読書ログ 「全米トップ校が教える自己肯定感の育て方」
どんな本?
著者はスタンフォードで哲学博士を取得し、スタンフォードのオンラインハイスクールの校長をしている人物。妻の本棚より拝借。なお自己啓発本の感想ばかりアップしているが、他のジャンルも読んでいるが10冊ほどたまってしまっているというのが現状。メンタル関連の本の感想は書きやすいし、自分の振返りにも使えて一石二鳥なのでつい書いてしまう。
おすすめ度
★★★★★(筆者のバックグラウンドに裏打ちされた説得力の高い、かつわかりやすい文章により、自分の悩みに明快な答えをもたらしてくれる良書)
学びメモ
自己肯定感の基礎知識
外発的な報酬に基づく自己肯定感に依存すると、長期的には心にも体にも悪影響
脳の構造上、ネガティブな事柄ばかり気になるのは当たり前。だから、自己肯定感の維持のためには「ネガティブな気持ちを認めたうえでそれとうまく付き合うこと」。決して無理に押し込めてはいけない
自己受容:ポジネガ関係なく自分をありのままに受け入れる力。そうすることで自分を変える準備が整う
ネガティブ状態を変えたければ、自分を受け入れる
無理にポジティブにふるまったり、ネガティブをいちいち気にしない。どっしりしていて幸福感も信頼度も高い(信頼されるからより幸福になる)
自己価値:現実の自分をありがたく思える力。
例:めっちゃミスってへこんでも、すぐに立ち直れる強い自分のメンタルはありがたい
例:まだスキル不足。でも将来の目標に黙々と取り組める自分が誇らしい
自己価値が高いのは「自分に満足できている=人の目から解放されている」状態。承認や尊敬を他人に求めまくる「ナルシスト」とは違う。
★逆に自分に満足できていないと人に承認を求めたり、承認してくれない(=痛いところを突く)人に攻撃的になるのだと思う
★自分は時々そうなるので、自己価値を高く安定させていきたい
ヘマしてへこんだ時の対処法は?
鉄則:ヘコみの外側で自己肯定する
へこんだことそのものに対して自己肯定しに行くと、余計ネガティブになったり、「運が悪かった」などと事実を曲げて「ディフェンス」しに行く気持ちが生まれて、自分や現実を受け入れられなくなる→逆効果。
★自分はめっちゃよくやるから注意。問題と向き合うために、あえて問題以外のところで自己肯定する(パラドックスっぽいが真)
へこんだこと以外の「顔」の自分(例:仕事でへこんだなら、夫としての自分、友人関係の中の自分、勉強する自分等)で自己肯定する
★例えば自分は、「新たに外資のアナリストに挑戦している自分を認めてくれる友人との関係」「はいつくばって英語をうまくなろうと努力する自分自身」などに対しては自己肯定できる
★そういえば今週「毎日早起きしてカフェで勉強する」を5日間続けたからか、自己肯定感がいつもより高かった
★へこみに向き合いすぎるとつらくなりすぎて、それ以外の「顔」においても頑張れなくなって何にも自己価値を感じられなくなるからヤバイのだと感じた
へこみの外での自己肯定を円滑に行うには?
日ごろから自己確認をし、「これは自己価値感じられるな」と思うことをストックしておく
★「これだけは」というゆるぎない価値があればベスト
自己価値が感じられることを増やすため、多くのことにトライする
マイナス思考な自分をどうすればいいか?
「ネガティブな11の心の傾向」というのが見つかっている。ネガティブになった時に「この小悪魔たちが悪さをしている」と、自分と感情を切り離すことで、冷静になれる
周りの目が気になるときはどうする?
心理学上の結論は、利他的なマインドを持つこと
周りの目が気になる=自分が周りに好かれてないと、自分で思ってしまっている状態
「優しくて相手を許容できること」はどこの文化圏でも最も好かれる性格なので、利他的なマインドをもって接すれば、少なくとも自分から見た関係性はよくなって、周りへの後ろめたさが軽減する
心の3大欲求:①関係性(人とのつながり)②有能感(何かをできた、できる、という感覚)③自律性(強制ではなく自分の意志でやっている感覚)。利他的な行動はこの3つにつながっているので、周りの目とは関係ない自分の心の栄養も回復する
自分に厳しくしすぎるときは
自分に厳しくしすぎるとうつや不安症のリスクが上がったり、逆にモチベが下がったりするからよくない
★めっちゃやって、めっちゃなってたから要注意!
Self-Compassion、自分への思いやりが重要
自分自身に優しくする:悲しいことがあった時、友人をいたわる気持ちで接してあげる
人間誰も不完全だと認識する:ある意味あきらめ?どんなに成功しているように見える人でも失敗していると言い聞かす
今の感情をそのままオープンに受け入れる:ありのままの自分、感情、考えていることを言語化したりして、ただ受け入れる
総じて
今までいろいろインプットしてきたこととつながり、いい振り返りの時間になった。特に「幸せ物差し」的な考え方がパワーアップした感覚。今までは、「仕事で失敗しても、自分の幸せの物差し(=別の場所にある)が達成できてればいいじゃん、ミスなんて忘れようぜ」という考えで、やや逃避っぽかった。でもこの本の学びを混ぜると、「自分の幸せを感じられる部分(=毎日勉強できてる、友人と楽しく過ごせてる当)で自己価値感じられてるじゃん。だから、仕事のミスに勇気をもってもう一度向き合ってみようぜ」みたいな感覚に昇華できた。これはとてもいい感覚
今までとにかく「自分は変化に弱い」「周りの目が気になったり無力感を感じてつらい」という感じだったが、例えば毎日の朝勉強みたいに「自分で自分を誇れる、かっこいいと思える行動を繰り返すこと」によって、ぶれない軸ができつつあると感じる。これをいつもしがみながら、何が起きてもあまり気にしない自分でいられたらいいなと思う
Next Steps
毎朝7時起き→8時半から東京駅で朝勉強、のルーティンを続ける
毎日英語をがむしゃらに頑張って、英語への苦手意識をなくしつつ「苦手に向き合う自分を好きになる感覚」を増やして心の栄養にする
英語の裏で毎日30分の読書で知識を増やしていく
すねたくなったり、ガーンとなったりした時こそ、日々努力する自分を思い出しながら、「利他の心」を維持する行動をとることを意識する
へこみの外側で自己肯定できるように、人と良いかかわりができるコミュニティをもっと増やしていく(つまりいろんな友人に思い切って連絡を取ってコミュニケーションしていく)
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