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絶滅危惧種「FAX」とその生息地、学校

FAX、使っていますか?

私の勤務校では職員に一人一台のPCが支給されています。全館で無線LANが利用可能で、イントラネットも配備、Google Classroomも利用可能です。

職員室が複数存在するため、職員会議や職員朝礼などはGoogle Meetを利用してオンラインで実施しています。

九州の学校の中ではICTの整備状況としては、決して悪くはない方だと思います。
(PCや無線LAN、イントラは15年以上前から整備されていたりします)

しかし、にもかかわらず使っているんです。そう、FAXを…

FAXとは何か?

もしかしたらFAXを知らない若者がいるかもしれませんので。

ファクシミリ(英語: facsimile)は、文字や図形、写真などの静止画像を、電気信号に変換して送受信する通信方式、またはその用途で使用する機器である[1]。通称はFAX(ファックス)。
Wikipediaより

要は、電話回線に画像データを載せて送る機械です。送受信双方に専用の機器が必要で、画質は決して良いとは言えません。

FAXをいつ利用するか?

基本的に、民間企業や病院などに関してはFAXを使うことはほとんどありません。

メールアドレスもありますし、添付で画像を送ることが出来るからです。

では、いつ利用するかというと…

  1. 他の学校との連絡

  2. 予備校など

  3. 教科書や副教材関係の企業

これらのケースです。

そしてこれらの事業所がFAXを未だに使っている理由があります。

それは、「FAXしか使えない学校と教員が存在する」からです。

FAXしか使えない学校と教員

外分との連絡手段が2年ほど前までは、電話とFAXだけという学校がかなり多かった印象があります。

学校自体がインターネット利用に過剰反応して、学内から繋げないという規制をかけていたところも多いようです。

この風向きが変わったのがコロナによる一斉休校とGIGAスクール構想の前倒しです。

このおかげで、多くの学校でメールなどの利用で外部との連絡が取れるようになりました。

しかし、学校自体は変わっても、未だに存在するのが「使わない、使えない」教員です。

そうした方へ連絡を送る場合、まずは電話、そして書類を送るからというと必ず「メールは使ってないからFAXして」という反応が返ってきます。

そして、そうした教員が一定数存在するため、予備校や教材会社などはいまだに申し込みをFAXがベースにしているようです。

FAXの送信が職員室で完結しない

私の勤務校には職員室にFAXがありません。

事務室にはFAX兼用のコピー機が存在するため、利用するためにはそこまで行く必要があります。

しかし、事務室は1階で職員室は3階のため、毎回利用のたびに上り下りを繰り返すのは非常に不便です。

そこで、オンラインFAXを最近は利用しています。

オンラインFAXサービス

この秒速FAXというサービスはPCに取り込んだPDFファイルをそのままFAXにして、オンラインで送信先の電話番号に送る仕組みです。

1ページ当たり10円という有料サービスではありますが、手間を考えると非常に便利なシステムのため愛用しています。月額料金も不要で、送った分だけで負担が済むため、固定費もかかりません。

そろそろ引退時期…と思いきや

そろそろFAXはもうその役割を終える時期でしょう。

メールでの添付や、スクリプト便などやり取りはもっと簡単にできるわけで。しかもFAXはオンラインからでも画質がかなり落ちます。

そう考えていましたがこんな記事がありました。

どうやら医療機関や保健所などでも結構使われているようです。

そういえば先日、区役所に申請の手続きに行ったときも、FAXで支所間の書類のやり取りをしているようでした。

メールやデータ添付の方が圧倒的に便利だと個人的には感じますが、そうでない人もいるのでしょうね…


FAXで一番面倒なのは送付状なんですよね。最近は省略することも多いのですが…



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