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釣鐘まんじゅう

日本最古・仏法最初・四天王寺してんのうじ
大阪市で、一番メジャーなお寺かもしれませんね。
お土産はこれ。
総本家釣鐘屋そうほんけつりがねやさんの釣鐘つりがねまんじゅう。


愛称は四天王寺してんのーじさん

言わずと知れた、聖徳太子しょうとくたいしの建立・四天王寺。
593年(推古元年)日本で最初のお寺。
中高年の大阪人は「四天王寺してんのーじさん」「天王寺さん」と言います。

四天王寺
大阪市天王寺区四天王寺1-11-18


最寄り駅は、Osaka Metro
(大阪メトロ)谷町線・四天王寺前夕陽ヶ丘してんのうじまえゆうひがおか


大阪市で一番長い駅名ですね。「夕陽ヶ丘」とあるように、上町台地うえまちだいちという台地にあります。
古代より高いところです。
四天王寺から西は海だったといわれています。

四天王寺境内の亀の池。広い境内。
五重の塔などの建物は、大阪大空襲で焼失。戦後の再建です。
大阪市内で、おごそかな雰囲気と、空気がキレイな気がします。


中高年の参道

しかし中高年は、JRか大阪メトロ・天王寺駅から行きます。
四天王寺参道は台地の上り道。そうです、運動のため健康のため、10分ほど歩くのです。

四天王寺さん 広い境内


参道に屋台や露店が出る「お大師だいっさん」
毎月21日・23日を狙って。


古着・古本・レトロ雑貨など。たくさんのお店が出ます。
屋台の「玉こんにゃく」は、おやつにオススメです。団子のようですが、醤油で煮て串に刺した丸い こんにゃくです。


いにしえより、女性の神社仏閣への参拝は、楽しいレジャーですものね。



参道は途中までアーケードがあります。植木屋さん以外は、ちょくちょくお店が変わっています。

左手の道路は谷町筋。普通の商店街。

むかしは、参道に「豆めしの廣田屋」さんがあった。20世紀のうちに閉店したかしら。
住吉さん(住吉大社)のご門前にも、お店があった。こちらも2022年11月末で閉業しました。


四天王寺さんにちかい、コーヒー豆屋さんや自動車整備店は、むかしのまま。てくてくと約10分。


そして、石の鳥居の少し前にあるのが
総本家釣鐘屋そうほんけつりがねやさんです。



総本家釣鐘屋そうほんけつりがねやさん

屋号は釣鐘屋さんですが、梵鐘の販売はしていません。
1900年(明治33)創業。
「釣鐘まんじゅう」「釣鐘せんべい」などを製造・販売。
老舗のお菓子屋さんなのです。

総本家釣鐘屋さん
大阪市天王寺区大道1-5-2
不定休

わたしは素人なもので建物のことは、さっぱりわかりません。
が、このお店…わたしが10代の頃から、まったく変わってないのです。


四天王寺さんの参道のお店は、入れ代わり立ち代わりしているのに。

二階の虫籠窓むしこまど、というのでしょうか、釣鐘型です。
瓦の上に本物の釣鐘もあるという、こだわりぶり。
お店の外観だけでも、お腹いっぱい?
いえいえ、お菓子は別腹。

店内は大きなガラスケースがあります。
こしあんの釣鐘まんじゅうは、進物用から、じぶんで食べる用まで各種、揃っています。

このたたずまい。令和とは思えません。



釣鐘まんじゅうの歴史

釣鐘の形のおまんじゅう。どうしてできたのでしょうか。


1900年(明治33)
四天王寺に大きな鐘が奉納されました。
四天王寺英霊堂に釣られた鐘。
さぞかし美しい音が響くと思いきや……
製造の途中でヒビでも入ったのか、音が鳴らずでした……。

そこはそれ、奉納記念。総本家釣鐘屋さんが釣鐘の形のまんじゅうを製造販売したのがはじまりです。

大きな釣鐘は戦時中の金属供出で運ばれました。

釣鐘まんじゅうは、四天王寺の隠れた歴史の生き証人なのです。




小ぶりで食べやすい

わたしは、3コ持ち帰りました。
自宅用も、釣鐘のプリント袋に入れてくれます。
手書き袋のデザイン、いいですね。
釣鐘のかたちです。

■保存料は入っていません■
●釣鐘カステラ
●釣鐘玉子せんべい



釣鐘まんじゅう取り扱い店

1.四天王寺境内の休憩所[ 和労堂 ]でも販売・食べることができます。


2.天王寺駅の南側「てんしば」
[ 産直市場よってって・てんしば店 ]でも購入できます。


四天王寺にあった大きな釣鐘と
ご門前の 釣鐘まんじゅう。
参拝のあと、お土産に買って帰ります。
あら、建物のお話から釣鐘まんじゅうのお話になってしまいましたね。


あたたかいお茶と一緒に。
コーヒーや紅茶で、おいしい時間を。


ちっちゃくても食べ過ぎにご注意。



毎週水曜日は
「建物エッセイ」の日


いつも こころに うるおいを。
水分補給もわすれずに。


最後までお読みくださり、
ありがとうございます。





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