプが返されています。

「質で勝負の時代と数で勝負の時代」
「現在のグループ主流はナニか誤魔化している様に感じるわ~w」
「ほんとにうまい。今とは技術も修正も違いますもんね。個性もある。今は皆同じ感じで…」
「今の有象無象とは次元が違う。」
「ピンで歌が上手いアイドルってもう絶滅した感ありますよね。完全に利益を貪る商売形式になってしまって。」

どうやら、昔のアイドルは歌が上手く、今のアイドルは今一つ、という評価をしている人が多いようです。

果たしてこれは真実なのでしょうか。

まとめたサイトがあったのでリンクを張っておきます。

それぞれの歌手に対する評価個人の自由ですが、私には昔のアイドルにも歌が上手い人がいた、という感想しか出てきません。

今のアイドルは歌が下手なのか

私はアイドルにそれほど興味がありませんし、坂道系の人たちは中の人も、グループ自体もほとん区別がついていません。

とはいえ、最近のアイドル(的な歌手)にも歌が上手い人がいることを知っています。

例えば、℃-uteの鈴木愛理さんは有名です。

上の動画は、鈴木雅之さんとのデュエットですが、あのマーチンに負けない存在力と歌唱力には脱帽です。

乃木坂46の生田絵梨花さんなども有名です。

先述のように坂道系はそれほど詳しくありませんが、子供と一緒に見ているポケモンの歌を歌われていて、ソロの歌唱シーンなどでもなかなかの歌唱力のように感じました。

それ以外にも、NMB48の元メンバーの山本彩さんやNiziUなどもかなりの実力ではないかと思います。

こうしたアイドルに加え、シンガーソングライターなどでアイドル的なポジションの人も含めれば、決して現代のアイドルは歌が下手、というのは正しい評価ではないでしょう。

もちろん、現代にも歌がそれほど上手くないアイドルは存在します。しかし、それはあくまでも、現代のアイドルにも歌が上手くない人がいる、というだけなのです。
(そもそもカラオケ文化の普及によって、一般人の歌唱力自体は80年代よりも遥かに向上しているのではないでしょうか)

映画、ドラマ、アニメ、ゲームあらゆるコンテンツにあふれる懐古主義者

こうした現象、昔が良かった系の懐古主義老人の一人語りがSNS上でも多数見かけます。

映画、ドラマ、アニメ、ゲーム、様々なコンテンツに対して、懐古主義者が跋扈しています。

もちろん、過去のコンテンツが素晴らし「かった」ことは否定しません。

しかし、多くのコンテンツを改めてこの時代に見返したとき、それほどの感動を得られないことが多いと私は感じています。

その原因は、時代の変化とのミスマッチではないでしょうか。

懐古主義を個人的に楽しむことは否定しませんし、Twitterでそうしたことをつぶやくことも自由です。

ただ、私個人としては新しいものを否定せず、まず受け入れ、咀嚼してから評価をしたいと思うのです。

それこそが人生を楽しむ一番の秘訣なのではないでしょうか。

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