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ひとり芝居

米澤紗智江さんの「こころの講座」、第2回講義でも、心の動きを客観視していく作業が続きました。

自分を客観的に見つめて気持ちの整理をしやすくするツールとして、認知療法の「コラム法」が紹介されました。

心が動揺した場面と、そのときの感情、自動思考などを一覧表に書き出していく方法です。自分が持っている思い込みを現実と照らし合わせて、それは客観的な事実とは違うかも、という視点を持たせてくれます。

自分自身を良く知り、仲良くなるには、まずは、自分がその時々で何を感じているかについて、気づいていることがとても大切です

コラム法を使って、自分の信念や考えを客観視してみましょう。

第2回講義「心の状態を観察する」より



紗智江さんのガイドに従って、感情的に反応した場面を思い出して、以下のような項目を書き出しました。

状況 どんな状況だったか
気分 そのときどんな気分だったか
自動思考 そのときどんなことを考えたか
根拠 なぜそう考えたのか
反証 自動思考に反論するとしたら
適応的思考 どんな風に受け止められたらいいか
気分の変化 考え方を変えたら気分はどのように変化したか


私は、ショックを受けてひどく悲しんだ場面を思い出しました。

そこで「私は能力が無い、ダメな人間だ」と心の中でつぶやいていました。これが「自動思考」。瞬間的に浮かんでいた思考です。

「反証」がなかなかの威力を発揮します。その思考、本当にそうなんですか、いやいやそうじゃないよねと、反論するとしたらどうなるかを考えるんです。

私の場合、よーく考えてみたら、その場面で「あなたは能力が無い、ダメな人間だ」というセリフ、誰も一言も言ってなかったんです。そのように連想したくなるセリフはありました。でも、その連想って、私が私の中で起こしていた自動思考ですよね、私独特の思い込みに基づいての。


実際には、誰もそんなこと言ってないのに

あたかもそれが疑いようのない事実と確信した

ショックを受けて、涙を流すまでして悲しんだ

…わけだ…わたし

いかにひとり芝居であったか。これでもか!というほどハッキリと思い知らされました。

不謹慎なのですが、自分がなんだかアホらしくなってしまって、渇いた脱力感と共に、気分は「あはは😅」に変化しました。

思い込みでギュッと小さくなる私から、距離を取って離れた気がしました。

ありがとうございました。

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