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水郷佐原から香取神宮へ

千葉県香取市の佐原地区は、「北総の小江戸」ともいわれ、かつて利根川水運の拠点として栄えたところ。

全国を測量し日本地図を作ったことで知られる伊能忠敬が過ごしたところでもあり、今なお残る古い町並みは、重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)にもなっています。

この佐原と香取神宮を併せて訪ねるのは2回目のこと。生憎の雨模様でしたが満開のサクラも楽しむことができました。 2023年3月

■このnoteを書いている人:かまふち管理人"sho"
日本の歴史・文化・自然・世界遺産、国宝、(続)100名城、日本遺産、建築、町並み、旧街道、映画、日本酒、折り畳み自転車などに興味があります。京都/奈良/横浜/鎌倉/江の島などなど…。
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■水郷佐原と伊能忠敬

JR佐原駅

旧佐原市(現在は合併により香取市)の玄関口、JR佐原駅に降り立ちます。以前来たときは貸自転車を利用しましたが、この日は冷たい雨のために歩いてこの地区を回ることにします。

水郷佐原

忠敬(ちゅうけい)橋は、水郷佐原の中心部。ここから小野川沿いに古い町並みが続いています。

伊能忠敬記念館

伊能忠敬は、日本で初めて本格的な地図を作った人物です。忠敬はここ佐原に35年近く住んでいたことがあり、これを記念して伊能忠敬記念館が建てられました。

伊能忠敬愛用の机(国宝)

伊能忠敬記念館は、伊能家の子孫が代々受け継いできた伊能忠敬愛用の品や忠敬が測量の際に使用した器具類、そして忠敬が作った地図などが展示されています。その多くが国宝に指定されています

上の写真の忠敬愛用の机も国宝の一つです。

伊能忠敬旧宅遠景

伊能忠敬記念館付近から小野川の向こう側を見ると、かつて伊能忠敬が住んでいた伊能忠敬旧宅が見えています。

伊能忠敬旧宅

当時の伊能家は佐原でも有数の商家で、忠敬は伊能家の養子となり、17歳から50歳までこの家で暮らしました

伊能忠敬旧宅 店舗

伊能忠敬旧宅店舗は忠敬がこの家に来る前に建てられたもので、佐原でも古い時代の建物の一つです。

中に入ると伊能忠敬の肖像画が私たちを迎えてくれます。江戸時代の暮らしがどんなものであったか想像するのも楽しいものですね。

また、伊能忠敬記念館と伊能忠敬旧宅との間には樋橋(とよはし)と呼ばれる橋があります。

かつては農業用水を運ぶためのとよ でしたが、今はコンクリート製になり、観光用に定期的に放水されます。

その水の音から「ジャージャー橋」との別名もあり、環境省が定める「残したい日本の音風景100選」に選ばれています(写真はありません)。

■昼は鰻重


山田うなぎ店外観

水郷佐原地区では小野川沿いに古い建物が並び、関東地方で初めて「重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)」に指定されました

雨の中小野川沿いをそぞろ歩きしながら佐原駅方面に戻り、来るときに所在を確認していた「山田うなぎ店」に並びました

山田うなぎ店 鰻重

11時ころから並び始めて入店までに1時間以上かかりましたが、創業300年の老舗鰻店だけあって、おいし鰻重を食べることができました。

■水郷佐原山車会館

三菱館(三菱銀行佐原支店旧本館)

利根川随一の商業都市として栄えた佐原は、人形山車がその壮麗さと雄大さを競う「佐原の大祭」でも知られています

昼食のあとはいったん忠敬橋に戻り、三菱館の前を通って佐原山車会館に向かいます

佐原山車会館 山車

佐原山車会館は八坂神社内にある「佐原の大祭」に関する観光展示施設です。

「佐原の大祭り」は関東三大山車祭りの一つとされ、「山・鉾・屋台行事」としてユネスコの無形文化遺産にも指定されている祭りです。

佐原山車会館 山車

山車展示室は1階から2階への吹き抜けになっていて、各地区の夏祭りと秋祭りの山車がされています。壮麗な山車の様子を間近で観察できるよい機会となります。

■「山・鉾・屋台行事」としてユネスコの無形文化遺産に指定されている熊本県八代妙見祭の神幸行事に登場する「亀蛇」については以下のリンクをご参照ください。

■サクラ咲く香取神宮

香取神宮 

佐原山車会館から香取市循環バスに乗り香取神宮にやってきました。香取神宮は下総国一宮であり、各地にある香取神宮の総本社です。

バスを降りて参道を進むと大きな鳥居が見えてきます。鳥居の両側のサクラはまさに満開でした。

香取神宮 表参道

鳥居をくぐってゆるゆるとした坂道の表参道を歩きます。前回ここに来たときは東日本大震災を引き起こした地震の後だったので、両側の燈篭がことごとく倒れていたのを思い出します。

表参道のサクラもまさに満開です。傘を差しながら親子連れと思われる二人が写真を撮影していました。

香取神宮 拝殿

拝殿に来たらお参りです。重要文化財に指定されている本殿は正面からは見えないので右側に回り側面上部だけを見ることになります。

香取神宮 本殿(重要文化財)

拝殿正面から右側に回り、重要文化財の本殿を眺めます。写真はありませんが、楼門も重要文化財に指定されています。

桜馬場

本殿の裏側に回ると桜馬場です。ここのサクラはまさに圧巻。悪天候が悔やまれます。

■土産物店の寒香亭の屋上から眺めた桜馬場の動画は下記リンクからどうぞ。

要石

香取神宮参拝を終えたら、帰りは旧参道を歩き、地震を鎮めるために埋められたと伝わる要石(かなめいし)や奥宮などに立ち寄り、地域循環バスに乗って佐原駅に戻りました。

■最後に

2回目の訪問となる水郷佐原と香取神宮は、あいにくの雨となりました。

せっかくの重伝建やサクラ満開の香取神宮でしたが、雨も強く傘もさしていたので、特に水郷佐原の重伝建地域の写真はほとんど撮影していません。

今度来るときは「佐原の大祭り」の時を選んで訪問するのもよいかもしれませんね。

■香取市佐原伝統的建造物群保存地区、伊能忠敬旧宅、香取神宮などは、日本遺産に指定されています。詳しくは下記リンクを参照してください。

■香取神宮のあとは本佐倉城に行きました。続きは下記リンクを参照してください。

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