【完全独学】大学生が宅建試験に挑戦してみた
お久しぶりです。前回から約半年間も投稿を見合わせてしまっていたこと、それにも関わらず今この記事を読んでくださる皆さまに、まずは心よりお詫びと感謝申し上げます。
そういえば投稿を見合わせていた間に、なんとある記事がバズってました。総閲覧数が48000を超えてます、ビックリ。ステイホーム期間に多くの学生が読んでくれてたみたいですね。
すみません、話が脱線したので戻ります。記事投稿をサボっていたわけではない、といえば嘘になります。しかしこれには僕なりにちゃんとした理由があるわけで。はい、言い訳です。
その理由とはタイトルにもある通り
10月に宅地建物取引士試験を受験しました。
勉強時間を確保しながら執筆することもできましたが、落ちた際に後悔しそうなので勉強を開始した6月から執筆を一度止めました。これも言い訳です。
さておき、僕は通信講座や予備校などの類は一切使わずに独学で受験しました。普通の大学生に予備校の学費は払えませんので。他に最もな理由があるのですが、それはここでは秘密にしておきます。
このように様々な理由から独学で挑戦する人がいるわけです。僕もその一人であり、今後独学で受験を考えている方に向けて僕から何かアドバイスできないか と思い今回執筆に至りました。
回りくどい前置きはここまでとして、早速本題に移りましょう。
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結果発表ォォォォォォォォオ!
「独学で受験するだけなら誰でもできるじゃん、結果は?」実にその通りで、落ちている人のアドバイスの価値はたかがしれています。無慈悲にも宅建試験は結果至上主義です。
以下が僕の令和2年度10月試験の結果となります。
見ての通り、合格することができました。
嬉しいのでこれ見よがしに合格証書を載せてます。
点数は40/50点でした。今回の合格点数は38点だったため余裕の合格ではありませんが、合格。繰り返しますが宅建試験は結果至上主義。内容問わず合格基準点数を超えているか否か、それだけです。
これが僕が最初に伝えたかったことです。極論、正答率の高い問題を確実に落とさなければ苦手分野を捨てても構いません。なぜなら結果的に合格基準点を取っていれば何も問題ないからです。これは独学問わず最も重要な考え方だと思います。
年に1度の不動産業界のバトルロワイヤル、宅地建物取引士試験。受験者の多くが人生の先輩たち。そんな過酷な状況でも負けないための勉強を1人で積み重ねた僕は見事勝ち残ることができたと言うわけです。気分はハンター試験のゴン=フリークス。
ちなみに従業者証明書を持っていないため、5問免除は対象外でした。若造にシードは許されません。
「独学は厳しい」を信じていいの?
独学受験者にアドバイスを行う前に、予備校に通おうか独学で受験するか悩んでいる方に向けてこのような見出しを作ってみました。
おそらくですが、宅建受験について調べていくうちに大手予備校へ通うことを奨励する合格者の声を目にしたとことでしょう。その多くが『独学では厳しかった』と口を揃えていますが、鵜呑みにする前に今一度僕の考えを読んでみてください。
独学でもモチベーションさえあれば勉強は続きます。勉強を継続する環境は自身で生み出すことが可能です。また、独学での勉強時間が確保できないから予備校に通う、これも変です。予備校は精神と時の部屋ではありません。
もちろん、自分を縛ることでモチベーションを高めることが可能な人もいるのでこの考え方が悪いとは思いません。ただ、勉強時間の捻出のために予備校に通おうと思っている人は今一度考え直してみてください。
予備校の体系化された学習方法が必ずしも自分に合っているとは限りません。僕は自身の学習ペースを考慮した上でスケジュールを立てました。中途半端な理解で次へと行かず、着実に自身のペースで理解を深めていったからこそ合格に至ったと思ってます。
学習方法は様々ありますが、4択の問題演習を続けること、これに尽きます。そのために必要とする知識を定着するソースが独学と予備校とで異なります。予備校なら講義、独学なら参考書というように。
ちなみに、宅建の講義をYouTubeで無料配信しているチャンネルがいくつかあります。初学者のための学習方法から分野別の解説講義まで幅広く取り扱っているので僕もお世話になりました。以下にリンクを貼っておくのでぜひ一度目を通してみてください。
ここまで読んでくれた方に問います。
本当に『独学は厳しい』と思いましたか?
次の項からは独学者に向けて僕からのアドバイスです。参考程度に目を通していただければ幸いです。
独学者の期間スケジューリング
ここからが本題です。ここでは『学習時間』ではなく『学習期間』に重きを置いていた僕のスケジュールをお話しします。
以下、フォーサイトより引用です。
他の記事やページをみても同様の学習時間・期間を要していました。これに異論はありません。僕自身も6月に勉強を始めたので、学習期間は4〜5ヶ月間でした。また、総学習時間は300時間、平均すると1日2時間程度になると思います。
しかし、最初から「毎日2時間勉強するぞ!」「最低でも300時間は勉強するぞ!」と意識していたわけではありません。試験5ヶ月前と試験前日のモチベーションが同じなわけがありませんから、この制約は無意味に思えます。
夏休みの宿題理論です。僕は最後の3日間で終わらせる派。そんなわんぱく坊やが学習スケジュールで決めていたのは学習期間のみでした。
学習期間といっても先述した『6月に勉強を始めて5ヶ月間学習する』ではなく、『6月から7月までの期間、この分野を網羅する』というのをイメージしていただければと思います。
自分で定めた期間中に自分で定めた範囲を必ず終わらせる、という意識を持って立てることこそが『学習期間』に重きを置いたスケジューリングです。
以下が僕のスケジュールの例です。分野別に期間を設定し、その期間中に参考書通読と過去問演習を1セット行うといった感じでした。
参考書は民法→宅建業法→法令上制限→税・その他法令の順が基本ですが、僕は法律初学者なので難しい民法を後回しにしました。おそらく民法から勉強を始めていたら挫折していたので、大正解。
学習期間を設定することで、その期間中のスケジュールは自分の好きなように過ごせるのが利点です。極端に言えば「今日は二日酔いだから勉強は無理だ…」これが許されます。
「明日は推しが卒業コンサートだから勉強はナシで!」これも許されます。期間中に設定した範囲を終わらせるために次の日から少しペースを上げれば良いだけ。悲しい気持ちを勉強に昇華しましょう。
このように、自分の好きなやり方で学習期間を確保できるのも独学者のメリットです。学習時間にとらわれず、学校や仕事に合わせて自身に最適のスケジュールを立ててみてください。
独学者が使用すべき教材はコレだ!
何よりも皆さんに伝えたいのが、宅建試験は1種類の参考書と問題集を網羅していれば合格できます。不安になって何冊も購入して出費を増やす必要はありません。実際に書店やAmazon試し読みで見て触れて、自分に合うものを選びましょう。
ということで、ここでは独学者が使用するべき参考書類を紹介したいと思います。一個人の意見なので、悪しからず。
まず参考書・テキストについてですが、宅建受験者に最も売れているのがTACの教科書シリーズ。
図書館やカフェで宅建の勉強をしている人がよく持っているイメージ。ベストセラーなだけあって、初学者から受験経験者まで多くの人が購入しています。解説がわかりやすいのは言わずもがな。
理解しにくい部分を図にしてくれていたり、適宜例題が挟まれているので本当に丁寧。英単語帳でいうならターゲット、古文単語帳ならゴロゴ、チャート式なら白チャート。伝わるかな。
続いて教科書と同様売れているのがTACの「わかって合格る宅建士」シリーズ、通称黒本。
こちらも発売元はTACなので記述内容は教科書とほぼ同様。違いとして、記述中の過去に出題された部分に赤線が引かれているため、過去の出題傾向が一目でわかるのが特徴です。
英単語帳で言えばシステム英単語、古文単語帳なら315、チャート式なら青チャート。ですが、初学者にとって難しいかと問われたらそうではないと思います。むしろ赤線のおかげで出題される重要部がわかり、より実践的な一冊です。
最後に、資格予備校二代巨塔のLEC出版「合格のトリセツ」表紙のペンギンが目印。
重要度が低く試験であまり問われない箇所をカットし、合格に必要な内容を絞りこんでいるというのがこの参考書のコンセプト。初学者や短期学習の方に特におすすめしたい1冊です。
実際宅建業法の罰則しかり、民法の条文番号しかり、覚えなくても問題は解けます。不要な知識をインプットせずに効率的に学習することが可能です。
実際、試験会場では明らかに仕事で忙しそうな人が携帯していました。おじさんがスーツ姿でペンギンの本持ってるのカワイイですよね。萌えますね。まさにおっさんずラブ。
ここまでは知識をインプットするための参考書・テキストを紹介してきました。しかし、宅建試験に関わらず試験で大切なのは出題される問題に触れ、傾向を知り、対策すること。要はアウトプットです。
そこで必携となるのが問題集。通常の年度別過去問集や一問一答形式の問題集ではなく、僕が推奨するのは『論点別問題集』これは年度問わず分野別に問題を集めたものなので、先述した学習期間のスケジュールに対応可能です。
どれも一長一短なのでここでの内容の詳細は割愛しますが、基本的に参考書・テキストとセットで購入しましょう。問題が解けなかった場合参考書の該当ページが書いてあるので復習が楽です。参考書が別物だと記述のニュアンスが違ったりで何かと困ります。
ちなみに、僕が独学にあたって購入したのはテキスト・論点別問題集の黒本セット、そして試験直前に発売される直前予想問題の3つのみ。
年度別過去問演習に関しては、無料のスマホアプリやネット上に解説付きであるのでそれでこと足ります。
解説の質や復習効率などの様々な要点を加味した上で、このアプリが最良だと思います。もっとも、復習のために紙媒体を使いたいという人は年度別過去問集を購入しても良いでしょう。
一問一答に関しても上記の無料アプリで解くことができます。ですが、実践的ではないので僕は一切解いてません。正直、一問一答は正直やらなくても受かります。その時間は全て4択の問題演習に費やしましょう。
紹介した以外にもLECの「出る順」や宅建学院の「宅建塾」などが人気です。気になる方は店頭で手に取ってみてください。
独学者の魅力の1つである低コストでの合格を目指し、自分に最適な参考書・問題集を1セット購入し、それをひたすら反復し網羅しましょう。それが独学合格への近道です。
独学者がモチベーションを維持するコツ
「独学は厳しい」の部分で話した通り、モチベーションの維持が困難であることが独学を厳しいと考えさせる要因の1つです。なのでここでは、僕が行っていたモチベーション維持の方法を幾つか紹介したいと思います。
①受験者同士で不安を解消する
一番のモチベーション維持方法はこれです。宅建は結果至上主義と言いましたが、1人で勉強を続けていると不安が募るばかりです。独学だと自分の勉強の進捗が正しいかどうかわかりませんからね。
テスト週間の会話のテンプレ。自身の不安を解消するために使います。宅建試験に「全然勉強してない」は許されませんが、これくらいの会話を勉強期間に話せる知人がいた方が気が楽になりますよね。
大学の友人、勤め先の同期、SNSで繋がった受験者、誰でも構いません。勉強の進捗や過去問の点数などを話せる人とつながりを持ち、不安を解消しつつお互いのモチベーションを維持してみてください。
②学習をルーティーン化する
これは言わずもがな継続のコツです。ルーティーン化と聞いて、それは毎日行い、習慣化させることと考える人が多いかもしれません。しかし果たして『毎日行う→ルーティーン』という考えは正しいのでしょうか。
僕が思うに、ルーティーンは毎日学習を継続することではなくその過程が大切で、勉強の開始・終了時間、休憩のタイミング、場所、方法、文房具、飲み物などの環境や動作を我流で継続し固定化することが重要です。
極論ですが、毎日勉強することに縛られてしまい、違う環境で無理に勉強しなくて大丈夫です。その代わり、モチベーションを保つためにも宅建を勉強する時にはコレだ!という我流のルーティーンを決めておきましょう。
ちなみに僕は勉強の際、車にガソリンを給油するかの如く、エナジードリンクを注入してました。(非推奨)
③合格した将来を想像する
資格手当の給付、新卒・中途採用、起業など、様々な理由で宅建試験の受験を考えていることでしょう。その際には今一度、合格した際のあなたのメリットを思い浮かべてみてください。
実は僕、1・2年前も宅建を受験しようとテキストを購入していたんですよね。しかし取得した際の自分のメリットがあまり現実的ではなく、テキストを流し読みする程度で勉強に取り組むことができませんでした。
しかし今年度は、宅地建物取引士になることで新卒時から業務内容の幅を広げることができると思うと、何としても合格したいという一心で勉強を続けることができました。
やはりどんな取り組みも目的があってこそやり甲斐が備わるものです。宅建受験を考える前に皆さんもぜひ今一度、宅建を受験する目的と合格時のメリットを思い浮かべることで、モチベーションを高めておきましょう。
さて、僕が行ってきたモチベーション維持の方法を3つ紹介してきました。独学受験を考えている皆さまは、宅建受験を継続するためにも実践してみてはいかがでしょうか。
最後に
ここまで長駄文にお付き合いいただきありがとうございました。偉そうに書いておいて何ですが、僕のアドバイス全てを鵜呑みにしないでください。ここから有益な情報だと思ったものだけでも、頭の片隅に置いて帰っていただけたら幸いです。
また、後日改めて、僕が実際に行った独学勉強方法の詳細を記したnoteを投稿したいと思います。この人の勉強法なら信じられるかも… そう思ってくれたら僕としても書いた甲斐があります。そんな方の再訪を心よりお待ちしています。
最後に繰り返させていただきますが、宅建試験は結果至上主義。合格基準点を超えれば合格、1点でも満たなければ不合格です。あなたなりの独学学習法を編み出し、最短ルートで合格できる効率的な学習を心がけてください。
学習は経験値です。コツコツ勉強を積み重ねていくことで、ここまで読んでくださった皆さまが1年後合格証書を受け取っていることを心より望んでおります。
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ここまで長文を読んでいただき
本当にありがとうございます。
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旬ノ
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