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初花生け之儀2023

無事に初花生け之儀も終わりました。
初花生け之儀とは、一年で初めて草木に触れ、参加者同士で一つの場に、その年の星窓流テーマの花の室礼を作り上げる儀のことである。

本年は「龍虎卯生け之儀」
昨年は「鶴亀二対生け之儀」

いつもの初釜之儀とが違って
参加者のほぼ全員が、お客さんとして席入から始まる。前席での床を拝見し、今年は桜湯をいただく。

床 鶯と梅図 春に咲けよと、、 高橋梅王作

主菓子を先に頂戴し、本席へ。
花生け之儀のため、お菓子も3種類
写真は水仙(中が栗餡) 他が牡丹と福寿草(白粒餡)
いずれも赤坂青野製
各自、しっかりと席入でご挨拶
今年は八景棚に、宝尽くし砂金袋水指
茶入は在中庵肩付、釜は海老環で肩付釜
茶碗は瀬戸黒富士之絵
お点前は昨年大ブレークの星窓お点前隊長に就任のN氏
誰よりも一所懸命に、復習予習欠かさず
遠いところからお稽古へ月4で通う奮闘ぶり
前半の流れるお点前を見ていて、ウルっとなる。

そして、お点前が終わり濃茶を回し飲み終えると
いよいよ!初花生けの時間!
先のテーマに沿って、参加者はくじを引いて
当たった箇所の花を生けていく。

川澄先生作
虎柄の黄色をうまく配し、カラーのポイントと
左の枝ぶりよき蝋梅、右の姫松の流れ
枯れ竹大小のアクセントで「虎」生けを構成した。
Oさん作
龍の尻尾のような流木と、松が勢いを生む
手前にずっしり入った松の力強さと
青文字の清涼感、そして雲龍柳の線の流れ
天へと昇る龍だろうか。見事な生けっぷりに感動。
卯生け
色とりどりの花々で構成したT氏の作品
卯はまさに春。春爛漫と咲き誇る豊かさを表現
椿の自由に弾ける蕾と、大胆な白のカラー
その足元に入る胡蝶蘭とスイートピーが可愛い
長い耳を想像させるチューリップの躍動感に
ひっそりと梅が咲う。
佳き年にしたいとの思いが湧いた。

今年も見事に入りました!
各所、全部は紹介できませんが、1時間少しかけ
今年最初の花いけを存分に楽しみました!

こちらはお点前隊長N氏の玄関に置く室礼の構成
青竹のどしっとした花器に
蝋梅と椿でバランスをとり
蘭がほどよいアクセントになっていました。

花いけ終了後は、やっとお待ちかねのお昼!
いやーお腹ぺこぺこということで、今回は2段重の
お祝い弁当「花まつり」にしました。

お昼後は、薄茶の時間
お点前さんの帯「水仙」が効いてますね。
干菓子:塩野製の梅二種と、亀屋良永製「うさぎ」
サハリの丸盆に
薄茶点前は、星窓では最古参のM氏
薄茶の炉点前も板についてき、安定してきました!
今年の初花生けの趣向は、茶歌舞伎にしました。
各自薄茶で頂いたお茶を「本茶」として
ふせた3種類のどれかを当てるという簡易的な形

見事、お一人だけ正解!!

その間、待っている間などで
俳句を詠み披露し合いました。一つだけご紹介。

<アイスバーン草履で踏みしめ初釜へ> N氏

そして、最後は花札を使っての抽選会!
桜、梅に鶯、梅短冊、萩、坊主という札を
茶歌舞伎の正解が多かった順に引き、せーの!
見事に、今年もくじ運ピカイチのO氏が一等!
利休所持の写「唐銅花入鍔置」を。
二等「京焼鶴亀黄花入」、三等「宝くじ棚と卯布巾」
四等「霧吹きと虎布巾」、五等「お屠蘇と卯盃」

最後の最後、記念撮影では「うさぎの耳」でポーズ
🐰年のスタートもめでたく始められました。

ご参加くださった厳選メンバーの皆さま
ありがとうございました!!

次回は集中没入合宿稽古で!お会いしましょう!

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