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キャリア形成における高専の優位性

はじめに

 このnoteを読んでいただいている時点で、高専がどんな学校かについてはご存知だと思いますので省略します。

高専を卒業した方がどんな進路を選択しているのか、高専生の絶対数が少ないので気になっている人の向けに個人的な意見を書きたいと思います。

ちなみに、私は高専の本科卒業後に大学へ3年次編入し、そのまま同じ大学で修士まで取得した後に民間企業に就職しました。

私の通っていた高専からの大学編入は、1割程度と少数派でした。(専攻科への進学も含めると、進学率は4割程度だったと思います。)

大学への進学率は、各高専で大きく異なると思います。宮廷への進学が多いような学校だと特に進学率が高かったりしますよね。。


大学編入

 なんといっても高専のキャリア優位性は、大学への進学が比較的容易である、という点にあるように思います。

私の場合は、推薦入試で進学したため、ほぼ面接のみで大学に進学することが可能でした。大学によって推薦入試が受けれられる条件は異なりますが、大体の場合は4年生の成績が上位何%、という条件のみで決まりますので、その1年だけ頑張れば進学の道が開かれるため、コスパが良いように感じています。

ちなみに私も4年生だけ成績を上げて推薦を取った側でした笑

もちろん学力入試が課される大学(宮廷以上がほとんど)は相当の倍率になりますが、試験日程が重ならない限りはいくつか受験することが可能という点も大きいですね。

ただ一方で、東大を目指す場合には、2年次での入学になると言う事で、自動的に1年留年したのと同じになってしまうところはデメリットになるかもしれません。

専攻科進学

私は選択しませんでしたが、専攻科に進学するケースもありますね。

専攻科を出て就職する人もいると思いますが、個人的にはせっかく専攻科まで行ったのだから、大学院まで行くべきだと感じています。

その理由としては以下の通り
 1.比較的簡単に有名大学の大学院に行ける
 2.専攻科の知名度が低いこと
 3.大学院で得られる人脈が大きいこと

1に関しては、基本的に大学院への進学はどんな研究をしたいかで決まりますので、研究室のテーマさえ合えばどんな大学院へも進学可能だと思います。

ちまたには学歴ロンダなど言ってくる方もいるかもしれませんが、このルートだとそもそも自然な流れの進学なので、文句の付けようもない進学になりますよね。

2に関しては、高専さえ知らない方もいるなかで、専攻科ともなるとはっきり言って説明の仕様がないです。ちょっと親戚に聞かれた時に理解してもらえませんでした笑

ただこれは、気にしない人はまったく気にしないと思いますので流してもらって大丈夫です。

企業側も高専生を採用するような企業は専攻科についても実力含め知っていますので、就活で不利になることは特にないかと思います。

3の人脈の部分が一番大きいと感じます。詳細は次章で述べます。
高専の研究室と比べて人数も研究費も増えますので、さらにスケールが大きい研究ができるところもメリットですね。

大学院進学

さて大学院進学についてです。

学部・専攻科へ進学するのであれば、ぜひとも大学院まで行くべきだと考えています。

私は学部編入から大学院でしたが、3年次編入だと本当に卒業まであっという間なんですよね。学部生が進路を考え始めるのって、3年夏のインターンシップであったり、遅くとも3年冬には説明会が始まってくるので、学部卒で就職してしまうと、高専本科生とほとんど変わっていないです。

成長ほぼゼロだったと思います。ちょっとサークル入ったりして、高専時代に勉強した科目の復習をして、大学生ってこんな感じかーを経験する程度です。

学部に3年次編入した場合でも、個人的には同じ大学の大学院に進んだ方が良いように感じています。

理由の1つとしては、上記と同じように時間が限られている、という点です。別の大学院に進学して、まずは住むことに慣れる、研究室に溶け込む、研究テーマも変わるだろうから先行研究を調査する、これだけでM1の夏ぐらいまで掛かりますよね。そうしているうちにインターンシップが始まって、、、(以下略)。

同じ分野で腰を据えて研究できるところがメリットだと思うので、もし高専時代から似た分野の研究を続けるのであれば、相当深掘りした研究ができると思います。それは間違いなく長所になるはず。


入社後の人脈づくり

高専生ってだけで妙に親近感が湧きますよね笑 

社会人になってからもそうで、同期が高専卒ってだけで、一瞬で仲良くなれます。
高専って一応全国にあるので、会社に入ると意外と多いです。高専派閥になります。

ということもあり、会社内で高専卒の集まりがあったりもします。高専ネットワークは思った以上に広いですし、優秀な方も非常に多いです。有効に活用しましょう。


高専生は英語力が低い?を逆手に使え

高専生は英語力が低い、これは誰しもが言われたことがあると思います。
実際に低いですね、異常に低いと思います。

私の通っていた高専では、全員がTOEICを受験させられる機会がありましたが、平均点が300点程度でした。365点の私が優秀層の扱いでした笑

高専によって違うと思いますが、私の高専ではTOEIC400点以上で英語の授業を免除することができました。私も点数を上げて、授業免除となったので、100分✖️15コマ分の時間を節約することができたので、英語を勉強して良かったな、と思いましたね。

ということで高専生の英語力が低いのは間違いないと思いますので、これを逆手に取りましょう。

私が修士で就活をしていた時の実際の反応ですが、
「高専卒なのにTOEICで700点も持ってるの!?」という高評価でした。
やはり企業側の感じ方としても、高専卒=英語はダメ、という認識がある方もいるのかもしれません。

入社してから、さらに点数を上げて865点まで来たので、少しは英語ができるやつポジで認識されています。
TOEICの点数を365点から865点まで上げた勉強方法・点数推移については、いつか記事にしたいと思います。

終わりに

長々と書きましたが、伝えたいこととしては、「高専はキャリア形成に有利」と言うことです。

現在高専に通っていて悩んでいる人、高専に入ろうか迷っている人の考える材料の一つとなれば幸いです。

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