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銭湯の八坂
八坂温泉さんは大阪市福島区の銭湯です。
この地は、機械・電器・工業の町。多くの職人さんが働いています。そして、ある大企業の「創業の地」でもあります。
八坂温泉さん
福島区大開。
余談ですが、神戸にも同じ字を書いて大開という地名があります。
むかし、茶畑を大きく切り開いたのが大開という名の由来。
未来へ大きく開かれた町の、みんなに愛されている銭湯です。
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大阪市福島区大開2-8-21
第2・4木曜休み
最寄り駅は……
●阪神電車(本線)・野田駅 (地上駅)
●Osaka Metro(大阪メトロ) 千日前線・野田阪神駅 (地下駅)
いずれも徒歩約8分
大阪市東成区の八阪湯さんとは別の銭湯です。
八坂温泉さんの看板が所々、「八阪」になってたりします。改名したのかしら?
八阪と八坂、ふたつの銭湯、お間違いなきよう……。
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大阪市東成区
これからの季節、大阪市福島区は散歩・おでかけにもオススメです。見どころもあわせてどうぞ。
のだふじ
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野田阪神駅前の広場に藤棚があります。
これが「のだふじ」です。
そろそろ、ブドウの房のような藤の花の季節です。
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2024年発行・新札5000円(裏面)のデザインに採用された「のだふじ」
なんと福島区の固有種、新札のデザイン楽しみにしています。
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福島区の公園などに「のだふじ」があります。
八坂温泉さんへの通り道にも「のだふじ」発見。
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春から夏への約1か月間。福島区で「のだふじ巡り2023」イベント
4月22日まで開催中です。
ぜひ、ご覧ください。
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野田阪神 機械工具街
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八坂温泉さんへは、この商店街の一本道を進みます。頭上は阪神高速と阪神電車の高架があり賑やかです。
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阪神電車の高架下に「野田阪神 機械工具街」
どうしてここに工具街? 不思議ですね。
1908年(明治41) 大阪府立職工学校がこの地に開校しました。
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そして大開は、鉄工所・工務店・機械・金属加工所などの町に。
職工学校は現在、府立 西野田工科高等学校になっています。
松下幸之助 創業の地
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八坂温泉さんへの道すがら、大開公園があります。
入り口に「道」と書いた大きな岩。
これは、現・パナソニック創業者・松下幸之助さんの石碑です。
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公園内に地図・歴史などが書いてあります。
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この地・大開で、1922年(大正7) 創業。 スタートは「松下電気器具製作所」などなど。
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興味のあるかたは、大開公園で、ゆっくり看板を見てくださいね。
八坂温泉さんに行きましょう。
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八坂温泉さんの玄関口にも、表示があります。
「第一次本店・工場跡」
大正時代の終わりの創業、八坂温泉さんとは旧知の仲かもしれません。
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遺構はドア1枚です。がっかりさせて、申し訳ありません。
ここで日本の近代電気産業の歴史が始まったのです。
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大きな銭湯
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工場の町にある八坂温泉さん。
短い丈の粋な暖簾。仕事終わりの、ひと風呂。職人さんたちが、一日の疲れを流しに来るような……なんだかとても、リラックスした気持ちになります。
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下駄箱や傘箱の多さ。八坂温泉さんのキャパシティがうかがえますね。壮観です。
ロッカーの鍵は配布制
これまた広いフロント。入り口に大将が座っています。
なんと、入浴料と引き換えで、お客さまに何かを渡しているのです。
わたしの番です。おそるおそる入浴料を払うと
「真ん中ぐらいのハコにしときまひょか?」
渡されたのは、ロッカー番号の鍵でした。やっと事態が飲み込めました。
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ロッカーの鍵の紛失や盗難が問題になっている昨今。
八坂温泉さんでは、入浴前にロッカーの鍵を渡され、入浴後に返却するシステムです。
たしかに、こんな広い銭湯では人の出入りも多くトラブルが発生しかねない。
それと空いているロッカーを探す時間のムダ。
上のロッカーや下のロッカーでは使いにくい人もいるはず。
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お年寄りや、子ども連れのお客さまも使いやすい。
銭湯側とお客さま、双方に合理的システムです。
電球の二股ソケットなみの、よいアイディアと感心しました。
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露天風呂やスチームバス、設備は充実。
広い大きなお風呂は、日常の贅沢だとむかしの職人さんも思ったことでしょう。
広いフロントでは、自宅の居間のようなレイアウトに、電気風呂なみにしびれます。
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でも、マナーは守りましょう。
人の道を外れてはいけません。
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「トイレだけ
お貸しすることはできません」
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「銭湯」の日
いつも こころに うるおいを。
水分補給も わすれずに。
最後までお読みくださり、
ありがとうございます。
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