日程調整の件から考えるコミュニケーションの在り方
最近気になった話から考えたことを書き残しておきます。
入り口は局所的に話題になった以下件です。
X/Twitterで、打ち合わせすることが決まった相手に「日程調整ツールURLから調整お願いできますかと言うのはダメだ、危機感が足りない」という煽りツイートを見かけたので、「僕は気にしないけど」と言ったら、さまざまな角度から反応が返ってきて驚いた。
深く掘るつもりはないのですが、自分はこの記事の方と99%同意見で、結局何が問題だったのか、いまいちよくわからないのですが、
ここから、コミュニケーションってどういうことなんだろうなぁと、前に少し考えていた話と繋がったので、それを書こうと思います。
この件を少し抽象的に捉えると、自分が望ましい・一般的にもそうすべきと考えている方法以外で、コミュニケーションをされると、不愉快になるという話かなと思ったのですが、
これは言い換えると、摩擦がない状態こそ、良いコミュニケーションであるという前提があるのかなと思いました。
気持ちはわかる部分はありながらも、そこに個人的には違和感があり、
摩擦がある状態から、少しずつすり合わせようとする営みこそが、良いコミュニケーションであると自分は考えています。
以下に書いたのも同様の趣旨です。
やりとりは常に少しずつすれ違うものであって、そのすれ違いを少しでも擦り合わせようとする営みこそが、コミュニケーションなのだと思う
— しょーご (@sho5_midday) March 16, 2024
日程調整でこうしたいというのがあれば、普通に自分からそれを伝えればいいと思うし、それでうまく意思疎通が取れないなと思ってから、何かしらの価値判断をするのでも、遅くないんじゃないのかなぁと思います。
むしろ、そこで迅速かつ柔軟なやりとりができるのであれば、かなり有用な関係性が築けそうな気がします。
摩擦がない方がそりゃストレスがないので、それが全くダメだなんていうつもりは毛頭ないですが、昨今のファスト教養的なタイパ・コスパ主義が強く出ているなと感じるし、
大前提として、どういうスタンスを持っているのか?というのは、日頃の行動にある程度滲み出るのかなと思った話でした。
基本的に、人と人とは分かり合えないという前提を自分は持っているので、分かり合えないところから、どう接していくかという思考なのですが、まぁそうではない人も多いのだろうとは思いました。
ちなみに、たまたま見かけた以下の話も、似た文脈かなぁと思います。
「対話が大切だ」と言う人はだいたいにおいて「(自分を肯定してくれる人との)対話が大切だ」と言っているだけなので、じゃあ対話が大切だなんてそもそもいわなけりゃいいじゃんと思うことしばしば。
— 荒木優太 (@arishima_takeo) June 8, 2024
※念の為に書いておくと、個々人で思うコミュニケーションの在り方があっていいと思いますし、摩擦がない人とだけコミュニケーションしたいという考え方も、一理はあると思います。
摩擦がある状態から、少しずつすり合わせようとする営みこそが、良いコミュニケーションであるという前提を置くと、
当たり前の話なのですが、枠組みを自分で勝手に決めずに、思ったことをちゃんと伝えて、物事を動かそうという思考・行動になると思います。
例えばこれ。
だよね〜〜という話 https://t.co/dCW1nPQ4ZQ pic.twitter.com/ruGLwERVZm
— しょーご (@sho5_midday) April 17, 2024
何も考えないと、ベンダー側が見せないから、完成するまで成果物を確認しないみたいなムーブをしてしまいそうですが、
ちゃんとやり取りして、すり合わせようという意思があれば、より多くの物事が見えてくるはずです。
例えばこれ。
承服しかねる請求書対応を依頼されたので、理由と合わせて拒否したという話で、
上記noteの本筋とは若干ずれる気がしますが、この話を自分は、
こちらの要求をしっかり伝えることで、物事を動かした話と捉えました。
この話に対して、自分は先方担当者の気持ちもわかる部分があって、以下のように書きました。
あまり相手を慮りすぎるのではなく、ある意味、ドライに意義あるやり取りを意識するのが重要なのかなと思ったりしています。
内容自体はそりゃそうなので置いておくとして、
— しょーご (@sho5_midday) April 21, 2024
もう少し抽象的に先方側を推察するに、
担当も納得してないけど、とりあえず決まりになっちゃってるから、それをひっくり返すのが簡単でない
というのもあると思うので、
思ったことはちゃんと伝えれば、それを起点に物事動くという話は結構ある気がする
もっとも、元々のきっかけの話に、ここまでの意図は全くないでしょうが、
こういうすり合わせていく意識がないと、じゃあ全部AIのスマートコントラクト的なやり方でいいんじゃないかと思う部分もあり、本当に先がないなと感じるので、
自分としては、摩擦がある状態から、少しずつすり合わせようとする営みこそが、良いコミュニケーションであるという意識をさらに強く持とうと思った話でした。
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