【終末のエンドロール】第三話 消灯作戦
消灯作戦は順調だった。街の通りをひとつずつ潰すようにして、ラインマーカーのカラフルな色が地図を埋めていく。なぜだかこの色を塗っている間は、僕たちはずっと一緒に入れるんじゃないかと思っていた。ずっと一緒にいたのに、タイムリミットだって、ずっと前にあると意識させられていたのに、もっと強くそう思う。一瞬一瞬を、忘れちゃいけないと。貰ったノートを超えて、日記の量はみるみる増えていった。横目でそれを見ていた皆が、新しいノートと万年筆のインクをプレゼントしてくれたおかげで、文字になった