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私だけの詩領域

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詩の価値なんて知らないよ これは私だけの空だ
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2021年11月の記事一覧

illumination.2021

illumination.2021

きらきらきらきらきらきら

ひとひとひとひとひとひと

幸せ幸せ、あなた今幸せ?

恋人恋人恋人恋人多分恋人

ぎらぎらぎらぎらぎらぎら

欲望欲望欲望欲望欲望欲望

食欲愛欲承認欲求孤独哀欲

きらきらきらきらきらきら

「聖なる夜は大切な人と」

きらきらきらきらきらきら

ひとひとひとひとひとひと

幸せって何幸せって何幸せ

愛藍哀Iあいあいあいあい愛

きらきらきらきらきらきら

ひとひ

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SOYJOY

SOYJOYを齧る午後1時、何がジョイだよふざけんな。涙を微笑みで塗り消した、週の真ん中水曜日。
空を容赦なく切り取るビル。向かいの窓際のサラリーマン。物憂げな顔で資料を捲るあの人は、きっと今夜抱く女のひとのことしか考えていない。同様、思慮深い顔で本を開く私は、今日も死ねなかったなとしか考えていない。同時に、まだ死にたくないと、だってまだ何も残していないと、必死に生き急いで息をしている。必ず死ぬと

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上野駅

きみはかなしい話ばかり書く。あなたが言って、冬が来た。桜の咲かない上野駅。
三日月を剥ぎ取り手首を切った、流れたのは夜色の血。私の中の夜の中、星はたったひとつもない。
口を開いて嘔吐未遂、忘れたい記憶痛みかなしみ、全部なかったことにしようとした。吐き出した青いガラスが、喉を切り裂き私の声を奪った。
だから透明な歌を歌った、誰もかなしくならない歌を。数多の歌があざ笑い、靴が私の哀を踏む。
きみは孤独

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好きな歌に寄せた詩


傘村トータ「泣かないあなたの守り方」あなたが僕の前で泣かなくなって
もう大丈夫なのかなって思ってた

雨がやみかたを忘れたように
私もただしいやみ方を
どこかに置き去りにした

そうやって生きていて ひどく辛いだろうに
間違っても弱さを人前では見せない

弱さを見せたらひとは
きっと私を嫌うから
弱さを見せたらひとは
きっとそれを笑うから

気づけなかった僕を
あなたは決して責めたりしない

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