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ネパールという国との出会い

私がいつも聞かれること、「そもそも何故ネパール?」ということについて書いてみたいと思います。最初のきっかけは、本当のところ、大学卒業からイギリスの大学院入学までの数ヶ月のブランクがあったため、同じくアメリカに行く友人と一緒にネパール、タイを旅行したことです。母の知り合いがおり、友人が行きたい!と言ったからというあまり積極的ではないものでした。どちらかというとヨーロッパの方に憧れがありました。

さて、では何故それが一度就職してからまた引き戻されるように選んだ国が「なぜネパールだったのか」について書きます。いつも聞かれることで、それを縁、とか自然素材の豊富さという言葉で片付けてきました。モノづくりという観点から言うと、それにより可能性を感じたことが大きな理由です。

しかしもっと突き詰めて考えると、強烈な素のままの自然をネパールという土地で感じ、魅了されてしまったのかもしれません。そしてまた人の魅力かもしれません。それは清濁併せ呑むガンジスのようなもので、とても一言で語れるものではありません。(人の魅力については、後日ということで)

ネパールにはヒマラヤ山脈という世界一の大自然があります。見る人の人生観が変わるとも言われる雄大すぎる自然。自然の持つ荒々しさ、神秘性、包容力や癒しの力。人工的なものがあまりなかったネパールでは、よりダイレクトに感じられたのかもしれません。そしてその麓には、物質的な便利さと豊かさには程遠いにもかからわず明るく強く、そして優しく生きている人々がいました。

若い時に受けたこの印象は、私の人生に強烈なインパクトを与えたことは間違いありません。在るものは自然と人々の生活。日本では遠に失われてしまった懐かしい風景。人懐こい人々。

いずれにせよ、それら全てを体感した結果、私はネパールと生涯関わる道に進むことになっていきました。

時代の変わり目の様相を呈している今の状況下で、人々のマインドも急速に変化しています。人工的、物質的なものの真逆にある、自然を求めていくのではないかと思います。何故ならば人間は、自然にこそ癒しと優しさがあることを本能的に知っているからです。

「Arts of Nature」大自然こそがアートである。自然は本当に美しい。

そのことがより多くの人に実感されるようになっていくのではないかと思います。ORIENTAL GATE は、自然の美という本質的な価値を尊び、活かすモノづくりやセレクトをすることで、新しい時代にふさわしい商品を提供していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

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