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JICA海外協力隊 再派遣にあたって

今回の再派遣は、当初2020年に派遣されたときとは、かなり異なった心持ちと動機を持ち合わせている。

まず当初派遣されたときは、
2年間海外に住みたい
・母国語以外で仕事をしてみたい
・他者への務めを果たすことで、自分への務めを果たしたい
・これら上記のことを20代で経験することで自信をつけ、20代後半から還元できるようにしたい
という想いを持っていた。

それが新型コロナウイルスの流行で、2-3ヶ月ほどという志半ばで帰国したことで、叶わなくなってしまった。
気持ちの整理がつくようなつかないような、そんな日々を過ごしていたが、再度ボリビアに赴任する話が来た。タイミング的に、特別登録者(※1)対象の限定募集に応募し、別な国と要請への振替になろうかというときだった。

正直、
①まっさらな条件で「協力隊」経験の無念を果たす
②初期の想いを受け継いで再出発する
この2つで揺れていた。

判断する基準は曖昧だったが、概ね以下の通りだ。
・もともと協力隊に応募したのは、周囲の影響でボリビアに魅力を感じたから。
・ずっと協力隊を待ちわびていたボリビアの元配属先に不義理をしてしまうから。

結果として、2年任期で打診が来たものに対して、1年半へ任期短縮をする形でボリビアへの再派遣を決めた。

そして、今の想いは
・ボリビア(とりわけアンデスの文化や風土)をもっと知りたい
・(前回は自分のやりたいことを押し出していたので、)配属先の叶えたいことに寄り添った活動をしたい
・還元できるかどうかは結果論だから、とにかく1年半できること/やりたいことに取り組みたい

→とりわけ、「コロナ帰国で協力隊を諦めたら、将来絶対後悔する」のが分かっているので、「意地で再派遣に向かう」ことがいまの心持ちないし動機になっている。

最後に
前は、「自分がいかに役立てるか」を考えていたが、持続可能な開発/地域づくり/関係づくりは、一朝一夕では達成できない。
だからこそ、「ゆるやかに他者と自分をかき混ぜ」ること、つまり相手に寄り添ったり文化や慣習を知ったり、あるいは自分や日本のことを知ってもらうことを通して、今回の1年半および前回の2年という期間では変わらないことも、きっと変えられるようになる。
このコロナ禍3年間で価値観や性格も少し変わったが、いい意味でこの際派遣で、価値観を拡げられるようにしたい。


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