見出し画像

動物が病気に負けるわけじゃーない

たまたまつけたテレビでミステリ言う勿れで菅田さんが


『どうして闘病って言うんだろう。

闘うと言うから勝ち負けがつく。


「病には勝てず」「病気に負けて」「闘病の末、力尽きて」

どうして亡くなった人を鞭打つ言葉を無神経に使うんだろう。


負けたから死ぬんですか?

勝とうとしたら勝てたのに努力が足りず負けたから死ぬんですか?


そんなことない。

僕ならそう言われたくない。


勝ち負けがあるとしたらお医者さんとか医療ですよ。

その時点の医療が負けるんです。


患者本人が、あなたが負けるんじゃない』って言うセリフがあった。


ぼくはこのドラマを観たことが無いので知らなかったけどまさにそうだと思う。


動物も全く同じで、動物が負けるわけでは決してない。


そもそも病気は勝ち負けではないし、克服したら勝って克服できなかったら負けじゃーない。


旅立ったら病気に負けたわけでもない。


旅立った人や動物に鞭打つ言葉を無神経に使いすぎるとぼくも思う。


これには、激しく同意した。


「勝ち負けがあるとしたらお医者さんとか医療ですよ」と言われているのは


当事者の獣医師としては負けたくない!

負けを認めたくない!ってなると


最期の最後まで闘いたくなってしまう。


どこかで負けを認めて受け入れて、看送る準備に入らないといけない。


獣医として病気を勝ち負けにしてしまうと闘いをやめられなくなるので


やっぱり病気は勝ち負けではない。(ことにしたい。笑)

  

負けたから死ぬわけではないからこそ、死を受け入れて、旅立ちの準備をしていくことができる。


旅立ちの準備をしていくことが負けではない。


特にぼくら飼主と共に暮らす動物は、ぼくら飼主によって治療を受ける。


ぼくら飼主が負けたから死ぬと思っていると最期の最後まで動物を闘わせることになる。


そんなことはしたくないので、やっぱり病気に負けたから死ぬわけじゃーない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?