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一日の始まり

朝焼けっていうものはきれいだなと見る度に思う。
6時を過ぎてもまだ真っ暗なこの季節に、ひとり起き出して家のことを始めていると、ふと窓の外を見たときに見た朝焼けが美しいことに心が揺れる。

夕焼けはとは違って明るい範囲が徐々に広がっていく過程の中で、ビルとビルとの合間のその裾野部分だけが薄ピンクに染まる時が一番「いいな」と思う。
日本列島全体の動きがまだ鈍い時間帯にこの光景を見られると、いいことがありそうな、そんな得した気分になれる。

冬至も過ぎ、昼の長さが長くなっていくことは、理科で習ったから知識としては知っているが、体感的にはどうも納得できていない。
まだこんなに寒いのだから、というか、まだまだこれから寒くなるのだからと思ってしまう。
「寒い=日照時間が短い」と脳内に図式ができてしまっているが、よく考えれば、寒いプラス日が照らないということは極寒でしかない。
寒がりの私にはありがたいことなのかもしれない。

寒い寒いと感じつつも、朝から柿を食べてしまった。
私は柿を食べると体が冷えた感じがするから、気をつけないといけない。
お湯で食器を洗い暖を取り、床を磨いて体を温める。
あとで熱いコーヒーを飲もう。

一日はまだ始まったばかり。

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