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ボロ戸建て物語 賃貸切り替え編

どうもゴリラ不動産です。
前回は、バールとノコギリを携え、室内の解体を気合で終わらせました。
季節は春から冬になり、何百キロのゴミガラを運んだのだろうか。

冬 衝撃的なことに気が付いた。

「なんか寒い いや寒すぎる!!」
普段家で生活していると、家の快適さにあまり気が付かないが、解体が終わった後のボロ戸建て(昭和レトロ家)にいると、室内なのに、寒くてガタガタ震えるのである。
 それもそうである、この家 断熱材が一つもないのである!
解体している途中に気が付くはずが、壁床を壊すことだけに覚醒した僕は、断熱材の存在を忘れていたのである。

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 通常、最近の家では、断熱材として床下などに、スタイロフォームなど発泡スチロールのようなものを、みっちりと敷くのであるが…
 この家は、床を剥がすと、土なのである。…地球こんにちわ。

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(床下のイメージ画像)

 このような、昔ながらのタイプの床下構造では、冬には、直接隙間風が室内に入り、底冷えするとのこと。ただ、そのおかげで、長持ちするシンプルな構造だそうだ。

 うむ。このままDIYを続けていたら、いつまで経っても、完成せず、築100年の古民家になり、僕自身も歳を取り、若者たちに「やーい!昭和生まれ!」とディスられてしまう。

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冬枯れに響き渡る「ポッキーン」


 隙間風が入り込む、家の中で、小さな、小さな心の折れる音が響いた。
それは、DIY終了を告げる音であった。


 僕は家に向かって

「今日から君は、貸家になる。善い人に拾われてくれ。」


「俺は暖かい家に帰る。じゃあな!」


 …隙間風が、障子をガタガタ鳴らす。
家は泣いていた。





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