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高い部屋には住めない

 街を歩いてるとき高層ビルやタワーマンションを見て、一生住めそうに無いなとよく思う。
 正確にはビルの上層階には住めないなという意味だ。それは家賃が払えないとか金銭的な意味では無くて、窓から落ちたら死ぬという事実が怖いからである。

 実際に生活した事がないので想像でしか無いが、死のうと思えば死ねる環境って全く落ち着けなさそうだなと思う。そんな事は絶対無いのだろうが、何か気が触れて窓の外に飛び出したらどうしようとかそんな無駄な心配に気疲れしそうだ。ホームドアのない駅のホームに立ってる感じのような。

 そもそも地上何百メートルもある本来人が生活できない、自分の知らない技術によって成り立っている場所に住むというのが怖い。その様な理由で飛行機もいまだに怖い。乗るたび死ぬのではという不安は消えず、毎回遺書を残したくなるような気持ちで乗ってる気がする。

 要は、便利なものに出会した際自分の中で理屈が整理できてないと不安を強く覚えるのかもしれない。

 実際には便利なものが多い今の世の中、理屈なんて正確には分からない事だらけだ。ただ、疑問を持たずに便利なものをそのまま享受しているだけだと簡単に利用され騙されそうだなと思うのもそうなので、この心配性は治りそうもない。

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