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BASARAと、魂の煌めき

毎日投稿三日目です。
えらいぞ、自分。

三日坊主って、三日目でやめること?四日目でやめること?どっちだろうと調べてみたら、そのどちらでもなく。短い期間でやめてしまうことの比喩だそうな。

うんうん知ってた知ってた、と自分の無知を隠しつつ物知り顔をするわたし。

わたしの経験上、だいたい一週間超えるころがヤマなので、そこまでは最低限がんばっていきたいです。



そんなことはさておき。

読みたいと思いつつ、手を出せていなかったBASARAを一気読みしました。
読み終えて、とても後悔しました。どうしてわたしはこの素晴らしい作品を読まずにいままで生きてきたのだろう、と。


よさを伝えようと言葉を紡ぐほど、言葉がぼろぼろと崩れていきそうな気がするので、まだ読んでいない方はぜひともご自身で読んでみてください。

田村由美さんの作品は、『ミステリと言う勿れ』『7SEEDS』を読んだことがあり、どちらも大変すばらしい作品でした。

これまでも田村由美さんは好きな漫画家のひとりだったのですが、BASARAを読んで、圧倒的存在感をもってわたしの最も敬愛するクリエイターとして君臨しました。

こんな素晴らしい作品を生み出してくださったことに感謝の念が湧いてきます。



・・・・・・さすがにこれだけでは、素晴らしい、ということ以外伝えていないので、もうちょっと踏み込んでお話しします。

BASARAの最大の魅力は、登場人物のひとりひとりの強い生命の煌めきだと思います。

わたしもこんな風に生きれたら。

憧れが行き過ぎて、嫉妬すら覚えます。


この生命の煌めきはどこから来るのだろう?としばらく悶々と頭を悩ませました。

そして、岸田奈美さんの『怒りの正体と、本郷猛の形をした魂』を読んで、その答えの一部を見つけました。


記事の中で、「怒りとは魂だ」と書かれています。

ちょっと突拍子もないようですが、よくよく聞けば「なるほど」となります。


人はなぜ怒るのか。それはみんな、魂を傷つけられてしまったからではないか。傷つけられ、損なわれ、奪われることを察知したから、怒りに怒って、守ろうとする。

そして、相手の怒りを本当に収めたいのであれば、本人ですらできない、傷ついた魂の形を確かめる作業が発生する。

怒った裏側にあるストーリーを読み解いていくことが、その人の魂を確かめることであり、背景が解きほぐされて怒っている自身でも納得できた結果、ようやく「鎮魂」される。


たしかに、BASARAの登場人物たちは、みな何かへの怒りに燃えています。

理不尽に家族を殺された怒りに。
愛する人と生きられない怒りに。
人の尊厳が虐げられる怒りに。

その強烈な怒りのパワーがそこかしこで蠢いています。


怒りから生み出される魂の力が、間違いなくBASARAの魅力ですが、もう一つ大切な側面があります。

それは、生きることへの喜びです。

自然を慈しみ、仲間を想い、人を愛している。

怒りに突き動かされるだけでなく、同時に、生きることの喜びも噛みしめている。

怒りのパワーと、生きることの喜び。この二つが絡み合っているところが、BASARAの魅力なんだろうなと思います。




BASARAの世界に行きたいと思うほど恋焦がれておりますが、そんなことは無理なので、わたしもBASARAの登場人物たちに負けず、何かを変えてやるんだという強い思いと、生きる楽しさを味わいつつ日々を過ごしたいなと思います。

(どうやるのかはこれから考えます。)

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